猫の種類で小さい品種で飼いやすいのは?
猫の種類で小さい品種で飼いやすいのは?
1 猫の種類、小さい品種はなに?
2 手に入れる方法
3 飼いやすいのはどの種類
4 意外と身近にもいます!
今回の記事は、猫を飼いたいのだけれど、比較的成猫になっても小さいままの種類や品種はどんなものがいるのかどうか?
そして、その中でも飼いやすいと考えられるのは、どんなものがいるのか?という情報をまとめていきたいと思います。
絶滅危惧種などで小さいタイプは、一緒に暮らせませんから、家族となれる種類について、ここでは情報をまとめていきます。
猫の種類、小さい品種は何?
*簡単なスライド動画も作りました参考になれば幸いです。
比較的小さい種類の猫が欲しいと考えている方もいらっしゃるようです!
あまり大きくならない、小柄な小さい猫と暮らしたいと考える人がいてもおかしくありませんし、大きくなるタイプは苦手だという人もいるかもしれません。
まずは、猫の種類で、成猫になっても小さいままの猫の品種を書き出していきます。
● アビシニアン
● シンガプーラ
● マンチカン
● ドゥェルフ
● コラット
● シャルトリュー
● スキフ・トーイ・ボブテイル
● バーミーズ
● ナポレオン(2015年5月1日からミヌエットに変更)
● ラムキン
● スクークム
● クロアシネコ
● ハバナブラウン
● トンキニーズ
この辺りが小さい猫であると考えられます(個体差があります)。
この中でも、スキフ・トーイ・ボブテイルは世界最小の猫といわれていて、シンガプーラとナポレオン(ミヌエット)いう種類も小さいので、成猫になったときに、かわいい小柄な猫になるのは、この3種類が基本的にはお勧めです!
他の種類の猫は、小さいサイズに成長したら、2・7kgで大きさが止まる子もいるという話になりますので、4kgまで大きくなる子もいるため、必ずしも小さい猫のままでいると言い切れません。
それでは小さい種類の猫、スキフ・トーイ・ボブテイルと、シンガプーラについて、どんな猫なのか見ていきながら、他の猫の特徴もご紹介していきたいと思います。
まずは、スキフ・トーイ・ボブテイルについて、一体どんな種類の猫になるのか、見ていきます。
ロシア原産の猫で、1980年の中期頃に生まれた種類です。
目はブルーで、毛の色はポイントカラー、短毛種で、体型は非常に小柄なセミコビーです。
まずはこの種類の猫が生まれた背景をご紹介しましょう。
1980年代の中期に、ロシアの港町、ロストフ・ナ・ドヌ市に住んでいた、リュドミーラさんという人物が、夕方仕事の帰り道に、2匹の捨て猫を見つけました。
それは、シャム猫でオスとメスだったのです!
メスはとても体が小さく、オスはしっぽが短くて折れ曲がっているという体の特徴を持った猫だったそうです。
このペアの猫から生まれた子供は、みんな体が小さくて、しっぽがちょん切れていたり、曲がっていたり、短かったりと、欠陥が見られたそうです。
この見た目なので、猫好きの知り合いに配って繁殖をしていったそうですが、猫はいきなり突然変異で変わったタイプの猫を生みだすので驚きますね!
1988年のとある日に、その中でもさらに小さい種類のオス猫が誕生しました!
「クーツイイ(ロシア語で、尻尾を失ったという意味)」と名付けられたこの猫は、あまりにも小さかったため、地元の猫クラブの人たちに見せたところ、みんなも驚いたようです!
そこで、この小さいオス猫を基礎にして、小さい品種の猫を繁殖させようと考え、この計画が実行されたのです。
クーツイイはモスクワのキャットショーでも評判になり、マスコミが取材に訪れるようになりました。
その後、ヨーロッパのキャットショーにも出場し、なんと、インターナショナルチャンピオンの称号を獲得し、世界3ヶ国のチャンピオン認定を受けたのです!
その後、繁殖をさせてきたのですが、なかなか数が増えないため、世界的には猫種として認可されていなかったのですが、2011年になってようやく「WFC(Wrld Cat Federation)」で許可されて、世界認定をされた猫として登録されました。
近年日本でも熱心なブリーダーによって繁殖がされていますが、なかなか数が増えないことから、一般的な猫とはいえないようです。
この猫の種類の最大の特徴は、なんといっても成猫になっても小さいままであることです!
オスは2・3kg、メスは2kgまでしか成長しないので、いつまでも子猫のような姿が愛らしく見えるといわれています。
胴体は短いのですが、肩幅は広くて胸も分厚く、筋肉も発達しているので、重量感があるように見えるのも特徴です。
短いしっぽは、ちょん切れていたり曲がっています、頭は丸みがあって、皮毛はシングルコートになっていて、毛がやや固めで、毛の色は、白い体色に口元や耳、四肢やしっぽに濃いポイントカラーが入っています。
性格ですが、物おじしないため、好奇心が強く、人間の肩に乗るのが好きな、活発な猫で、おとなしい面もあり、甘えん坊で人間にスリスリするようなタイプであるといわれています。
手入れなども簡単ですから、小さい猫で、飼いやすい手間のかからない子が欲しいと考える人のすべての願いを叶えてくれる猫として、今後人気が出てくるのではないかと考えられます。
こうやって情報を見ていくと、猫の種類はどんどん増えていて、家猫の進化はすごい勢いで変わっているのがよく理解できます。
数十年前までは、まだまだ野生のエネルギーが満載だった猫も、家猫として飼われていく内に、どんどん人間との共存に慣れていっているようですね!
次は、シンガプーラについて情報をまとめていきましょう。
シンガプーラは、1974年にシンガポールで見つかった猫です!
小さい猫は、どちらも近年誕生しているようですから、人間と猫のニーズが、一緒に暮らす中で合ってきているのかなと考えられますが、やはり進化はすさまじい勢いで起こっているようです!
アメリカからシンガポールに赴任していた、メデゥ夫妻が見つけた猫が始まりだと考えられています。
猫をアメリカに持ち帰り、繁殖させて広まっていったのがシンガプーラです!
最初は人間が人為的に作った種類の猫だと考えられていたようですが、実はシンガポールの下水溝(ドレイン)で暮らしながら、ネズミを追っていた猫だったので、ドレインキャットと呼ばれていました。
小型の猫なので、「小さい妖精」といわれることもある、非常に可愛らしい容姿を持っ子で、現在公認されている猫の純血種の中では最小です。
このアメリカ人夫妻が興味を持たれるまでは、時折シンガポールでも見かけられていた猫だったのですが、ほとんど人間が興味を示さない動物だったようですが、見る人が変われば、これほどの人気猫になるのですから、何が起こるか分かりません!
ただ、近年は近親交配が減ってきたため、進化していっているようで、これまでは成猫になっても2kgほどまでしか成長しなかったのですが、近年は3kg以上の大きさに育つ子も出てきているようですから、こちらを飼う場合、そうなる可能性があることも頭に入れておく必要があると考えられるようになりました。
ドレイン(下水溝)をもともと住処にして、ネズミを捕まえて生きていた猫ですから、環境が変われば、下水溝の中で暮らさなくても良くなるわけですから、進化していくのも当然だと個人的には思います。
1979年に公認を受けて世界中に広まっていきました。
体格は筋肉質な体つきをしていて、短毛種で、アビシニアンに似ているといわれますが、毛色はセピアやブラウン、目の色はグリーン、ヘーゼル、イエローで、眼はアイラインを引いたように黒くアーモンド状に縁取られています。
皮毛は短くてシルクのような手触りで、アビシニアンと同じでティッキングと呼ばれている、1本の毛に少なくとも2種類の帯があり、毛先が濃く、根本は薄くなっているのが特徴です。
性格は優しくて甘えん坊、さらに大人しくて人懐っこいので、家族にするには飼いやすいタイプだと考えられます。
ナポレオン(ミヌエット)は、1996年に、犬の種類の「バセットハウンド」のブリーダーをしていたジョー・スミス氏が、興味を持ったマンチカンとヒマラヤン、エキゾチックショートヘア、ペルシャを掛けあわせて、マンチカンの足の短さを固定出来るように誕生させた種類の猫になります!
詳しい情報はこちらの記事にまとめていますので、参考になさってください。
ラムキンは、セルカークレックスとマンチカンを交配させて誕生した猫で、セルカークレックスの持つ被毛のカールと、マンチカンの短い足を持っているのが特徴です!
この様子から「子羊」という意味を込めてラムキンと名付けられました!
平均体重は1・8~4・1kgと小柄です!
まだ歴史の浅い猫ですから、一緒に暮らす方はブリーダーさんに育て方をよく聞いてみてください!
スクークムは1996年にアメリカに住む「ロイ・ガルーシャ」が、ラパーマとマンチカンを交配させて誕生させました!
まだ不安定な個体が生まれてくるので、有名な血統書登録機関からは認定されていません!
こちらの猫種の平均体重は1・5~3・2kgで、性格は友好的だと言われています。
マンチカンが入っているので、ヘルニアになりやすい面があるようですので、一緒に暮らすなら普段から歩き方のCHECKをすると安心です!
クロアシネコは、南アフリカやボツワナ、ナミビア共和国、ジンバブエに存在する世界で最小の猫となっています。
絶滅危惧種なので、あなたの家で一緒に暮らすことは出来ません!
体重はオスで1・9kg、メスは1・6kgと本当に小さいのです。
あまりにも可愛らしいのでおとなしいのかと思いますが、いえいえ意外と大食いでしかもワイルドな性格を持っているのです!
アメリカにあるフィラデルフィア動物園で、この猫を観ることができます!
ハバナブラウンは、1980年代にチョコレートポイントを持っているシャム猫と、栗褐色の黒猫を交配させて誕生させた種類になります!
誕生させたのは良いのですが、目がブルーではなくグリーンだったり、被毛が単色なので人気が出なかったため、一時期は繁殖が止めれた時期もあったんだとか!
シャムのように人懐っこい猫なので、一緒に暮らすとメロメロになるかもしれません。
体重はオスで3・6~4・7kg、メスは2・6~3・8kgです!
トンキニーズは、誕生のきっかけが諸説ありますが、記録が残っているものは1950年代にアメリカやカナダのブリーダーが、バーミーズとシャムを交配させて誕生させたというものです!
平均体重はオスで3・5~約6kg、メスは2・8~3・8kgで、性格はシャム譲りの活発さがあります。
ドウェルフは、マンチカン、アメリカンカール、スフィンクスを交配させて誕生させた種類になります!
名前は、小人を意味するドワーフと、妖精を意味するエルフを組み合わせて付けられました!
性格は社交的で人懐っこく、被毛は完全にないものや、産毛がうっすら生えているものなどがいて、肌を触ると暖かくてスエードのような手触りです!
体重は2~3kg、TDCA公認の猫種になります。
それではここからは、他に書いた猫の種類をもう一度振り返りながら、これら比較的小さい子もいる猫の大きさについて、数字で理解していきたいと思います。
● マンチカン・・・メスが2・9kg、オスは3・9kg
● アビシニアン・・・メスが2・5~3・5kg
● シンガプーラ・・・成猫で2~4kg
● シャルトリュー・・・メスが2・7~4kg
● 日本猫(MIX)のメス・・・3kg(平均だと3~4、5kg)
● バーミーズ・・・3kg
● コラット・・・2・5~4・5kg
● スキフ・トーイ・ボブテイル・・・メス1・7kg、オス2kg
● ナポレオン・・・成猫で2~4kg
※ これらは個体差があるので、あくまでも目安です
やはり、他の種類の猫になると、小さい子が生まれる率もあるようですよという話になりますので、この辺りは成長した猫がどれくらいになるのか分かりませんので、はっきりと小さい猫であるという紹介は出来ません。
我が家の保護猫のMIXはメスなのですが小さいので、意外と日本猫のメスなら比較的小さい子もいると考えられると思い、一応情報源としていれておきました。
手に入れる方法
いろいろと調べてみて分かったのは、現在日本では予約制などで販売をしているペットショップがあり、なかなか入手が困難ではありますが、小さい種類の猫が欲しいという方にお勧め出来るのは、スキフ・トーイ・ボブテールになるかと思います。
こちらのペットショップで予約販売をされているようですので、どうしても欲しいという方は、こちらにご相談されるといいのではないでしょうか?
小さい猫をお探しの方が結構いることに気づき、この記事をまとめていきましたが、2015年9月4日にこの記事をまとめている段階では、スキフ・トーイ・ボブテールが一番小さい、家庭で飼える猫であるということです。
シンガプーラはすでに情報をシェアしているように、近年進化していき、大きくなる子も増えているようですから、完全に小さいのがいいというこだわりを持つ方は、スキフ・トーイ・ボブテールを選ぶしかないのかなと思われます。
シンガプーラの入手方法ですが、遺伝子疾患などの勉強もせずに、繁殖させているブリーダーもいるようです。
きちんとしたブリーダーから入手するためには、次のことをご理解してください。
アメリカの世界最高峰の猫登録団体CFA登録、そしてこちらの次に世界的に認められているTICA登録という、猫登録団体の認定を持っているキャッテリーを選ぶことが大事です!
細かくなるのですが、ブリーダーとキャッテリーは、猫を繁殖しているという部分では同じなのですが、キャッテリーと名乗ることが出来る人たちは、この猫登録団体が定めた厳しい基準をクリアしなければなりません。
しかも、先ほど書いた猫団体の両方から認定されていなければ、キャッテリーと名乗れませんので、これを持つキャッテリーに頼むのが、一番安心できちんとした血統のシンガプーラが入手できる方法です。
こちらのキャッテリーさんは、認定を受けているので、ご紹介しておきます。
http://www.animalplants.net/royalluster/
「シンガプーラ・キャッテリー」と入れて検索をかければ、他にも出てきますので、ご自身で探してみるのもいいのでは!
飼いやすいのはどの種類?
小さい種類の猫で飼いやすいのはどれ?
すでに情報をまとめてありますが、スキフ・トーイ・ボブテールも、シンガプーラもどちらも性格が可愛くて、人間によく懐くのでどちらでも飼いやすいと思います。
意外と身近にもいます!
これまでは、いわゆる純血種で小さい猫についてご紹介していきましたが、実は日本猫の中にも小さい子がいたりするんですよ!
例えば我が家の黒白猫ハチワレのナナは、非常にスラリとした体型で、体重も3・5kgほどしかなく、抱っこすると「軽いな」と感じるほど重さもそんなにないだけでなく、小柄なので観ていてもほっこりと和ませてもらえます。
黒猫のモモはコビータイプの体型なので、画像を見ると分かりますが太っていないのになんとなくずんぐりむっくりしているなぁという印象を受けますよね?
ナナはスラリとスレンダー体型で、小柄なのでシャープな印象になります!
日本猫の中にはキジトラのオスのように「でかいな」という猫もいますが、個体によってはナナよりも小さい猫がいますから、里親募集で探してみるのも手です!
意外と身近にいるものなので、どうしても小さい猫がいいなぁと考えている方は、地味に探してみるとある日運命の出会いが待っている可能性は否定出来ませんよ!
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この記事では、小さい猫の種類について情報をまとめていきました。