猫の睡眠!ピクピク&痙攣の理由は?

猫の睡眠!ピクピク&痙攣の理由は?

1 猫の睡眠中のピクピクは大丈夫?

2 猫の痙攣は病気?どんな病気が考えられるのか?

 

日本では、猫と暮らす人が増えているようですが、里親活動も活発なこともあり、初めて猫と暮らす人もいるのではないでしょうか

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今回の記事では、猫が睡眠中にピクピクしている姿を見て、痙攣(けいれん)しているのは、何か問題でもあるのかなと心配になる方もいると思いますので、一体どうして猫は睡眠中にピクピクしているのか、その理由について情報をまとめていきます!

猫の睡眠中のピクピクは大丈夫?

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猫が睡眠中に、ピクピクしている様子が心配になることもあるかと思いますが、一般的に、これは猫にとって自然な生理現象であり、次のような理由があるため、睡眠中に猫がピクピクしていると考えられています!

猫や犬も、人間と同じで、寝ている間はノンレム睡眠や、レム睡眠の状態になるといわれていて、御存知の通り、ノンレム睡眠はかなり熟睡しているときの状態で、レム睡眠は浅い眠りになりますので、体は眠っていても脳は活動しているといわれいて、人間と同じように、猫も睡眠中はこの状態を繰り返しているのです。

睡眠中にレム睡眠となっている場合、脳は働いているのですが、筋肉は眠っている状態で、眼球が動いていて、手足が動くので、ピクピクしているように見え、まるで猫が睡眠中に痙攣を起こしているかのように見てしまうのです!

この状態の猫は、夢を見ていて、猫自身が記憶の統合を行っているのだと考えられていますので、ピクピクしていると心配になるかもしれませんが、生理現象でこのような状態になっている場合、そっとしておいてあげましょう。

我が家の保護猫モモも、睡眠中にピクピク動いているので、こちらが驚くときもありますが、見ていて、なんらかの病気だからという状態でないことは分かりますので、ピクピクは生理現象の一つなのだろうと思って見守っています。

猫が、睡眠中にピクピクする以外に、レム睡眠で表現する様子には、次のようなものがありますので、参考になさってください。

人間とまさに同じで、寝言も言うし、夢の中で何かを追いかけているのかどうか分かりませんが、おいでおいでの動きをしたり、眼球が動いていたり、体が波打つように動いたり、ピクピクではなく、たまにビクンという感じで強く痙攣することもあります。

猫の睡眠中のピクピクが気になり、起こそうとしてもなかなか起きないとか、名前を読んでみたり、心配なので触ってみても反応がない状態だったりもします。

他には、「ニャァー」「ニャニャニャ」「ウー、ニャァー」などの声を発することもあり、見ているこちらが驚くと同時に、一体どんな夢を見ているのかと、興味津々になってしまうこともあります!

この状態にいる猫は、記憶の統合をしていると考えられていますので、無理に起こしたりしないように、そっとしておいてあげましょう

本来、猫の睡眠中のピクピクは生理現象の一つなので、心配することはありませんが、病気の可能性もある場合がありますので、どんなものが考えられるのか、情報をまとめていきます!

猫の痙攣は病気?どんな病気が考えられるのか?

睡眠中以外に、猫がふるえるとか痙攣を起こす、、ひきつけを起こすなどの症状を出すときには注意が必要となってきます!

何故なら、この場合、ピクピクは大きな病気が原因となっている可能性が秘められているからです!

では、一体どんな病気が、猫のピクピクなどの癲癇に関係しているのでしょうか?

● てんかん発作 ● 頭の怪我 ● 低体温症 ● 骨折や内臓破裂

● 脳炎や脳や神経の先天的異常  ● 低血糖症 ● 低カルシウム血症

● 尿毒症  ● 肝臓病 ● 腎臓病 ● 心臓発作 ● ナルコレプシー

● 過剰なストレス

驚きますが、猫がピクピクする癲癇などの症状に、病気が関係してる場合、これらのものが考えられるようです!

まずは、我が家の保護猫モモの、生理現象の危険ではない癲癇の状態の動画を御覧ください

顔までピクピクしていますが、これは一般的な、普通にレム睡眠状態で眠っているときの状態です。

そして、こちらがとても危険だと考えて良い状態の猫の癲癇です!

このような状態になった場合、様子をスマホでもいいので、動画を撮っておいて、獣医に連れて行く時に一緒に持って行き、診断の手助けになるようにすると、より正確に病名が分かると考えられますので、驚くでしょうが、冷静に対処しながら、獣医のところへ連れて行くようにしてください。

それでは、睡眠以外で、ピクピクという癲癇が起こる理由について、病名から一つ一つ分かりやすく、簡単に情報をまとめていきます!

● てんかん発作・・・脳や神経の病気が関係しています。

症状は、突然手足をつっぱらせて倒れてしまい、痙攣をおこします!

ときにはよろめきながら叫び声をあげて、ピクピクと痙攣を起こし、そのまま気を失うこともあります!

普通は、発作は数秒~数分ほどで治まり、泡を吹く場合もあります。

歯をカチカチ言わせたり、無意識に尿や便を出すこともあります。

もし、このようなてんかん発作が起こった場合、家族となった人間側は、猫をその場所から動かしたりせずに、呼吸が楽に出来るように姿勢を変えてあげ、毛布などで体を包み込んであげ、そっとしておきましょう。

てんかん発作が起こる前後は、猫は元気がなくなったり、普段はしないのに、異常に家族である人間に甘えてきたり、普段よりも沢山食べるという行動を見せる場合があります。

発作がおさまった後、普通の状態に戻った猫は、ふらついて歩き出したり、いきなり走りだす子もいます。

てんかん発作の原因は、先天性のようなはっきりしない場合や、次のような理由がほとんどだと言われています。

● 感染症や脳炎 

● 脳脊髄症や中毒 

● 脳の腫瘍や頭部の怪我 

● 栄養が関係している病気

てんかん発作は、分かりやすく言えば、脳の回路がショーとしてしまった状態だと考えられます。

ちなみに、猫がてんかん発作の症状を出すのは、犬より確率が低く、1%以下だといわれていて、100頭いたとしても、1頭いるかいないかというほど少ないといわれています。

治療法は、原因となる病気が分かっている場合は、その治療を行います。

痙攣が繰り返し起こる場合は、抗けいれん薬を投与し、症状を抑えていきます。

発作は自然とおさまりますが、このてんかん発作の症状を発症した猫が、自然治癒することはないと考えられています。

完全に治る猫はまれにいるようですが、とても少ないのが現状です!

そして、動画を見ていただくと分かるとおり、相当体力を消耗しますし、心臓にも負担がかかります。

ちなみに、事前に猫のてんかんを検査する方法は、2016年2月現在では、今のところありません。

● 頭の怪我・・・原因は猫によって違いますが、例えば高いところから落ちた、外に出て行く猫なら、交通事故や、猫嫌いの人から暴力を振るわれるなどで、頭を強く打った場合に起こります!

症状は、同じように様々で、朦朧としていたり、目がよく見えなかったり、ピクピクと痙攣を起こしたり、よろけたり、ひどい場合は昏睡状態に陥って亡くなってしまう場合もあるのです。

しかも、脳の怪我は、回復したように見えたとしても、猫の体のどこかに麻痺などの後遺症が残る場合もありますので、注意が必要となります。

猫が頭を強く打つと、脳が浮腫んでしまったり、内出血します。

これで脳圧が妨げられてしまい、脳圧が高いままだと、脳の組織が壊れてしまいます。

脳に怪我をすると、血の塊が出来て血液の流れが滞り、脳の酸素や栄養が不足することで、有害物質が溜まります。

ウイルスや細菌感染した場合も、脳がおかされるのです。

治療法は症状によって違いがあり、事故でひどい怪我を負った場合は、緊急の救命処置をします。

細菌などが関係している場合は、二次感染を防ぐために、抗生物質や薬などの投与をします。

● 低体温症・・・御存知の通り、猫の平熱は39度前後になりますが、これよりも低くなっている状態を、低体温症と呼びます。

原因は、非常に寒い場所に長時間いたり、濡れてしまったり、なんらかの強いショックを受けたり怪我をしたといった場合に見られます。

次のような症状が見られると、低体温症の可能性があります。

● 元気がなく、体がこわばっていて呼吸が少ない

● 触ると冷たく震えている

どうも猫が低体温症になっているなと思われる場合、タオルなどで温めてあげながら、暖かい部屋へ移してあげましょう。

ただ、この場合注意が必要なのは、あまりにも急激に暑い場所に移してしまうと、内臓の血流がいっきに皮膚近くに流れていくため、猫はショック症状になってしまうので、急激すぎる温度変化には十分注意してあげてください。

● 骨折や内臓破裂・・・様々な原因で猫が骨折を起こしますが、強い衝撃や事故だけでなく、栄養不足や偏りで、年をとって骨がもろくなった高齢の猫が、大きな衝撃がなくても骨折する場合がありますので、普段から偏った栄養ではなく、しっかりと食事管理に気をつけてあげてください。

ドアや窓に挟まれて骨折する子もいますので、家猫だからといって安心であるとは言い切れません。

内臓破裂は、やはり交通事故などで起こる場合が多いのです。

外でちょっとした事故に巻き込まれて家に戻ってきた猫が、その後内蔵に受けたダメージの影響で、癲癇でピクピクしたりすることもあります。

● 脳炎や脳や神経の先天的異常・・・脳炎はウイルス、真菌、細菌、寄生虫に感染すると、脳や脊髄に炎症を起こしたり、それらの組織が壊れたり、ピクピクした癲癇症状などの、異常な神経症状を出します!

症状は、体の一部が麻痺している、頭を常に傾けているとか、ふるえている、よろめいて歩き方がおかしい、ピクピクした痙攣を起こす。

性格が攻撃的になる場合もあり、ウイルスに感染した場合の神経症状は、急速に進行して、すぐに亡くなってしまうこともあります。

先天的な脳の異常を持って生まれてくる猫もいて、生まれつき脳や脊髄に異常を持つものがいるのです。

最も多いのは、小脳がきちんと発達しない病気です!

ウイルス感染が原因で、妊娠前に母猫となる猫にワクチンを摂取させておくと予防出来ます!

先天的な脳の異常を持っている子猫は、立つ時によろけたり、体の動きなどがぎこちなく見えます。

歩くときにふらついたり、まったく歩けない子もいたり、歩幅が調整できないので、大股で前足を出そうとする歩き方をする猫もいます。

先天的な脳の病気は、治療することが出来ませんが、成長とともに歩き方は自然になったりする場合もあり、それ以上悪化することはありません。

症状が軽ければ、猫は普通に暮らすことが出来ます。

● 低血糖症・・・睡眠中の猫がピクピクしたりするときに考えられる病気に、低血糖症があります。

これは、血液中の糖分が少なくなるため、細胞へ栄養補給することが不完全となった状態で、主な原因は次のようなものがあります。

3ヶ月ほどの子猫の場合は、空腹だったり、内臓の障害が原因となって、栄養の吸収が悪化する、体が冷えたといった理由が考えられます。

そして、生後まもない子猫は、6~12時間くらいの絶食でも低血糖症起こすので、十分注意してあげてください。

成猫の場合は、興奮しすぎて運動を過度におこなったとか、空腹です。

シニア猫の場合は、肝臓の障害だったり、膵臓に腫瘍が出来たなどの理由が考えられるといわれています。

糖尿病を抱えている猫も、低血糖症を引き起こすことがあります。

● 低カルシウム血症・・・血液中のカルシウム濃度が、病的に低下した状態のことです。

原因には次のようなことが考えられます。

● 有毒物質が原因となる中毒 

● 栄養が足りない

● まれですが、出産     

● 基礎疾患

猫がなんらかの疾患を抱えている場合、例えば、急性&慢性腎不全や、副甲状腺機能低下症、急性膵炎などで起こることがあります。

ピクピクした癲癇を起こしたりする、低カルシウム血症の主な症状は次ようなものです。

● 食欲不振になって嘔吐する  

● 耳や頭が部分的に痙攣する

● 筋肉が硬直して意識を失う  

● 白内障やテタニー

※テタニーとは、血液中のマグネシウムと、カルシウムの減少が起こることによって現れる、しびれや痙攣のことです。

特徴は、てんかんほど激しくないというものです。

●尿毒症・・・腎臓の機能が低下してしまい、尿素を含む老廃物が、うまく排泄されなくなり、血液中の老廃物濃度が高くなる状態のことをいいます。

原因は次のようなものがあります。

● 急性&慢性の腎不全などの腎臓病 ● 心臓や排尿の異常

そして、次のような症状が見られます。

● 食欲がなくなり、ぐったりとして元気がない

● 四肢がむくんでいて、運動を嫌がる

● ふらふらしていて、歯茎が白くなり貧血を起こす

● 代謝性アシドーシスや心不全甲状腺機能低下症

● ナルコレプシー・・・てんかんと間違われやすいものに、ナルコレプシーというものがあります。

今まで普通に動いていた猫が、急に動かなくなる状態のことをこう表現し、目を開けたまま意識を保っている状態だと「カタプレキシー」と呼び、逆に意識がなく目を閉じている状態を「ナルコレプシー」と呼びます。

特徴は、両方とも猫が全身脱力をしているというものです。

原因はよく分かっておらず、先天的な遺伝、神経系の不具合、自己免疫疾患などと考えられています。

ナルコレプシーの発症に、環境にあるなんらかの物質が関係してることが分かっている場合は、それを取り除いてあげます。

てんかんは激しいピクピクの痙攣を起こすのですが、すでに書いているように、ナルコレプシーは全身脱力となりますので、これが大きな違いになります。

強いストレスなどがかかって、猫がピクピクしたりする場合もあります。

現代の猫は進化型なので、昔の子達よりはマシではと言われていますが、元々非常に繊細な種類の動物ですから、ストレスなどになるような環境要因を避け、静かな場所で自由気ままに生きられるように、環境を工夫してあげてください。

睡眠中の、猫のピクピクとした痙攣は生理現象ですから、心配ありませんが、明らかに動きがおかしい状態である場合は、なんらかの病気の可能性がありますので、獣医に診断してもらうといった対策をしてあげてください。

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今回は、猫の睡眠中のピクピクの痙攣について、情報をまとめていきました!