猫にマタタビ!効果や使い方は?
猫にマタタビ、一体どんな効果や使い方があるのでしょうか?
1 マタタビとは?
2 猫にマタタビは何故?頻度は?
3 猫にマタタビを与えるとどうなるの?どんなときに与えればいい?
4 猫にマタタビをいつから与えられる?量や与え方は?
5 猫にマタタビを与える危険性は?
6 猫がマタタビ以外に反応する植物
そもそも、何故猫にマタタビと言われているのでしょうか?
知っているようで知らない、猫にマタタビはどんな効果や使い方があるのか、そのあたりのことをしっかりと理解していきたいと思います!
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マタタビとは?
猫に対するマタタビの効果を見ていく前に、そもそもマタタビってなんだ?
これは、木天蓼(もくてんりょう)とも呼ばれていて、別名夏梅とも言いますが、マタタビ科マタタビ属落葉蔓性木本で、蔓はまだ若いうちから茶褐色で、成長するとともに黒っぽい紫がかった茶色になります。
6~7月に白い花を咲かせますが、大きさは2cmほどになります!
日本では、猫が大好きだと言われるマタタビは、北海道や本州、四国や九州に分布しています。
マタタビという名前はアイヌ語の「マタタムブ」からきたという説が有力で、アイヌ語でマタは冬、タムブは亀の甲の意味があり、虫エイを意味しているとされています。
虫エイとは植物組織が異常な発達をしてできるコブ状の突起のことで、虫こぶとも呼ばれています。
一説には、疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、再び旅を続けることができるようになったことから、複(マタ)旅と名付けられたという話もあります。
果実は熟すとそのまま食べられるのですが、舌に刺激があり美味しくはないのです。
葉はおひたしとして食べられますが、アレルギーを起こすことがあります。
そして、猫が好むマタタビの蕾に、マタタビミタマバエかマタタビアブラムシが寄生して虫こぶになったものは、木天蓼という生薬になり、冷え性やリュウマチ、神経痛に効果があると言われています。
猫にマタタビは何故?頻度は?
どうして猫はマタタビを好むのでしょうか?
実は、マタタビには、ネコ科の動物を恍惚状態にする作用があります。
これは、マタタビに含まれている「マタタビラクトン」と「アクチニジン」いう揮発性の成分が、猫の大脳を麻痺させ、眠気を引き起こし、運動中枢や脊髄の反射機能を鈍らせることで起こる反応です。
ですが、今の段階では、なぜネコ科の動物がマタタビに反応するのかはっきりとしたことは分かっていません。
猫は、マタタビを餌として食べるのではなく、ニオイに反応しているのです。
これは、猫の顎にある「ヤコブソン器官(鋤鼻器官=じょびきかん)」という臭覚器官が、マタタビラクトンなどに反応し、この信号が脳に伝わっているから起こる現象です!
メス猫よりもオス猫のほうが反応が強いようで、去勢された雄はあまり興味を示さないこともあります。
マタタビの効果は、猫の脳を麻痺させることで、性的興奮が起こり、猫は喉を鳴らしたり、目を細めたり、よだれを垂らしたりするのです。
ですから、猫へのマタタビの効果を簡単に説明すると、性的に興奮するという状態になるという話になります
そして、マタタビは猫にとって常習性や持続力がなく、マタタビが大好きだという猫でも、ニオイを嗅いで5~10分でこの酔い状態は覚めてしまうのです!
猫にマタタビが効果があるということで、面白がって与えすぎると問題があります、危険性については後ほどまとめていますので、そちらをご覧ください!
どれくらいの頻度で与えればいいのかというと、一週間に2~4回ほどだと言われていますが、もっと頻度が少ないほうが安心だと言われています。
猫にマタタビを与えるとどうなるの?どんなときに与えればいい?
猫にマタタビを与えると、すでに書いたように性的興奮が起こり、メロメロになります!
その子によって反応は様々ですが、次のような反応をすると言われています。
☆ ゴロンゴロンしまくる
☆ ハイテンションになって攻撃的にある
☆ 眠そうにする
☆ 恍惚状態になる
☆ 唾液分泌が促進される
☆ 脳を刺激するのでシニア猫などは老化防止に役立つ
猫にマタタビを効果的に与える場合、使い方としては次のようなときにニオイを嗅がせてみると良いと言われています。
☆ ストレス解消
☆ 老化や虫歯予防
☆ 食欲不振のとき
☆ 夏バテをしているとき
☆ 運動不足を解消する(おもちゃにマタタビを付けて遊んであげる)
☆ 爪とぎなどの躾をするとき
☆ 飲水量を増やしたいときに水に入れてあげる
研究で、猫にマタタビの香りを嗅がせると、脳が活性化することが分かっています!
使い方次第では、運動不足を解消でき、食欲不振を払拭し、さらには脳を活性化して老化まで予防してくれる効果があります。
猫にマタタビをいつから与えられる?量や与え方は?
それでは、いつから与えればいいのか、効果が分かったところでいくつくらいから与えればいいのか見てきましょう!
2ヶ月未満の仔猫には与えないようにしたほうが安心です。
ただ、マタタビは性的興奮を覚えるため、2ヶ月以上の仔猫に与えても、反応しない場合もあります。
我が家では、まだ黒猫のモモが1歳になる前に与えてみたのですが反応しせず、1歳を過ぎておもちゃにマタタビがすりこんであるというものを購入してみたら、何度か反応してくれました。
ただ、メス猫なので、効果はそれほど見られなかったので、現在は特に使い方でメリットがないのでわざわざマタタビを購入してニオイを嗅がせるようなことはしていません。
一回の量ですが、枝なら小さいものを一本、粉なら一袋だと言われています。
一日に0・25~0・5gほどで十分ですが、ひとつまみくらいで十分だとも言われていますので、意外と少量で大丈夫のようです!
与え方は小枝一本を布袋に入れて置いたり、一袋分の量をおもちゃや爪とぎにすりこんだり、食事に少量混ぜたり、容器に入れて猫がニオイを嗅ぐことができるようにしてください。
猫にマタタビを与える危険性は?注意点は?
猫にとって刺激となるマタタビの効果や使い方はこのようなものですが、危険性もありますので、しっかりと認識していきましょう。
実は、マタタビのニオイを嗅いだ猫は脳を麻痺させてしまうので、これが重度になった場合、呼吸が出来なくなり亡くなってしまう危険があります。
与えるときの注意点は次のものになります。
☆ 脳のてんかんを持っている猫には注意
☆ 妊娠中の猫も避けたほうがいい
☆ 呼吸器系の弱い猫も注意が必要
☆ シニアや心臓の弱い猫は、刺激が強すぎる場合がありますので注意が必要
☆ 療養中の仔は、マタタビのニオイを嗅ぐことで一見元気を取り戻したように見えるので、身体にもさわることがあるから辞めましょう
猫にマタタビを与える効果は、個体差によって違いがあり、一般的にアルコールに酔ったような状態になると表現する場合もありますが、獣医の見解では、それとは逆で性的興奮を覚えていて、中枢神経を麻痺させている状態なのです。
この中枢神経に関わるのがマタタビなので、使い方を誤ると呼吸に関わる延髄にも関係しているので、効果が出すぎると亡くなってしまう可能性もあります。
メス猫や仔猫には効果が薄いと言われていますし、我が家も2匹ともメスなので、今後購入して与える予定はありません。
嗜好品なのでなくても別に問題ないと判断しています。
夏バテで食欲がないときなどに効果的な使い方もできますが、今のところそういった問題もないので、我が家では購入予定もありません。
猫がマタタビ以外に反応する植物
ここからは、猫が反応する他の植物についてまとめていきます。
海外では、キャットニップが使われるのですが、これとマタタビの違いは一体何でしょうか?
キャットニップはハーブ系の植物で、イヌハッカと日本語では言います。
そして、キャットニップが人間の世界で言えば、マリファナ(大麻)を吸ったときと同じようにハイになると言われています。
イリノイ大学が行った研究によると、キャットニップよりマタタビのほうが作用が高いことが分かったそうです。
持続時間は同じですが、キャットニップのネペタラクトンという化学物質が猫の脳の扁桃体や視床下部に影響を及ぼします。
こちらも同じように恍惚感や性的興奮を猫は感じますが、マタタビよりも効果が薄い代わりに安全性が高いのです!
その他の、植物は次のものがあります。
☆ シソ科のハーブのキャットタイム
こちらは、地中海が原産で、タイムに似ています。
安くて簡単に育てられるので、ネットなどで探して購入して育ててみてはいかがでしょうか?
猫はこの植物を見ると、身体をくねくねとくねらせます。
落葉低木で、30%の猫がこれに反応します!
☆ セイヨウカノコソウ
こちらの植物の根と葉の部分が、アクチジニンを含んでいるのでマタタビと同じ効果を持っています。
臭くて値段が高いのが欠点になります。
☆ キダチアミガサソウ
根の部分が猫の興奮を誘います。
☆ キウイフルーツ
1970年にフランスで初めてキウイフルーツを栽培した人が、猫がキウイの苗木を掘り起こして齧っているのを目撃しました。
キウイフルーツ、マタタビ、キャットタイムの3つは同じようなニオイ物質を持っています。
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今回は、猫のマタタビはどんな効果や使い方があるのかご紹介していきました!