猫の避妊手術時期、費用、方法は?
猫の避妊手術時期、費用、方法は?どれくらいかかるのでしょうか?
1 我が家の愛猫の避妊手術後の姿と様子
2 避妊手術は絶対必要?
3 避妊手術後のメリット&デメリットは?
4 猫の避妊手術の時期について
5 猫の避妊手術の費用
6 猫の避妊手術の内容&方法は?
7 我が家の2匹目の猫ナナの最小侵襲の手術について
8 猫が傷口を舐めてしまう対策は?
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我が家の愛猫の避妊手術後の姿と様子
保護した捨て猫のモモを、わが家の家族として向かい入れてから8ヶ月、2015年2月18日に、無事避妊手術を終え、この記事を書いている、翌日の19日は、一緒にワクチンを打った影響だと思われますが、いまだぐったり(かなり回復してきました)していて、ようやく、お昼ごろになって、ヨタヨタとしながら、フードボウルの前まで行き、モモの体を気遣って夫が作った、手作り鶏がらスープ入りの、モモ専用ごはんを食べていましたが、まだこの時点では、食欲は旺盛ではなく、少し食べて、暖かい毛布の上で、痛々しい姿で横になっています。
この記事では、メス猫(メス限定、オスの去勢手術に関しては、別記事にまとめます)の避妊手術の時期や、その費用はどれくらいなんでしょうか?といったものを、経験や学びからシェアしていきたいと思います。
避妊手術は絶対に必要?
避妊手術は、絶対に必要なのか?ということですが、繁殖させるつもりはなく、室内飼いで、出来れば病気にさせたくない人や、猫自身の、野生の能力による、発情のストレスを軽減するためには、出来れば、猫に受けさせたほうが無難だと、私も、経験からも思います。
メス猫の、初めての発情の時期は、大体、生後6ヶ月~10ヶ月以降になると言われていて、その後は、年に2~3回発情期がやってきます。メス猫が、どうやら発情していると分かるサインは、外に聞こえるほど大きな声で鳴く(モモさんもそんな感じだったので、そろそろだなと、夫婦で決断したのです)。
体をくねくねさせたり、腰をあげたりする(セクシーポーズではありますが、そんな呑気なことを言ってはいられません・・・笑)、食欲が減り、排尿が増える、発情期の間、2週間くらい鳴き続ける。
昔は今ほど、野良猫保護などの活動が、活発ではなかったので、近所の野良猫の、発情期の時期の鳴き声に、悩まされた経験を持つ方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
実は私も、学生時代に、家族が連れてきた、チンチラのオスを飼っていた時、外でメス猫などの発情期の声に、毎晩悩まされた記憶を持っています。
あの頃、時期的には春先になると、もう、窓を開けて「うるさーい」と叫んでしまいたいほどの鳴き声を出すので、夜も眠れず、寝不足の日々に、いい加減にして欲しいと、心からそう感じた覚えもありました。
こういった経験からも、発情させると、一緒に暮らす飼い主様の、ストレスにもなります!モモの避妊手術は、時期的にはそろそろだとは思っていましたが、急遽、すぐに実行したのは、鳴き声が「やばい」と感じたことでした。
家族は、まだ大丈夫なレベルとは言っていましたが、私が、やはりストレスを感じただけではなく、ご近所にも声が漏れてしまうと、大変ご迷惑をかけてしまうとも判断しましたので、事前に調べておいた、獣医さんに電話をかけて、処置をしていただきました。
ではいったい、何故、猫に避妊手術が必要なのか?もう少し詳しく説明したいと思います。
まず、メス猫の、発情期の鳴き声は、先程も書いたように、人間にとって、ストレスともなります、さらには、猫自身が外に出たがっているのに出られないと、そちらもストレスを感じます。
ですから、繁殖を考えていない場合は、費用はかかりますが、処置をしたほうが、一緒に暮らす上で、メリットも多いですから、大事な決断でもあると言えます。
避妊手術のメリット&デメリットは?
避妊手術をすると、一般的には、猫は性格も穏やかになり、一緒に暮らしやすくなりますし、発情期のストレスを、猫自身も感じないため、のんびり暮らせるようにもなるそうです(これは、猫にもよるかと思います)。
家族が飼っていたメス猫で、とても美人な子がいたのですが、その猫は、2度ほど子供を産んだ後に、手術をしたのですが、やはり、処置が遅かったため、発情期の記憶が残っていたようで、その後も、時期が来ると、大きな鳴き声をあげていたようです。
猫によって、これは違いがあるかと思いますので、一概にこうだとは言い切れませんが、これらの経験や学びから、今回猫の手術をしていただきました。
そして、避妊手術をすると、生殖器の病気の、予防になるなどのメリットもあり、病気になる率が減るということは、家族として一緒に暮らす猫にとっても、体が楽でもありますし、飼い主様も、余計な金銭的(ペットの病院費用、高いですよね)、心理的負担も減るため、メリットでもあると言われています。
ただ、避妊手術をすると、ホルモンバランスが変わってしまうため、太りやすくなるデメリットもあります。
これは、一緒に遊んであげる時間を増やすとか、食事の量の調整などによって、防げるものですから、この辺りは、飼い主様の管理が必要となってきます。
もう少し、猫の避妊手術のメリットを、書いておきたいと思います。
メス猫の場合、次のような、生殖器の病気の予防になると言われています。
「子宮蓄膿症」「子宮がん」「乳腺症」「乳腺腫瘍」「卵巣腫瘍」「子宮内膜症」
猫に、避妊手術を受けさせることで、確かに費用はそれなりにかかりました、ですが、こういった病気になる可能性が低くなるのなら、健康で長生きをして欲しいと、私は心から思っていたので、家族と相談して、モモに避妊手術を受けさせることに決めました。
女の子だから、生涯に一度くらい、子供を産ませてあげたいとも考えたのですが、猫一匹の命を預かるだけでも、大変なことですから、ただ闇雲に、かわいいからなどといった理由で、子猫を増やしてしまうのは、やはり私は、無責任な考えだと思い直し、避妊手術を受けさせました。
なんでもアメリカでは、生後2ヶ月以上で、体重が1kg以上あれば、避妊手術を受けられるようですが、これは、愛護団体などが、里親探しをするために、早めにする手術なので、一般家庭であれば、処置をする時期は、生後6ヶ月以降が、目安だと言われています。
猫の避妊手術の時期について
次は、猫の避妊手術の時期は、いつくらいがいいのか?詳しく見ていきますね!日本では、大抵生後6ヶ月以降を目安に、処置をすることを、獣医も薦めています。
発情期前の時期に、避妊手術を行うほうが、良いと言われていて、タイミングが大事だと言われています。
時期が早すぎたりすると、成長に影響する場合もあり、遅すぎると、メリットが十分に得られない場合もあると言われています。
今回、モモの避妊手術を行った時に、獣医さんから聞いた話ですが、時期が遅くなり、発情してしまった後に、処置を行うと、病院によっては、別料金がかかる場合があり、費用がかさんでしまうこともあるようです。
これは、病院の、料金システムによって、違いがあるようですから、時期も費用のことも、現在では、ネットでいろいろと調べられますから、近所の動物病院を調べて、何件か比べてみたり、口コミなどで探ってみたり、近所でリサーチしてみたりするなどしながら、自分たちが納得できるところを選んで、出来るだけ時期をずらしすぎず、早すぎない状態で、避妊手術を受けさせるといいようです。
オスの去勢手術は簡単ですから、費用も、メスの避妊手術と比べると安いのですが、メスは、子宮と卵巣を摘出する場合と、卵巣のみを摘出する手術があり、本格的な手術をすることになりますから、体への負担は、やはり相当あるかとは思います。
↓雄猫の去勢手術についてはこちらに書いてあります
モモは、両方摘出する処置だったのですが、熟練した先生にやっていただいたので、入院の必要もなく、預けて4時間(動画では3時間と表現しているのは、預けてすぐに手術は出来ませんから、前処置などの時間を考慮して、あのような表現にしています)ほどで、家に戻ることが出来ました。
獣医さんのお話によると、全身麻酔をかける前に、別の薬をいれ、体への負担を軽減してから、麻酔をかけるので、普通に全身麻酔をかけるときの量より、少なめで済むことと、避妊手術が終わった後、なかなか目を覚まさないのが、通常の手術だそうですが、最初から、麻酔の量が少なめであったので、早く目覚めさせる注射をするので、すぐに目覚められるため、入院の必要もないと言われました。
動物病院によって、やり方は異なっているようです。
私が調べたところでは、大抵、1晩預かるといった病院が多かったのですが、動物病院のやり方によっては、3~7日預かるといった、慎重な先生もいらっしゃるようです。
猫の避妊手術の費用
猫の避妊手術の費用ですが、全国でマチマチで、協定価格はないようです。
私の住む地域の動物病院を、何件かネットで調べて、いろいろと検討しましたが、メス猫の避妊手術は、それなりに大変なものとなりますので、大体2万から3万くらいが相場でした。
なんでも、もっと安い地域だと、1万円代から、避妊手術をやってくださるところもあるようですが、僭越ながら、私が思うに、経営という観点から考えてみても、薬代、手術の実行費用(人件費ですよね)、そして、避妊手術に必要な器具などの、設備を整える先行投資などを考え、さらには、光熱費、スタッフのお給料、その他諸々の諸経費(院内を清潔に保つための消毒など)を考えても、2~3万円で、ギリギリ採算が取れるのかなといった感じがありますので、ここは、確かに費用は痛いですが、そういった設備や環境を整え、何かあった時には頼りになる存在として、学んでそこにいてくださる、獣医の方々のお力を借りるのですから、ある程度の費用がかかってしまうのは、致し方ないとは思います。
考え方は人それぞれですから、ある一つの見方であると思ってください。
猫の避妊手術の内容&方法
ここからは、猫の避妊手術の内容についてシェアします!
● 卵巣のみを摘出する ● 一緒に子宮も取り出す手術の
● 卵管結さつ手術 ● インプラント埋め込み手術
● 低侵襲手術(腹腔鏡手術)
卵巣のみを摘出する手術は、開腹して卵巣だけを摘出するのですが、少しでも卵巣の細胞が残っていたら、この臓器は再生能力が高いので発情が起きる場合があります。
妊娠の確率はもちろんありません、手術が短時間で、傷口も小さくてすみます。
卵巣と一緒に子宮も摘出する手術は、子宮も取ってしまうので、子宮関係の病気にかかるリスクがなくなります!
卵管結さつ手術は、開腹して卵管を糸で縛るという方法の手術となります。
妊娠はしないのですが、発情が起こってしまいますし、卵巣や子宮関係の病気を発症するリスクが残り、手術も難しい方法です!
インプラント埋め込み手術は、麻酔をかけた猫の背中の首の部分の毛を刈り、切開して皮膚の中に、酢酸クロルマジノンを成分した黄体ホルモンの入ったカプセルを埋め込むという方法です。
これの利点は、手術が短時間で終わり、埋め込んだインプラントを取り除けば妊娠が可能になります。
黄体ホルモンを体内に放出させて、擬似妊娠状態の体を作ることでコントロールする方法です。
これは、子宮蓄膿症を発症させるリスクが高いと言われています!
低侵襲手術は、動物の体にできるだけ負担をかけないように、できるだけ小さい傷で手術を行う方法です。
通常の避妊手術では、腹部を3~5cmほど切って卵巣や子宮を取り出すのですが、この低侵襲(ていしんしゅう)では、1cmほど、もしくはそれに満たないほどの長さの傷を3箇所作り、摘出をするので、痛み止めもいらず、抜糸も必要ない手術です。
確かにこれは、猫の体にとても負担が少ない手術なのですが、ただ、獣医のスキル技術に左右されてしまうと言われています。
腕の良い獣医が近くにいればいいのですが、そうでない場合リスクが高まるとは言われているようです。
動物病院のやり方によって、マチマチなのですが、最近では、体への負担を考えて、ほとんど開腹せずに手術を行う獣医もいます。
1泊させる病院が多いようですが、個人的にお願いした先生は、30年以上やってきた獣医さんだったので、経験値が高く、一泊どころか、4時間で家に戻れましたので、獣医の判断や経験次第で、違いが出るようです。
3日後には、ガーゼの取替に来てくださいと言われました。
その病院は、いつでも来てくださいといったスタイルで、年中無休でやっておられるパワフルな(確かに、生き物は、いつどんな状態になるか分かりませんから、このスタイルは有り難いですよね)先生でありましたから、本当に心強かったです。
やはり、獣医によってマチマチであるようですし、獣医によって、どういったスタイルで処置を行うかも、違っているようですから、もちろん口コミなども見ていきながら、情報収集していきつつ、あなたの地域にいる、より安心できる獣医を探すことをおすすめします!
我が家の2匹目の猫ナナの最小侵襲(MIS)の手術について
2016年11月5日に、我が家の保護猫、黒白猫のハチワレのナナの避妊手術を行いましたが、モモのときと違い、ナナは最先端の最小侵襲手術、略してMISという手術方法をしていただきました。
モモとナナが何故違う獣医に手術をされたのかというと、モモが手術後に、近所に新しい最先端医療を行なう動物病院が出来、ここで行われた譲渡会でナナを引き取ったご縁から、ここで手術をしていただきました。
最小侵襲手術とは、最新の手術テクニックで、皮膚切開をできるだけ小さくして筋肉、そして軟部組織(皮膚など)の負担を最小限にすることで、負担を減らせ、回復を早めるだけでなく、病気などのために手術を行った動物たちの術後のリハビリを早期に開始することが出来、さらに早期退院が出来るというものです。
今回ナナがやってもらったこのMISという手術で、卵巣と子宮を摘出しましたが、傷口はわずか7mmと非常に小さく、獣医が言うには、「そのまま溶けてしまう糸を使うと体への負担がかかるため、抜糸が必要な糸を使った」と説明をしてくれました。
麻酔は全身麻酔で、ケタミン+イソフルランというお薬を使ったそうです。
調べてみると、ケタミンというお薬は、手術時に使われる注射麻酔薬で、イソフルランはガス麻酔薬で、麻酔の深さを調整するのが容易で、安全性も高く、大掛かりな手術で使用されるものとなっています。
5日の午前中に預け、その日の午後に避妊手術が行われ、一泊して翌日のAM10:00過ぎに迎えに行きました。
そのときに、次のことに注意してくださいと言われましたので、情報をシェアしておきます。
● 術後1週間はエリザベスカラーを着用させ、傷口に顔が届かないようにする
● 食欲や元気がない、いつもと変わった様子があれば獣医に連絡をする
● 抜糸をするので、再診日は、1週間後
● 食事は与えていないので、家に戻ったら、お腹を切っているので、消化などに問題が起こって吐いてしまう可能性があるので少しずつ与えてみて、食べるようなら普通に与えても大丈夫です
● 薬が効いているのでふらつくかもしれませんが、抜けていきますので心配はありません
安心できる口調で、理路整然と誠実に対応してくださった獣医の話を聞いた後、家に連れて帰ると、エリザベスカラーを付けていることと、まだ薬が効いていたため、ふらついていましたが、食事をガツガツと食べ、吐くことなく、膝の上に乗ってきて寝てしまいました。
卵巣と子宮を摘出した後だったので、とてもナナの体が軽く感じました。
先住猫のモモが、エリザベスカラーを付けている、病院のニオイがついたナナを認識できなかったのか、シャーッと言いながら、遠目に見て1~2日は近づきませんでしたが、傷口が小さかったナナは、1~2日で元気に動き回るようになり、食事がしにくいだろうと、食べる間だけエリザベスカラーを外した隙に、なんとお腹の糸を半分ブチッと自分で切ってしまい、焦ってすぐにエリザベスカラーを付け様子を見たら、傷口も開いておらず、大丈夫そうだったので、そのまま抜糸まで腹巻きも付けて過ごしてもらいました。
抜糸もすぐに終わり、傷口も綺麗に治り、最先端の手術の素晴らしさに驚きました。
やはり、傷口がナナよりも大きかったモモは、回復するのにナナよりも時間がかかりましたが、麻酔をすぐに覚ます薬を使ったので、泊りではなく、手術後4時間で家に戻ってきました。
ナナの避妊手術費用ですが、内訳は次のようになっています、避妊手術代、クリアカラー(エリザベスカラー)、抜糸の際の再診料と抜糸消毒の料金になり合計で29453円になりました!参考にしていただければ幸いです。
個人的に、モモとナナの避妊手術の経験で理解出来たことは、獣医の方針によって手術方法、泊まらせるのか、家にその日に帰ることが出来るのかは違うということと、幸運なことに、2匹とも素晴らしい獣医と出会い手術が出来たというものでした。
ちなみに、手術当日は絶食&絶水でした。
参考までにモモとナナの術後の比較写真を見てみて下さい
「モモの術後」
「ナナの術後3日目です」
猫が傷を舐めてしまう対策は?
猫が手術跡の傷を舐めてしまい、傷口が開いてしまい、獣医に連れていかなければならないこともあるようです。
我が家では、ガーゼなどが動きまわることでズレたり取れることを予防する方法として、人間用の腹巻きをお腹に巻いて舐めたり触ったりしないように、対策をしました。
↓術後の腫れや術後服について!参考になれば幸いです
こちらの記事もあります。
猫の避妊手術、日帰り入院?どっちがいいの? - 保護猫モモ&ナナのブログ!
洋服を着せる人もいるようですが、腹巻きなら、傷跡の部分のみをカバーできるので、猫も毛づくろいしやすいだけでなく、見ているこちら側もなんだか腹巻き姿が可愛くて癒やされました!
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メス猫の避妊手術、いろんなやり方や、獣医によっても、費用やスタイルも違うようですが、受けさせる時期は、発情期前がベストのようです!