猫が生肉を食べた!大丈夫?

ニャンと、買い物から戻って来て、ちょっとの間、食材をそのままにしておいて戻ったら、猫が生肉を食べていたの!どうしよう、大丈夫?という疑問について、まとめていきます!

1 猫に生肉を与える時に気をつけることは?

2 猫に生肉を与える方法は?

 

最初にはっきりと書いておきますが、猫は元々野生動物で、自分で狩りをして、獲物を捕まえ、それを生のままガツガツと食べる生き物です!

ですから、猫が生肉を食べても、大丈夫なのですが、気をつけなければならないことはありますので、気をつけることをまずは見ていきましょう!

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猫に生肉を与える時に気をつけることは?

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我が家の保護猫モモは、まだ生後2ヶ月も経っていない頃に、なんと、家族で食べていたびんちょうまぐろを、無理やり奪ってぺろりと食べてしまったことがありました!

まだ、ミルクを飲んでいた頃で、離乳食も食べさせていなかったため、大丈夫かなと心配したのですが、かなり美味しかったようで、満足そうな顔をして、その後は子猫らしくすやすやと眠り、いままでずっと健康に暮らしてきています!

基本を考えると、猫がキャットフードやウエットフードを食べているのが普通だと考えてしまうほうが、実は不自然で、元々肉食の猫が、栄養バランスが整っているといわれるキャットフードだけ食べて生きているのは、よくよく考えらればおかしな話でもあるのです!

何故なら、私達人間は、現代では雑食でしたが、先祖をたどると、果食だったとか、肉食だったという歴史があるのですが、進化していく中で、雑食になっていきましたが、猫は現在でも、実は肉食だと言われていますから、海外のキャットフード会社などは、これらの研究結果を元に、猫のキャットフードに入れる、肉の食材の製造方法を変えていったりしながら、さらにキャットフードをより自然界に近い形にしているところもあるほどです。

ということは、生肉を食べるのは自然な食事バランスであり、猫にとっては、非常に大事な栄養源となると考えられます。

ただ、どうしても猫に与えるときに注意が必要な肉の種類があるので、こちらの情報をシェアしていきたいと思います。

豚肉を生で与えるのは、注意が必要になり、この肉には、トキソプラズマの感染源となるシスト保有率が、他の生肉よりも高いと言われています。

もし豚肉を生のまま与えて、これに感染してしまうと大変ですし、人間の口に入ってしまうと、トキソプラズマ症になってしまうこともあります。

子猫が感染すると、まだまだ免疫力や体力もないため、亡くなってしまうこともあり、人間の、体が弱い人や、妊婦が感染すると、流産や死産をひきおこしてしまうこともありますし、生まれた子供に障害が生じてしまうこともあります。

猫が生肉の豚を食べて、仮にトキソプラズマに感染した場合、どのような症状が現れるのでしょうか?

感染しても、一過性の下痢になるくらいで、その後一生なんの症状も出ないで寿命を全うする猫もいますし、次のような症状が出る猫もいます。

● 視力障害 ● 食欲不振 ● 嘔吐 ● 下痢 ● 運動障害 ● 発熱 

● 咳 ● 呼吸困難 ● 皮膚や粘膜が黄色くなる(黄疸)● 血便

そして、若い猫ほど、トキソプラズマに感染すると、危険度が高くなります。

そして、基本的には生肉を与えても大丈夫だという説と、いや、必ず加熱してからでないと危険だという説の両方が、2016年現在にはあるのですが、これは、次のような意見(メリット)があるので、賛否両論分かれているのです!

★ 猫に生肉は大丈夫、賛成派・・・ビタミンが摂取出来ることや、肉の酵素を猫の体内に取り込むことが出来、その酵素で食べ物の消化を行ってくれるので、脾臓への負担が少ない。

★ 猫に生肉は反対派・・・加熱して与えるほうがいいと考える人達は、生肉を与えるのは、人間にも感染する寄生虫バクテリア、原虫がいるので怖いとか、食材に含まれている酵素は消化の役に立たないから。

これらの理由によって、賛成派と反対派に分かれますので、最後は飼い主さんが、どうするかを考えて決めるしか無いのです。

個人的に手作り猫ごはんを作っていますが、基本的に加熱派です。

自然界で捕らえた獲物も、猫が食べる時には、まだまだ体温が残っている状態だと考えられますので、ある程度加熱しているほうがより自然に近いと考えられます。

猫に生肉を与えるのは当然だという情報発信をされている方もいます。

個人的には何を選ぼう自由だと思っています。

そして我が家では、自然界そのままを、猫に与えるような食事は、人間と一緒に暮らしている以上、難しいと個人的には考えますので、この方法で行っています。

そして、近年人間の間でも、生肉食が広がっているのですが、豚肉だけでなく、他の肉(牛、鶏、羊など)にも、トキソプラズマ感染リスクがあることが調査などで分かっています!

2013年4月1日行われた「第82回日本寄生虫学会大会」で発表された調査になりますが、370頭の牛を対象に、トキソプラズマの抗体保有率を調べたところ、6.5%の、24頭が陽性反応を見せたので、どこで飼育された牛でも、トキソプラズマの感染リスクは0ではないという結果が出たのです。

ですから、肉の種類によらず感染するリスクがあります。

生肉の夏場の注意点ですが、生肉は細菌の繁殖が早いと言われていますので、犬のように一気に食事を食べてくれるのならいいのですが、ちびちび食べる猫に夏場生肉を与える場合は、食べ残した食材の変質が心配なので、十分注意してあげてください。

猫に生肉を与える方法は?

↓我が家ではたまに半生で与えてます!

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冷静に考えても、人間が食べる肉は基本的に加熱して食べるのが一般的です。

生食できる肉は少ないですし、そもそも滅多にスーパーに売っていません。

人間が火を通して食べるのが、常識になっているレベルの肉が数多く流通している以上、基本的に猫にこのレベルの肉を、生肉として与えるのは、どうなのかなと、個人的には考えますので、人間も生食出来る肉が手に入った場合は別として、基本我が家では、生肉は与えませんが、半生状態で火を通した鶏肉などは、冬場は与えたりしています。

スーパーで売っている肉を犬や猫に与えている方が発信している情報を見ると、下痢もしないで喜んで食べているだけでなく、口臭などもないし、毛艶もいいと、猫の状態をこのように表現していますので、問題はないようですが、考え方、やり方、方法は人によりけりですので、どんな考えの元、実行されるのかは、自己責任の世界になりますので、生肉を与えるのなら、すでに書いているように、人間が生食できるレベルの食材を与えることがポイントになるのではと、個人的には、2016年3月時点では思いますが、そのうち考え方がまた変わるかもしれません。

そして、以前猫が目を離した隙に、台所に置いてあった肉を生のまま食べたのですが、どうしたらいいのでしょうかという質問を見かけ、獣医が、「猫は野生だからねぇ」と、答えていたのが印象的でしたが、個人的にはこのような場合、その後猫の様子を見て、お腹を壊したりしていないようなら、まぁ、大丈夫じゃないかなと、そんな感じで受け止めるかなと思います。

あまり細かいことばかり気にして、考えてばかりいても仕方がないというか、実行していくしかないというのが個人的見解です。

須崎動物病院の獣医である、須崎先生の著書によると、猫は足りない栄養素を、体内で勝手に作り変えてくれるので、後は合成出来ない栄養素を足せばいいだけだという見解を示しています。

ですから我が家では、朝はキャットフードにしていますし、なんでも、猫はそのときの自分の体に足りていない栄養素の入った食べ物を美味しいと感じ、足りているものは美味しくないと感じているようで、食の好みが数日で変わったりするそうです。

そして、猫に肉ばかり与えていると、猫の体内のカルシウムの働きを阻害する物質も含まれているので、骨が弱くなってしまう場合もあると言われています。

これらも、マニアックに調べればいろいろと情報がどんどん出てきて、正直、きりがないと感じてしまいますが、ざっくりと、生肉を与えるときは、野菜も一緒に混ぜてあげるという感覚も大事ではないでしょうか?

学ぶことは大事ですが、個人的に国から難病指定をされている疾患を、医師の元へ通わず、薬も使わず、自ら行動し、実行し、学び続けて治した経験から、専門的な知識を持てば持つほど、スコトーマ(心理的盲点)が増え、スコトーマが増えれば増えるほど、考え方が限定的になり、おかしなことになっていく場合もあると実感してきました(専門的な知識のお陰で助かることもたくさんありますので、ケース・バイ・ケースになると考えています)。

ですから、生肉を与えたいと考えている飼い主さんがいたら、結局はバランスなので、お野菜も一緒にという情報が、個人的には分かりやすいのかなと思います。

そして、近年、キャットフードの質は驚くほど高くなっていますので、うまく両方を活用して、あまり大変にならないように、バランスを取ることもポイントになるのではないでしょうか?

 生肉を与えたいという方は、ご自身でいろいろと情報を探していきながら、自分が納得できる方法を模索するしか無いと、個人的に思います。

そして、我が家は、猫の栄養についてマニアックにどうこう考えるよりも、シンプルに、水分が足りないのは問題になると捉えていて、栄養素のうんちく云々よりも、きちんと水分や猫に必要なタンパク質、ざっくり野菜などを混ぜて与えるという方法を選んでいます。

人間も断食します、しかも強者になると1ヶ月やるという、驚きの人間もいますし、猫も野生では、獲物が捕れないと食べられないので、何日も食べない状態で生きているといいます。

それでも生きているのなら、水さえ確保できていれば、まずは大丈夫との考えから、あまり細かく栄養素云々を、考えて手作り食を作ったりしていませんし、猫の様子を見て、食べない食材は何度かチャレンジして、それでも食べないようなら、あまり与えないようにしたりと、工夫してみたり、とにかく実践あるのみなので、知識ばかりに頼り過ぎないようにしています。

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猫が生肉を食べた、大丈夫かな、とりあえず、下痢をしなければ安心だと思っていいようですので、後はどうしたいか、飼い主さんと猫が決めることだと思います。