猫が好きな音楽!?「猫音楽」とは?

なんでも猫が好きな音楽があるといいます、一体どんな情報なのかまとめていきましょう!

1 猫の聴覚について

2 猫の好きな音楽とは?

猫音楽が、科学者によって開発されたようです!

まさかと思いますが、ウィスコンシン大学マディソン校の研究チームが、猫にとって自然に聞けるという音楽を調査して、人間よりも一オクターブ高い周波数域に合わせて作曲をしてもらい47匹の飼い猫で飼い主と一緒に聞いてもらうという実験を行いました!

 

詳しいことは後ほどご紹介します!

まずは、猫の聴覚が人間とどのように違うのかという情報をご紹介していきましょう!

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猫の聴覚は?

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猫が素晴らしい聴覚を持っていることはよく知られている話ですが、聞こえる音の範囲は人間よりも2オクターブも高く、超音波と呼ばれる領域にまで達していて、猛禽類の捕獲者だった先祖を持っているだけに、音源を突き止める能力も傑出しています!

このように広範囲の聴力のお陰で、コウモリが暗闇の中を飛びながら、自分の位置を確認するために発する超音波パルスも聞き取ることが出来ます。

他にも、猫の聴覚の素晴らしいところがあり、ネズミや他の小さい猛禽類などの超音波の甲高い鳴き声も聞き取ることが出来るだけでなく、なんと鳴き声によって、猛禽類の種類を区別することも出来ているのです!

一番低いベース音から、高音域まで、猫は人間と同じ周波数を聴くことが出来ます。

大半の哺乳類は、11オクターブという広範囲の音はカバーできないのです。

猫の頭は小さいので、聞こえる範囲は高音域に移動するはずで、それならば超音波が聞こえるのはそれほど驚くことではないそうですが、むしろ、低音を聞くことが出来るほうが専門家からしたら驚き&予想外なんだとか!

頭の大きさから推測した以上の低い音を猫が聞き取れるのは、鼓膜の奥に、大きな反響室が例外的にあるお陰で、さらに超音波が聞き取れるのは、反響室の構造が他の哺乳類に見られないものだからです。

鼓膜が、振動する周波数帯域広げているのです。

猫の脳は、右と左の耳に届く違いを分析して音源を特定しています。

猫の耳の外側の部分が独立をして動いていて、音の方に遠ざけたり向けたり、さらに方向を確定することが出来ます!

これで、猫は右から聞こえてくるのか、左から聞こえてくるのか簡単に判断できます!

 このように、猫の聴覚は人間よりもまさっているのですが、ひとつだけ劣っていると考えられています。

それは、音の強さ高さなどの些細な違いを区別することです。

人間の耳は似たような音を区別することに関しては傑作しています。

これは、言葉でコミュニケーションを取ることに適応したからではないかと専門家は分析をしています。

人間は、耳から聞こえてくる言葉に含まれる感情を聞き取る能力があるので、相手の口調が誤魔化そうとしているなと聞き取れるのですが、猫にはこれが聞き取れないと考えられています。

ただ、これまでの研究で分かったことに、猫は間違いなく高い声で話しかけられることが好きだということと、低い声だと、腹を立てたオス猫の唸り声を思い出させるからではないかと考えられています。

猫は人間が聞き取ることが出来ない非常に高い音、4万ヘルツ=1秒間に4万回分の空気の振動でさえ、猫には聞き取ることが出来るのです!

しかも、幾つもの音を同時に聞いたり、同じ場所で聞こえてくる2つ以上の違う音を聞き分けることさえ出来るのです。

猫の聴覚恐るべし(ΦωΦ)ですね!

 猫の好きな音楽とは?

それでは最初に書いた話の続きをご紹介していきましょう!

猫用の音楽を開発したのは、先程書いた大学のチャールズ・スノードン名誉教授で、同校で心理学を研究している人物とミーガン・サページ女史&後ほどご紹介する作曲者です。

猫用の音楽なので、名付けて「ミャウジック」、そもそも、猫のために曲を作ろうと思った理由は一体なんだったのでしょうか?

理由は2つあるといいますので、情報をシェアしていきましょう!

● ペットを飼っている方の多くから、仕事でいない間家に残されたペットのためにラジを流しているのだけれど、効果があるのかどうかわからないと聞いたこと

● スノードン名誉教授たちが、以前、「人間以外の動物も音楽を楽しむが、その音楽は、彼らがコミュニケーションを取るときに使う周波数域に属し、普段使っているテンポの音楽でなければならない」という学説を発表していたから

この音楽には、猫が喉をゴロゴロと鳴らす音や、おっぱいを吸う音、猫の仲間の鳴き声などが入っていて猫が好きなテンポ&音が収録されています!

猫は周波数の変動を多用することが知られているので、人間が聞く音楽よりも、変動を多用して作曲をしたのです。

猫用の音楽を聞いてもらうのと同時に、人間が心地よいと感じるクラッシックの名曲バッハの「G線上のアリア」とフォーレ「エレジー」を流して比較をしました!

この実験の結果は、猫達は明らかに関心を示し、スピーカーに近づき、体をこすりつけるなどのマーキング行為を行ったそうです!

人間が好むクラッシックの音楽を聞かせたときは、怖がることはなかったのですが、明らかに無関心だったという結果が出ました!

このときに被験者となった猫は雑種だったため、どの種類の猫が関心を示すかまでは不明です。

ただ、研究の結果、若い猫とシニアは敏感に反応してくれたそうですが、成猫はいまいちな反応で、こちらのエリン・マッカーシーさん(エグゼクティブMentalFloos・comの編集者)という方が、飼い猫に聞かせる実験を自宅で行った動画がありますので、ご覧になってみてください。

Oiiy(オリー=キジシロの6歳&オス)とPearl(パール=黒猫の1歳半&メス)という名前の猫に聞かせています。

これを見ても、明らかに若い猫のほうが反応が良いようです!

ですが、我が家の生後4ヶ月の黒白猫のハチワレのナナに聞かせたところ、こんな反応でした!

・・・(汗)まったく動じない無反応でした・・・笑!

↓ナナに聞いてもらった音楽はこちらから試聴できます

Music For Cats

そして、作曲してもらったこの曲は、迷子になった飼い猫を保護したときに、猫をリラックスさせるために使用するそうです!

ちなみに、ミャウジックの作曲を担当したのは、ワシントンナショナル交響楽団チェリストで、作曲家でもあるデビット・テイエと動物行動学を研究しているスノードン名誉教授です。

↓こちらでも音楽が聞けます、猫がリラックスしてますね♪

www.washingtonpost.com

ミャウジックのタイトルは次のようなものになります。

● コズモのメロディー

● ラスティのバラード

この実験では、77%猫が音楽の擦る方向へ顔を向けたり、先程も書いたように、スピーカーに体をこすりつけるなどの反応を示したそうです!

このミャウジックを、飼育に慣れた猫を保護するときに使用することに決めた理由は、猫は自立している生き物だと考えられていますが、飼い猫は飼い主と離れると情緒不安になることが証明されているからです。

そして、他の研究グループは、動物園にいる他の飼育されている動物も、それぞれの動物向けに作った音楽を楽しむかどうかといった調査をしているのです。

これまで分かったことは、一部の種や個体は、他の動物よりも音楽を好むことが分かっています。

これらの研究の可能性として、動物が好きなときに好きなだけ音楽を聴くことが出来るようにすることも考えにいれているそうです。

まさか、動物向けの音楽が開発される時代がやってくるとは驚きです!

日本で動物愛を広げたムツゴロウさんの功績も素晴らしいですが、こんな素敵なことを考えついてくれる研究者の発想には個人的に驚く&なんだか嬉しくなりました・・・が、残念ながら我が家の子猫は無視(ΦωΦ)で残念です(汗)。

そして、日本にも動物に音楽を聞かせるとどんな影響を与えるのかを研究テーマにしている方がいて、慶應義塾大学の博士である篠塚一貫氏です。

これまでの博士の調査では、殆どの動物はクラッシクを好むことが分かったそうですが、博士によると、現代音楽は沢山の不協和音が入っているので、これが人間以外の種にあまり好まれない理由ではないかということです。

そして面白いことに、例外があり、ミャウジックを作ったデビット・テイエ氏が、「ワタボウシタマリン」に様々な音を流していたときに、メタリカのヘビメタサウンドを聞いたときに、どんなときも落ち着いたかのようにおとなしくなったそうです。

↓ワタボウシタマリンです

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近年は猫に関する研究も進んでいるようで、2013年3月27日には、東京大学が発表した研究結果によると、猫は飼い主と他の人間の声を区別していることを科学的に証明しました!

この研究は、東京大学大学院総合文化研究科の斎藤慈子講師と、慶應義塾大学の篠塚一貫博士による共同研究で明らかになりました。

研究グループは、一般家庭で人間と一緒に暮らしている猫を対象に、20匹の訪問調査を行って猫が人間の呼び声を、どんな風に認知しているのかを調べました。

馴化脱馴化法(じゅんか・だつじゅんか)という、猫の好奇心の強さを利用した方法で実験をしました。

飼い主が猫の名前を呼ぶ声、そして飼い主とは同性ですが、猫と面識がない4人の人間が猫の名前を呼ぶ音声を用意して、飼い主のいない部屋で猫が落ち着いている状態だと確認して、家の外に設置したスピーカーから、30秒ごとに、他人1、2、3、飼い主、他人4の順番で声を再生、そのときの猫の様子を撮影し分析をしました。

実験では、猫の反応を6パターンに分けて、どの呼び声にどの反応をしたのかを記録して分析が行われました。

● 頭を動かす

● 耳を動かす

● 尾を動かす

● 瞳孔が開く

● 鳴く

● 移動する

結果は、多くの猫が呼び声に対して頭や耳を動かす定位反応を示しましたが、鳴いたり尻尾を動かすなどの応答的な反応などは見られず、さらに飼い主に呼ばれたときにも、定位反応を示す猫は増えたのですが、応答的な反応を示せす猫はいなかったのです。

定位反応とは、周囲に自然に反応することで、応答的な反応は、問いかけや呼びかけに答える反応です。

これらの反応などを分析した結果、猫は飼い主の声と他人の声を区別していることが考えられるという結論が導き出されました。

よく猫はツンデレなどと言われたり、ツレナイという表現をしますが、この研究で、確かにそのような反応をする動物であることが裏付けられました。

ですが、それでも他人と、一緒に暮らす家族の声は区別するので、社会的な認知能力そのものと、それがどのように区別されるのか区別して考える必要があることがわかりました。

ミャウジックの開発や、これらの研究で、様々な猫の性質が科学的に明らかになっているようですが、ツレナイという面は、猫の性格もそれぞれなので、すべての猫に当てはまるわけではないと考えられますが、基本的にはおっとり型で、呼ぶととことこやってきたり、起きてきたときに「おはよう」と言うと、「にゃぁー」と鳴いて返事をしてくれる我が家の黒猫モモも、いつもこうではなく、たまになので、やはりツレナイという面は否めません!

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今回は、猫が好きな音楽というテーマで記事をまとめていきました!