猫の目の病気について

猫の目の病気についてまとめていきます!

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今回は、猫に多い目の病気について特集!していきたいと思います。

耳同様、目は猫にとって、生きていくうえで、とても大切な感覚器官であると考えられています。

何故なら、耳や目から得た外界の情報をもとにして、この愛すべき生き物は、周りの状況を判断しながら、野生時代から生き抜いてきたからです。

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ですから、ぱっと飼い主さんが猫の目を見た時に、「あれ?なんか様子がおかしいな?と思ったら、放置せず、しっかりと状態を確認して、獣医に診断してもらうなどの判断をして、健康を守るために、行動してあげてください。

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それでは、この記事では、猫がかかりやすい、目の病気について情報をまとめていきます。

猫の目やにについては、下の記事でまとめてあります。

猫の目やには病気?取り方と原因 - 保護猫・黒猫モモさんのブログ

まずは、猫がかかりやすい、目の病気には一体どんなものがあるのか?ざっとご紹介した後、順に詳しく、原因や症状などについて、まとめていきます。

● 角膜炎

● 結膜炎

● 瞬膜の露出(突出)

● 流涙症(涙目)

● 脈絡網膜炎

● 眼瞼内反症

● 緑内障

● 進行性網膜萎縮(びまん性網膜変性症)

● 最後に、現代の医学では治らないといわれる症状について、個人的見解を書いていきます。

それでは、角膜炎から見ていきましょう!これは、猫の目に傷がつき、炎症を起こすことで、この病気になってしまうといわれています。

眼の表面を覆っている角膜が、炎症を起こした状態が、角膜炎です。

この目の病気になると、目がとても痛く、光が眩しいので、なんどもまばたきをしたり、猫は涙を盛んにどんどん出して、目やにで、目の周囲が汚れたりします。

こんな状態になった猫の目を観察すると、角膜は白く濁っていて、内部に正常な角膜にはないといわれている、血管(新生血管)が現れます!このような症状は、この目の病気の炎症が悪化するほど、はっきりと現れてきます。

角膜に潰瘍が出来ると、表面がひどく変化していきます!猫の目が、角膜炎になったといっても、それが発症した場所や、どんな状態か、症状が現れている程度によってもさまざまな分類がされます。

猫の角膜は、4つの層から出来ているので、このどこの部分が炎症を起こすかによって、違いがあるといわれています。

① 表層性角膜

これは、一般的に片目に起こるものです!光を眩しがり、猫は涙を流します。

この炎症が起こると、角膜の周りから中心部に向かって、細い血管が伸びていきます(新生血管・・・正常な状態の目なら、角膜は透明です!血管は見られないのが普通です)。

この状態になるので、目は濁って見え、透明性を失ってしまいます。

② 深層性角膜炎

一般的には両目に炎症が起こりますが、ときに片目の場合もあります!角膜の深いところがおかされるので、表層性角膜炎よりも、、猫はより光を眩しがり、よく観察すると、瞳孔は縮んでいる状態になっています。

角膜が濁って全体に盛り上がった状態になり、角膜の内側は、深い部分に向けて、ブラシ状に短く血管が侵入しています。

③ 潰瘍性角膜炎(角膜潰瘍

多くは、猫の目の片方だけにみられる病気です!角膜の一部が失われてしまい、深いところまでおかされるので、眩しさと痛みが、とても強い状態になっているといわれえいます。

角膜もひどく変化してしまい、潰瘍のふちは白くにごり、もりあがっていて痛みが強いので、猫は目を開けることが出来ません。

この、猫の目の病気、角膜炎を発症する原因は、外因性と内因性があり、外に原因がある場合と、猫が病気だから、これを発症する場合があります。

では、外因性の原因は、一体どんなものがあるのでしょうか?

● ホコリや異物(草のノギ、刺、イバラ)が目に入る

● 強い風

● 事故や喧嘩で角膜に傷が出来た

● シャンプーなどの液が目に入ることによって、角膜が刺激されること

● 酸やアルカリ液が目に入った

● 目を強くこする

猫同士が喧嘩をして引っかかれたことが原因で、その傷が炎症を起こし、角膜炎になることが多いともいわれています。

多頭飼いをしておらず、一匹だけを家の中で育てている場合、喧嘩で傷を負うリスクはありません。

では、内因性の角膜炎の原因は、一体どんなものがあるのでしょうか?この目の病気は、栄養障害によるものや、他の病気が原因でなる場合もあります。

例えば、アレルギー性の病気や、涙腺の異常が起こり、涙の分泌が少なくなることや、細菌や真菌(カビ)、ウイルスなどに感染したことで、かかってしまう病気でもあるようです。

結膜炎や緑内障などの目の病気に併発して、角膜炎が発症することもあります。

栄養障害では、ビタミンA、B2、Cの不足によって、この病気が出る場合もあります。

そして、完治するのに多少時間がかかるので、長い目で見て、猫が炎症を起こしている部分を触らないように、エリザベス・カラーなどをつけて、獣医の指示を守りながら、猫を管理してくようにしてください。

この病気を放置すると、視力が低下したり、失明してしまう場合もありますから、早期発見をしてあげて、治療は気長に続けていくという姿勢が大事となるようです。

予防方法ですが、目やにや、目の周りの汚れを、こまめに取り除き、目の周囲をいつも清潔に保つことが大事です。

個人的見解ですが、目やにがひどいとか、この辺りが不潔になるといった状態が続くというのは、栄養バランスが、やはり崩れていると考えることも出来るかと思います。

我が家の保護猫モモは、捨てられていた後家に連れて帰って、少しの間は目やにが出ていましたが、キャットフードの質にこだわったものを与えていると、まったく目やにもでなくなり、結果的にトッピングごはん、手作り猫ごはんを与えてきたので、現在も、目やにとは無縁の日常を過ごしていますから、なんらかの栄養素が足りていない、もしくは、偏りがあると考え、食事の内容の見直しをしてみることも、大事ではないかと思います。

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次は、結膜炎です!まぶたの裏側にある結膜が、炎症を起こす目の病気です。

症状には、急性と慢性があり、目やにの状態を見て、カタル性か化膿性に分けられます。

① 急性カタル性結膜炎

猫は涙を多く出します!それが、最初は水のようなものだったのに、粘液やジュース状の漿液(しょうえき)の分泌物が出るようになります。

結末は充血してきて、赤く腫れ、浮腫、かゆみ、痛みが起こる場合もあります!

② 慢性カタル性結膜炎

急性と比べたら、症状は比較的軽いのですが、結膜が少し厚くなり、発赤、粘っこい分泌物が見られます。

これが出るときは、すべてではありませんが、角膜が乾いている状態になっている場合もあります。

③ 急性化膿性結膜炎

①の病気になると、次にこの症状が起こります!二次的な細菌感染なので、①よりも、症状は重くなっていきます。

分泌物は、黄緑色になり、うみのようになってきます。

結膜は赤くなり、ビロードのように、ひだ状になり、猫は痛みやかゆみがあるため、しきりに目をかいてしまうので、結膜の接している角膜まで炎症を起こしてしまいます。

このため、角膜炎になってしまう場合もあります。

子猫や若い猫に多く、成人した大人は少ないといわれています。

原因ですが、いろいろとあります。

● 細菌、ウイルス、真菌に感染する

● 砂ほこりなどの異物が目に入る

● アレルギーなどの病気にかかったとき

● 引っかき傷が出来たとき

● 石鹸やけむり、噴霧剤

● 人間用の点眼薬などの刺激

● 伝染性の病気

人間の使う科学的な物質の刺激が原因となり、角膜を変化させるので、家の中で、猫がよくいる場所などには、これらのものを置かないように気をつけたほうがいいようです。

ウイルス性鼻気管炎などの、呼吸器の病気になると、カタル性結膜炎を併発してしまうといわれています。

しかも、化膿性の細菌に、二次感染することにもなります。

この目の病気は、感染している猫から、他の猫へ伝染っていくこともあります。

普段から、生活環境は清潔にしておき、伝染性の病気が原因で、この病気を併発してしまった猫は、他の猫に対して、感染源となってしまうので、治療を受けている間、完治するまでは、しっかりと隔離して世話をするようにしましょう。

次は、瞬膜の露出(突出)という目の病気です!これは、症状が出たのが、片目なのか、両目なのかによって原因が違います。

瞬膜とは、眼球を保護、保湿するために、まぶたとは別に存在する、透明または半透明の膜です!まばたきをするときに、目の内側から瞬間的に出てくるので、瞬膜と呼ばれています。

瞬膜の露出なので、この瞬膜の病気なのかと勘違いしますが、猫の目、もしくは体のどこかに、異常があるときに現れる症状だといわれています。

症状は次のようなものがあります。

● 瞬膜が目頭から、眼球の上まで露出している

片目、両目ともに起こることもあり、瞬膜が露出していると、猫は目から涙を出したり、結膜が充血して、むくむなどの症状を出すこともあります。

なんらかの病気が原因となって、瞬膜が露出しているときは、この病気が進行していくと、眼が落ちくぼみ、表面の角膜が乾燥し、結膜炎が見られるようになります。

原因ですが、片方だけに見られる場合、眼の損傷や、猫同士の喧嘩で傷を負った、異物が目に入ったことが考えられます。

両目に症状が見られる場合は、体調不良のためだといわれています。

下痢をしていたり、熱を出している場合もあり、慢性の病気、他には栄養障害、ウイルスに感染したという理由が考えられます。

まれにですが、神経節の打撲、ストレス、自律神経の機能障害などが原因になる場合もあります。

瞬膜が突出しているかいないかは、猫の健康を管理するうえで、重要な目印となるので、露出していたら、すぐに獣医の元へ運び、診断を受けるようにしましょう。

早期に原因を見つけて治療をしないと、原因となっている病気のほうが悪化してしまいます。

次の目の病気は、流涙症(りゅうるいしょう)です!これは、猫の涙がまぶたから溢れて、顔に流れ落ちている状態なので、別名、涙目とも呼ばれています。

涙の流出は、おもに目頭からおこり、この涙が原因となって、猫の目頭の下の毛が、いつも汚れた状態になってしまいます。

原因は、次のようなものがあります。

● 涙を流す器官が生まれつき奇形であること

● 細菌に感染した

● 涙がいつも過剰に分泌される病気にかかった

そして、より詳しく見ていくと、大きく2つに分けられるようです。

原因①

● 異物、ガス、冷風、煙が結膜や角膜を刺激している(たばこを吸う飼い主さんは、煙を猫に向けないよう、気を配ることも大事ですね!)

● 結膜炎や角膜炎などの他の病気が刺激している

● 急性緑内障や、眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)などの眼病にかかっている。

原因②

● 涙を排出される経路が、圧迫されて狭くなったり、ふさがっている

猫の目になんらかの異常が見られたら、絶対に放置せず、獣医の診断を受けてください。

放置すると、目頭の下の毛が、茶褐色に変色してしまいます。

他の病気、角膜炎、結膜炎、涙道の異常などが潜んでいる可能性もありますから、放置しないようにしてください。

次の目の病気は、脈絡網膜炎(みゃくらくもうまくえん)です!これは、猫の全身の病気の合併症として起こるものです。

網膜と、脈絡膜が炎症を起こす病気で、このふたつは隣同士にあって、脈絡膜が炎症を起こすと、次に網膜も炎症を起こしてしまいます。

症状は、片目、両目に起こる場合があり、悪化して視神経にまで炎症が広がってしまうと、猫は視力が低下してしまい、行動することが不自由になってしまいます。

浮腫、滲出といって、組織液がしみ出す、眼底に出血が見られる、眼底が不鮮明になります。

滲出性の網膜剥離を起こすこともあり、前部ブドウ膜炎を併発する場合もあります。

原因ですが、独立して発症する場合もあるのですが、猫が次のような病気になっている場合、その合併症として発症します。

● 腫瘍性・・・リンパ腫・多発性骨髄腫

● 真菌性・・・プラストミセス症・コクシジオイデス症・ヒストプラズマ症・クリプトコッカス症

● 細菌性・・・敗血症結核

● 原虫症・・・トキソプラズマ

● 白血病・・・猫エイズ

● 免疫介在性・・・自己免疫性脈絡網膜炎

他には、角膜潰瘍、眼の怪我や損傷などが、この目の病気の誘因になるといわれています。

実は、網膜と脈絡膜には、ほとんどの目薬が到達しないといわれています。

この病気を効果的に治療するためには、全身性の薬を使うようです。

予防するには、やはり定期的な健康診断を受けさせ、普段から様子を観察して、健康管理をしてあげることだといわれています。

次は、眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)です。

これは、まぶたが内側に折れて、角膜を傷つける病気です!症状ですが、常に涙が出て、目頭の下の毛が濡れていたり、目やにがついています。

まぶたの内反による刺激が強いと痛がり、猫は前足などでこすってしまうので、角膜に潰瘍が起こしてしまうこともあり、光を眩しがったりもします。

原因ですが、普通は、結膜炎やまぶたについた傷が縮むことで起こります。

ペルシャ猫の場合は、内反は生まれつきのようです。

慢性的な結膜炎、角膜炎が原因となって起こることもあります。

手術でまぶたの形を整える治療法が、一般的だといわれています。

猫が涙目がちだったり、目のあたりを気にするようであれば、獣医に診断してもらったほうがいいようです。

この、眼瞼内反症は、さまざまな目の病気の元にもなりますので、注意して観察してあげて、適切な対応をしてあげてください。

緑内障という目の病気もあります!眼圧が異常に高くなるために起こるものです。

軽度の場合は、特に目立った症状は見られませんが、症状が進行すると、次のような状態が見られるようになります。

目全体が、黄色や緑色に見えることがあり、この症状が見られるので、病気の名前が「緑内障」と呼ばれるようになりました。

特徴的な症状は、瞳孔が開いたままになる「散瞳」が起こることです!本来明るいところに猫がいるときは、瞳孔は細くなるのですが、緑内障という病気になると、大きく開いたままになります。

眼圧が上がると、結膜がうっ血するので、目が充血して赤くなります。

さらに症状が進んでいくと、眼圧が高いために、眼球が大きくなってしまい、ひどい場合は、目が外に飛び出したようになってしまいます(驚)!これを牛眼(ぎゅうがん)といって、緑内障特有の顔貌だといわれています。

顔貌とは、顔の形、様子のことです。

急激に眼圧が高くなると、猫は痛がって、叫び声をあげたり、性格が沈んでしまい、うつ状態になったりしてしまいます。

攻撃的になる子もいるようですから、猫によって違いがあるようです。

原因によって、原発緑内障、続発性緑内障に分けられ、病気の進み具合で、さらに急性緑内障、慢性緑内障に分けられるようです。

● 原発緑内障・・・眼球には異常がないのに、眼圧があがる病気です!眼圧を調整する機能に、異常が起こるために出てくると考えられています。

● 続発性緑内障・・・それまでにかかった目の病気や、現在かかっている眼病が原因で起こるものです。

猫に多いのはこのタイプで、原発緑内障は、まれに見られるといわれています。

他には、怪我で水晶体の位置がズレた、膨張した、眼内炎証を起こした、など、いろんなケースがあるようです。

この病気は、発症を完全に予防することが出来ません!猫の目を、普段から常に観察して、早期発見していくようにしてください。

次は、進行性網膜萎縮(びまん性網膜変性症)という目の病気です!症状ですが、初期には視力障害はおこりませんが、症状が進行していくと、夜の視力障害(夜盲症)が出てきて、動いている物体を追うことが難しくなります。

進行が中期に入ってくると、猫は昼間の視力も低下していきます。

瞳孔は散大して、光に対する反応も鈍くなり、末期になると、網膜が変性し、瞳孔は大きく開きっぱなしになり、光をあててもまったく反応しなくなり、視力が失われます。

原因ですが、栄養に関係があるようです!タウリン欠乏症が最大の原因で、栄養不足が続くと、萎縮が網膜全体に広がります。

タウリン不足なら!

 

遺伝性のものは稀で、現在、網膜萎縮に有効な治療方法はありません。

初期段階でなら、タウリンを多く含んだ食事を与えることで、変性の変化を止めることが出来ますが、すでに起こっている網膜の障害は、猫の一生を通して治らないと、医学的には言われていますが、個人的には、根気強く、食事療法や、代替医療などを使いながら、別の可能性を探っていくことで、徐々に治っていく可能性は、否定出来ないのではないかと考えます。

医療技術の世界では治療が困難であったとしても、獣医の見解が、すべてではないと、どこかで割り切り、専門医は有り難い協力者でもあると考え、独自にどうやったら治るのか、情報を探っていきながら、飼い主が治すという覚悟を持って挑んでみれば、完治するかもしれません。

猫の目の病気について、いろいろと見ていきました。

個人的にいつも強く感じることは、やはり、飼い主側が、医者が言ったから、もうだめだからと診断されたからといって、諦めるというのは、なんだか腑に落ちないという思いです。

こちらの記事でご紹介した、本の著者の阿部佐智子さんは、手作りトッピングごはんで、愛猫の病気を完治させた経験を持っていて、同じように食事を切り替えたことで、他の病気、腎臓病や皮膚アレルギー、悪性リンパ腫や、肝臓病などのさまざまな病気を持った猫も、奇跡を起こすように、病気から解放されている現実もあります。

 猫のトッピングごはん(ササミ、スープ、オクラ、トマト、キュウリ) - 保護猫・黒猫モモさんのブログ

方法は、獣医以外にもあると考える、飼い主が増えてくれたらいいなと考え、情報をこのブログでは、いろいろとシェアしていますが、まだまだ私も勉強中の身です、モモは有り難いことに、現在丸1歳を迎え、ツヤツヤの毛艶に、健康な様子を見せてくれていますので、今後いかに病気と無縁の人生にしてあげるか、これは課題でもありますが、個人的には、食事の内容は、人間も猫も、大事だと考えます。

そして、やはり、飼い主が諦めず、「もうダメだ、獣医からもそういわれた」などと悲観せず、何らかの方法があるのでは?と探す、自分で動く、情報を集める、実行するという、もっと積極的な態度で生きることも大事だと、僭越ながら、難病を克服した自らの経験からも、そう強く感じています。

猫の目の病気、いろいろとありましたが、全身は繋がっている、そのことをどうか忘れないでください。