愛猫が肥満になると病気になる理由と対策は?
猫が肥満になるとなぜ病気になりやすくなるのか、その理由や対策について情報をまとめてシェアしていきます!
1 猫が肥満になる理由は?
2 猫が肥満すると病気になる理由は?どんな病気にかかりやすくなるの?
3 猫が肥満になって病気にならないための対策は?
今回の記事では、近年猫の肥満が増えていて、これが原因となって病気になっている子がいる現状について、一体どうして肥満するのか、どんな病気になるのかをまとめていきます。
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猫が肥満をする理由は?
まずは、一体どんな理由があって猫が肥満になるのか見ていきましょう!
● 猫の食生活の向上によって必要以上に栄養価の高い食べ物を与えられている
● 都市で生活しているので、運動量が減ったこと
● 高カロリーで嗜好性の高い食べ物を与えている
● 成猫なら1日2回の食事で十分なのに、ついつい何度もおやつや食事を与える
● 不妊手術したから
● 年齢を重ねたことや老化
● 怪我をした、病気をした
これらが、猫の肥満の原因であると、2017年現在では言われています。
先日、猫と暮らしているある男性が、次のような話をしてくれました。
「最近、義父と一緒に暮らすようになったんだけど、猫におやつを与えるから太ってきちゃったからなんとかしなくちゃ」
そう、猫が可愛い、その気持は大変よくわかりますし、だからこそついつい食べ物を与えたくなるその思い、個人的にも経験があります。
ただでさえ家猫になると、室内の中だけで暮らすので、運動不足になりがちです。
そのうえ、近年ではプレミアム・キャットフードなどの栄養価の高いキャットフードも出てきているだけでなく、驚くほど犬や猫のおやつも充実しています。
可愛くてたまらないため、ついついいけないと思いつつも、食べ物を必要以上に与えてしまって肥満になってしまう猫がかなり多いようです。
他には、避妊手術をすると、体内のホルモンバランスが変化するので、基礎代謝が低下したことや、食欲が増すという状態になって肥満する猫もいます。
さらに、人間と同じで加齢とともに老化することで、猫の基礎代謝が落ちているのに、若い時と同じ量の食事を与えて肥満することもあります。
怪我をして動けない状態の猫は、やはり動けないので食事の量が変わっていなくても肥満しやすくなってしまいます。
クッシング症候群、甲状腺機能低下症などの病気が原因となって肥満する猫もいます。
それでは、一体猫を見て、これは肥満だといえる体重はどれくらいなのでしょうか?
猫の種類によって多少違いがありますが、基本的に、猫種の標準体重だといわれる数字から20%超えたら肥満だと考えられるのです。
例えば、日本猫の平均的な1歳のときの体重は3.5~4.5kgになりますが、メインクーンというかなり大きくなる種類の猫の平均体重はオスで6~8kg、メスで4~6kg(オス、メスともに10kgまで成長する子もいます)になります。
1歳のときの体重を参考にして、常にこのときの体重を生涯キープすることが理想だと考えられていますが、仮に1歳のときにすでに肥満をしていた場合、まったく宛にならないという話になります!
我が家は2匹とも日本猫でメスですから、平均体重は3・5~4・5kgほどだと考えられます。
一般的には、獣医も猫はだいたい1歳で成長するといいますが(猫種によって異なります)、個人的にMIXの黒猫と黒白猫と暮らして理解したことですが、黒猫のモモは、2歳になるまで成長を続け、だいたいこれくらいの年齢で体格が出来上がったので、MIXでも2年位かけて成長するのではないかと考えています。
白黒猫のナナもようやく1歳になりましたが、まだまだ体が大きくなりそうな気配です、これまでの経験則で、仮にMIXの成長が2年くらだとしたら、ナナもあと1年かけて体格が出来上がるのかなと思っています。
そして、猫の理想体重の体脂肪率は15~24%です!
↓ボディーコンディションスコアという基準で、猫の肥満度を測ることが出来ます。
http://www.hills.co.jp/petlife/pdf/bcscat.pdf
太り気味の猫の特徴をここからはご紹介していきましょう!
● くびれがわかりづらく、ない
● 脇の下に手を入れても肋骨が感じられない
● 頭と体の間にくびれがない
● 腰よりお腹が出ている
ちょっとふっくらしたポチャポチャした猫を見ていると、愛らしいなと感じられますが、やはり病気になる可能性が高まるので注意が必要になります!
猫の体重を測るのは意外と難しいのですが、どうしても体重計に乗せようと思っても不安がってすぐに降りてしまったりします(非常に小さい子猫なら、おとなしくしている場合もあります)。
成猫になった子は、どうやったら上手に家で体重を測ることが出来るのでしょうか?
ゲージがあるのなら、その中に猫を入れ、ゲージごと体重計に乗せて測り、猫を出したゲージの重さを測って、ゲージの重さを引いて調べるか、家族となった人間が抱っこをして体重計に乗り、その人の体重を測ってその分を差し引いた重さを調べると簡単に分かります。
理想的な体型を手で調べるには、次の特徴があるかどうかを見ていきましょう。
● 首から腰までが同じ幅で寸胴になっている
● 脇の下に手を入れると肋骨がすぐに分かる
● 肋骨の下にうっすらと脂肪がついている
● 緩やかなくびれが見える
● なめらかな骨格をしている
この状態が理想的だといわれています。
猫が肥満をすると病気になる理由は?どんな病気にかかりやすくなるの?
ここからは、どうして肥満をすると病気になるのか、その原因についてやどんな病気にかかりやすくなるのかを見ていきます。
まず、かかりやすい病気をご紹介していきます。
● 心臓病
● 肝臓疾患(脂肪肝・肝硬変)
● 免疫力低下
● 糖尿病
● 関節炎
● 皮膚病
● 便秘や下痢
● 口腔内疾患
● 尿路疾患や膀胱関連の病気
● 呼吸障害
● 椎間板ヘルニア
2005年に行われた研究では、肥満猫のほうが糖尿病になりやすいことが分かっています。
人間も猫も肥満が病気のもとになると言われていますが、では、一体なぜ肥満をすると病気になるのでしょうか?
近年(2017年現在)、人間の肥満や病気の原因が食べ物にあるということで、原始人食をすすめる医師なども出てきていますが、猫が肥満になると病気になるのはどうしてでしょうか?
ここからは、個人的学び及び経験からの個人的見解になりますので、そこはご了承頂いた上で読み進めてください。
野生で暮らしていた頃の猫は、基本的に肉食で狩りをして生き抜いていました。
ですが、人間と共存して暮らすようになり、現代では家猫はキャットフードを食べて生きるのが一般的になっています。
そのキャットフードの中の食材が、穀物寄りになっていた場合、次の理由から、肥満になると病気になると考えられます。
先祖のDNAを考えると、穀物などの炭水化物をほとんど摂取してこなかったと考えられます。
ですが、家猫として暮らすようになり、穀物が多い食事を摂取することで、体内では次のようなことが起こっているのです!
麦、米、とうもろこしなどの穀物は、たとえ精製まえのものでも、血糖値を急激に上げてしまいます!
これを、グリセミック負荷と呼んでいますが、この状態になると、人間の体でも、食後に高血糖や、高インシュリン血症、高脂肪症、肥満、高血圧、高尿酸血症などの、メタボリックシンドロームの引き金になります。
猫が、肥満で病気になるのも、このような食事の摂取を続けたことが原因となっていると考えられます。
穀物は、実は人間だけでなく動物にも良くないと考えられていて、これらを必要以上に摂取していることで、肥満となり、過剰な穀物や必要ない脂質などが原因となって病気を発症している可能性が指摘されています。
さらに、穀物には栄養学的に必要なミネラルが、ほとんど含まれていません。
ということは、これらのキャットフードを常に食べ続けている猫は、外で狩りをしない限り、家猫として一生暮らしていると、粗悪なキャットフードではミネラル不足になるということが考えられるのです。
ご存知の通り、猫にミネラルが不足すると、次の弊害が起こります。
● カルシウムが不足した場合体がこわばる、びっこをひく、四肢が変形する、腸内細菌の異常、不妊症、骨折、神経過敏
● マグネシウムが不足すると、子猫なら異常に興奮する、筋肉の虚弱や麻痺、食事をあまりとらない、発育不全
● カリウムが不足すると、慢性的な下痢や嘔吐、慢性的な栄養失調、筋肉の虚弱、発育の遅れ、筋肉の虚弱、毛並みが荒くなる、やつれや無気力、高血圧になる、脳梗塞や心臓疾患になる可能性を高める
● 鉄分が不足すると、貧血だけでなく体重が減少し被毛の色が悪くなり、下痢や食欲不振、免疫力の低下、発育の遅れや無気力
● 亜鉛が不足すると、毛並みが粗くなり、やつれや嘔吐、怪我をしたときに回復が遅れる結膜炎、全身的な衰弱
● ヨウ素が不足すると、脱毛、甲状腺肥大、ひどいと亡くなることもあります
● 銅が不足すると、貧血、骨の変形や骨折、被毛の色素が抜ける、発育遅滞
● マンガンが不足すると、性的に成熟するのが遅れる、子供の先天的奇形、発育の恐れ、不規則な排卵、精巣不全
近年、世界ではプレミアム・キャットフードが盛んに作られるようになり、原材料に関して、かなり厳しい基準で厳選し、さらに原材料となる肉になる動物が食べて育った食事までも見て原材料にしている様子から考えると、粗悪なキャットフードなどで猫の先祖が体内に摂取してこなかった穀物、脂質などの過剰摂取などが肥満を引き起こし、体内に溜まったそれらの食材が結果的に病気を発症させると考えられますので、肥満すると病気になりやすいのは、過剰に体内に入ったこれらの食材が悪影響をおよぼすからだと考えられます!
要するに、食べているものなどに含まれる栄養素の偏り、バランスによって、猫の免疫力に悪影響を与え、元気なうちはなんとかバランスをとって生きていられるのですが、人間が気づかずに、これらの猫の先祖がもともと食べることがない穀物などの栄養素を摂取させていることで、体内に偏りが生まれることやエネルギーが過剰に入ることで肥満となった結果、最終的には病気というアンバランスにたどり着くという話になります。
そもそも、粗悪なキャットフードに使われる動物が、穀物などを食べて成長していた場合、キャットフード自体に穀物が多いのに、貴重なタンパク源である動物の肉の質も穀物で出来上がっているのですから、猫にとってはダブルパンチで穀物だらけという話になります。
これでは、良質なたんぱく質を必要とする猫にとっては泣きっ面に蜂という食事環境であるといえるのです。
人間も、近年の研究で、穀物や加工食品、オメガ6脂肪酸などの量が多すぎることなどが原因で炎症や疾患などを発症していることが知られるようになっていますが、こればかりはその人の免疫力によって違いがあります。
猫にもこの違いがあると考えられますから、うちの子は大丈夫と言っている間にも、どんどん許容範囲を超えてしまうと、肥満から病気へ発展する可能性は大いにあると考えられます。
猫が肥満になって病気にならないための対策は?
ここからは、猫を肥満させないで、病気から守る対策について情報をまとめていきます。
次のようなことに注意をしましょう。
● 愛猫が食べているキャットフードの質を見直してみる
● 愛猫を運動させるようにし、遊び相手となってあげる
● おやつをあげない
● 肥満してしまった猫の場合、1ヶ月で500グラム程度を減らす感じで、1年ほどかけて無理で急激な減量をしないようにしましょう。
すでにデブ猫なんです(泣)という猫がいる場合、少量を4回に分けて食事を与えたり(こうすることで、猫は満腹感を感じられ満足した状態で減量も出来ます)、低カロリーキャットフードに切り替える、とにかく運動させる、遊んであげる、おやつは与えないようにしましょう。
もし、我が家に肥満猫がいた場合、次の方法を選択していくと思います。
食事は一日2回、茹でた鶏胸肉かささみ、白身魚を茹でて食物繊維の多いキノコ類をキャットフードトッピングしますが、キャットフードの量は、パッケージに書かれている量よりも少なめにしてたんぱく質量を多くします。
もちろん、キャットフードはグレインフリー(穀物不使用)のもので、原材料も吟味したプレミアム・キャットフードを選びます。
このとき与える鶏肉が、成長する中で食べていたものがなにかも調べて、穀物などを摂取していない鶏を使います。
たんぱく質量が多くなれば、自然と体も引き締まってきますし、これで運動をしっかりとさせればマッチョな筋肉がついて、我が家の1歳になる黒白猫ハチワレのナナのよう壁を走ることも可能だと考えられます(笑)
忍者猫のナナです↓
こちらでは、おやつを我が家では与えない理由などをご紹介していますので、お役立て頂ければ幸いです。
猫や人間両方の健康を考えると、体に入れるものは、やはり自分で調べて考えて選択していく必要があるのではと個人的に考えています。
病気になってから病院で治すのではなく、病気にさせないために、出来ることはなんなのかという情報を仕入れ、人間も猫も健康に生きるためにはどうしたらいいのかと、常にインプットし続け、アウトプットし、バージョンアップをしながら生きていこうと個人的に考えていますが、あなたはどう考えますか?
そして最後に書き添えておきますが、モモ&ナナの家族の人間は、完璧に健康食を食べているわけではありません。
おやつも、お酒も楽しみますが、運動もして、バランスを考えて生きています、それで早死したら寿命ですね。
これまで、ベーコン好きの猫にこれを与えてしまい亡くした経験などもあり、猫は人間と違って小さいので、デトックスの許容範囲が小さいことなども考慮して、猫におやつを与えません。
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今回は、愛猫が肥満になると病気になる理由や対策について情報をまとめてシェアしていきました!