猫にとって危険な植物や毒性があるものは?
今回の記事では、猫にとって危険な植物、毒性があるものなどを詳しくまとめてシェアしていきます!
1 猫が中毒を起こす植物は?
2 猫が中毒を起こす観葉植物、安心な観葉植物は?
3 猫が中毒を起こす薬品やその他のもの
4 猫が中毒を起こしたときの応急処置は?
5 植物のき・も・ち
我が家の家族が昔一緒に暮らしていた「もしもし」と名付けた猫は、外に出ていく子だったのですが、ある日泡を吹いて家の近所で倒れていたところを発見されました!
どうやら、自然が多い場所だったのと、新興住宅地に住んでいたので、庭を綺麗に保つために農薬や除草剤などを散布した家の庭で、それらを舐めてしまい(もしくは、その庭を通ったときに、植物と接触し、それらが被毛に付いていて、毛づくろいをするときに舐めてしまったのかもしれません)中毒症状を起こしたようです。
結局そのまま亡くなってしまい、悲しい思いをした経験をもっています。
そんなことが起こらないようにとの願いを込めて、この記事をまとめていきたいと思います。
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猫が中毒を起こす植物は?
まずは、猫が中毒を起こす植物をご紹介していきましょう。
● アマリリス(球根)
● ラッパスイセン(球根)
● チューリップ
これらは、食べた直後に嘔吐、吐き気、昏睡、まひなどが現れることがあります。
● ニセアカシア・・・・食べて半日~1日で、吐き気、腹痛、血便、発熱、血圧低下、昏睡などが現れることがあります
● じゃがいも(芽)・・・腹部の痛み、血便、嘔吐、痙攣、まひ、口の中の乾燥、心筋梗塞に進行、神経症状
● ツルニチソウ、朝顔、ドクゼリ、センダン・・・ひどいふるえや痙攣、行動が異常
● ジギタリス、すずらん、トリカブト、ヒエンソウ・・・食べてしまったら2~3時間後に吐き気、腹部の痛み、不整脈、異常に興奮した後昏睡に陥ってそのまま亡くなってしまうことも
● セイヨウキズタ、スイカズラ、マサキ、アイリス、沈丁花(ジンチョウゲ)、アルファルファ、ブナ・・・食べた後嘔吐、腹痛、下痢
● ロベリア、タバコ、毒人参・・・数分後から数時間後にふるえ、ひきつけ、よだれ、脈が速くなる、ふらつきが起こり、その後呼吸困難になったり、虚脱状態になる
● イチイ・・・少量なら嘔吐、腹痛が起こります。
その他には、震え、瞳孔の散大不整脈が起こったり、症状がない状態で突然死
● さくらんぼ(種)、あじさい、アーモンド、杏(種)、桃(種)・・・呼吸困難、痙攣、チックを起こす場合があります
● チョウセンアサガオ、ベラドンナ、ヒヨス・・・粘膜の乾燥や喉の乾き、心臓の鼓動の異常、痙攣や瞳孔の拡大
● ルバーブ(ダイオウ)・・・腹部の痛みや嘔吐、痙攣やふらつき
他には、ポインセチアや、ラッパスイセン、ヒヤシンスの球根、ツゲ、灌木、月桂樹の葉、セイヨウキョウチクトウなどなど、数多くの植物の名前が出ています。
実は、猫に有害だといわれる植物は、報告されているものはかなりの数(700ほど)になるといわれています。
気になる植物があるのなら、ググったり、書籍などで調べてみるなりして、少しでも不安感を払拭するようにしてください。
これまで、野良猫として生き抜いてきた猫の生命力や野生の本能などを信頼すれば、人間側がひどく神経質になることはないとは思いますが、家の中に観葉植物などを置いている方などは、うちのこの植物は大丈夫かなと考えてしまいますよね?
個人的にも、家の中に置いていた観葉植物はすべてベランダに出すことになってしまいました。
その理由は、猫が観葉植物で中毒を起こす心配よりも、猫に観葉植物がしばき倒されたり、齧られまくって弱ってしまったり、なんと、新参者のナナにおいては、我が家にやってきてしばらくの間、トイレに慣れるまで、元が野良猫だったため、観葉植物の土の上で便をしたりと、こういったことで手こずったことが外に出した大きな理由でもありました。
もちろん、中毒も心配ではありましたが、その前に猫に観葉植物がしばき倒されて死ぬかもという思いのほうが強かった覚えがあります(笑)。
そう、猫を植物の中毒から守るの逆で、両手を使ってしばき倒す猫から植物を守るためだったのです!
次の章では、猫に中毒を起こす可能性がある観葉植物についてご紹介していきます。
猫が中毒を起こす観葉植物、安心な観葉植物は?
モモがやってきた頃は、この画像のとおりまだポトスなどは家の中に置いてあったのですが、その後しばき倒すは、かじり倒すわで、ほとほと困りトイレに置いたりといろいろと攻防戦を繰り広げたのですが、結局モモに根っこから掘り起こされたり、植物にとって快適な場所に置けなくなったため、枯れてしまいました・・・(泣)。
これが犯人のモモです!
実は、猫が観葉植物を食べて中毒を起こしたという報告は少ないと言われています。
さすがに、野生の本能があるので、やばそうなものは分かるのかもしれませんが、それでも中毒を起こす猫もいる以上、どんな観葉植物が危ないのか理解しておく必要があります。
まずは、危険で中毒を起こす可能性があるという観葉植物をご紹介していきます。
● ポトス・・・我が家にもあり、猫がかじったりしていましたが、中毒を起こすことはありませんでした。
● 幸福の木などのドラセナの仲間
● セロームなどのサトイモ科の観葉植物
● オリズルラン
● ゴムの木の仲間のベンジャミン
● 繁殖力の旺盛なアイビー
これらが一般的な家庭で観葉植物として置いてあり、猫に中毒を起こす危険があると言われている植物になります。
次は、猫には安心な観葉植物をシェア!
● シュロチク
● ネムノキ
● ガジュマル
● パキラ・・・種にはじゃがいもと同じ毒性があるのですが、一般的には観葉植物として販売されていて、この状態なら安全だと考えられます
● サンセベリア
● アレカヤシ
ここからは、グレーゾーンに入る観葉植物をご紹介していきます。
普通に置いてあるのなら、特に猫に害があるわけではないのですが、注意が必要な観葉植物をご紹介していきましょう。
● ストレリチア・・・葉や茎に毒性があり、猫がかじって食べてしまうと、下痢や嘔吐、腹痛などを起こしてしまうことがあります
● モンステラ・・・葉や茎に、シュウ酸カルシウムという成分があり、猫がかじってしまった場合、口腔内の灼熱感といった中毒症状が出ることがあります
猫が中毒を起こす薬品やその他のものは?
家猫として人間と暮らしている猫にとって、危険なものは植物だけではありません。
危険な食べ物については、こちらで記事にまとめていますので、お役立て頂ければ幸いです。
猫がバナナを食べた!大丈夫?危険?どっち? - 保護猫モモ&ナナのブログ!
人間が気づかないうちに、猫がかじったり触れたりして、それが被毛に付き、そこを舐めて口の中に入れたりした場合、中毒症状を出すものもいろいろとありますので、一体どんなものがあるのか情報をシェアしていきます!
● 道路工事用のコールタール
家猫なのだけれど、外に出ていく子の中には、人間が道路工事をした直後にコールタールの上を歩いてしまうことがありますが、これも中毒を起こす危険があると言われています。
● 泥や埃
これらにも、なんらかの中毒を起こす可能性があると報告されています
● 台所の洗剤
● 消臭剤
↓我が家では猫に安全な消臭剤を使ってます
● 殺虫剤や殺鼠剤・・・殺鼠剤には、クマリン系の薬物(抗血液凝固剤)が使われることが多いのですが、猫はこれに中毒します
● 植物に使う肥料や農薬
● 漂白剤・・・カビの除去、衣類の漂白剤に使われる塩素系の薬剤を誤って舐めてしまうと、泡を吹いたり、嘔吐することがあります
● 化粧品・・・化粧水などにエタノールが入っていますが、これが中毒症状を引き起こすことがあります、マニキュアの液や除光液なども、人間の子供が誤飲しても毒性が高いので、マニキュアをするときは、猫がいない部屋で塗るなどの工夫をしましょう。
● 人間の薬やサプリメント
● 人間用に調理したもの・・・吐くことがあります(猫に味付けをした食べ物は与えないでください)
● アルコールやこれを含む食品・・・ふらついたり吐くことがあります
● 車の不凍液・・・エチレングリコールという化学物質が入っていますが、この物質には甘い匂いがあり、犬や猫は好んで舐めてしまう場合があるようです。
これを舐めてしまった猫は元気がなくなり、吐き気や運動障害などの症状を出します。
重度になると、腎不全を併発し亡くなってしまうこともありますので注意が必要です。
● タバコ・・・これに関しては、こちらで記事にまとめていますので、お役立て頂ければ幸いです
● 銅、鉄、鉛、水銀、アンチモンなどの貴金属
● 人間のハンドクリームが被毛についた
● アロマオイル
● 人間用の蚊取り線香・・・長時間煙を吸い込むとアレルギー症状を出す可能性があります
猫の蚊対策!蚊取り線香や病気は? - 保護猫モモ&ナナのブログ!
よく、夜のスキンケアが終わった後、一緒に暮らす猫と遊んでいて、猫が顔を舐めたり
するという話を聞いたりします。
その家の猫が腎臓病だという話を聞いて、さまざまな要素が絡んでいるとは思いますが、人間が大丈夫だろうと考えてあまり気にしていない、これらの化粧品などを舐めたことが、猫の体内になんらかの不具合を起こしている可能性があると個人的には考えています。
あくまでも、個人的見解になりますので、そこはご了承ください。
猫が中毒を起こしたときの応急処置は?
猫がなんらかの中毒症状を起こした場合は、一刻も早く応急処置が出来るのなら行い、獣医の元へ運んだほうが安心です。
もし、中毒を引き起こした製品などが分かっていて、そのラベルに処置方法などがある場合はその方法をしてあげ、なければ次のような処置をして獣医の元へすぐに行ってください。
● 毒物を口に入れて飲んだ、食べた
この時は、口に入れたものによって応急処置の方法が変わります。
次のものを食べたり飲んだ時は、吐き出させてはいけません。
洗剤、殺虫剤にあるアルカリ性、酸性の製品や石油製品、喉に炎症を起こす植物。
このときは、牛乳やオリーブオイル、卵の白身などを慎重にゆっくりと飲ませましょう。
※ 猫の意識がないときは、どんなものも口に入れないようにしてすぐに獣医の元へ連れて行ってください
出来れば、すぐに動物病院へ電話をし、状況を説明します。
もし、口に入れたものが分かれば伝え、すぐに応急処置の仕方を教わるか、塩を使って吐き出させたりし、病院へ急いで連れていきましょう。
素人判断は危険でもあります、もし猫が吐きたくても吐けない状態で苦しんでいたら、体重4~5kgあたりなら、ティースプーン1杯の塩を口の中に直接入れるとたいてい吐き出します。
猫に毒物を吐かせる場合、オキシドールを水で2倍に薄めたものをスプーン1~2杯飲ませましょう。
その後、牛乳や水を飲ませます。
もし、猫が吐かないときは、体内の毒物を薄めるために、牛乳か水を飲ませます。
※ 石油系の毒物を飲み込んだ場合、毒物の吸収が多くなる危険があるので、牛乳を飲ませてはいけません。
● 目や皮膚に毒物がついた
流水で丁寧に洗い流してあげましょう。
目に入ったときは、薄い食塩水で目を10分ほど繰り返し洗ってあげ、すぐに獣医の元へ連れていきましょう。
どちらにしても慌てずに、冷静に状況を把握し、猫が吐いたりした嘔吐物も持って病院に行くなどして、獣医が診断しやすいようにしましょう。
植物のき・も・ち
ここまで、猫に危険で毒性のある植物に関しての情報をまとめましたが、植物側の立場に立って表現している記事を見かけませんので、別の面からこの情報を切り取っていきたいと思います。
まず、植物は当然ながら猫のように動けません。
他の動物に食べられたり、なんらかの危害を加えられることも、自然界では多いのが現状です。
ですから、植物に毒性があったり、触ったりするとかぶれたり、さまざまな状態になるのは、植物自体が自らを守る防衛本能でもあるのです。
ですから、猫に毒性がある、危険な植物だという見方ももちろん当然愛猫を可愛がる側からしたらあるのは当たり前だと思いますが、植物だって地球で生きている以上、自らを守ることも必要不可欠です!
動けないからこそ、種として生き残るために身に着けた防衛本能が、他の動物や人間などにとって毒性があったり、かぶれを引き起こす要因でもある面も考慮してあげてください。
猫に毒性や危険がある、けしからんではなく、お互い地球で共存しあっている仲間であることも、忘れないであげてくださいね!
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今回は、猫にとって危険な植物や毒性があるものについて、改めてまとめてシェアしていきました!