子猫の育て方、1週間から3ヶ月はどうするの?
子猫の育て方、1週間から3ヶ月はどうする?
1 生後1~4週間の子猫を拾ったら?
2 3ヶ月になるまでやってあげることは?
3 いつ頃から人間と接触しているとなつきやすいの?
この記事では、子猫の育て方について、1週間から3ヶ月の間に焦点を絞って詳しく情報をまとめていきながら、初めてこの動物と触れ合う人に、注意することなどをシェアしていきたいと思います。
生後1~4週間の子猫を拾ったら?
ある日突然、捨て猫や野良猫などとご縁がつながり、いわゆる「拾わされる」ような出来事が起こったり、ふいに知り合いから、猫が子供を産んだから、もらってくれないなんて話が飛び込んできたりするのが、人生の摩訶不思議でもありますよね!
我が家も、2014年7月1日、夏の炎天下のお昼まっさかりの12時台に、ひょんなことから、もぐら?なんの生き物?と最初判別がつかなかった小さな黒い子猫を拾い、そのままそこに置いておくことも出来ない大きさ(生後1週間~10日ほど)だったので、ペット禁止だったのですが、管理人さんに保護したのでとりあえず家に連れて帰って様子を見ていいか許可をもらい、家に連れて帰った経験をしています。
これほど小さい猫を見たのは、私は初めてで(家族は家庭で猫の出産経験が何度かあります)、子猫=生後2~3ヶ月くらいという認識だったため、生後10日で、まだミルクを必要とするサイズの猫と出会い、驚きながらも、生かすために、必要な手順で育ててきた経験からも、これらの情報をシェアしたいと思います。
まず、出会った子猫の様子を見て、あきらかに目がおかしいとか、傷があるだとか、はっきりと分かる場合は、すぐに獣医のところへ連れて行ったほうがいいですね。
私達が子猫を拾った時は、どうみても、どこも悪くなく、ただスヤスヤと眠り続けているだけだったので、家族が多頭飼いをしていた経験を持っていて、さらに子猫を自宅で出産させた(親が)経験なども持っているため、見て判断して、獣医は必要ないと考え、とくに見せにはいきませんでしたが、その後すくすくと健康に育ち、ワクチンと避妊手術以外では、いまだに動物病院にお世話になっていません。
子猫の様子を見て、素人判断出来ないような経験しかない方は、出来れば獣医に見せたほうが安心です。
生後45日に満たないような子猫を保護したり、貰い受けた場合、生後1週間から3ヶ月以内なら、人間が母親代わりなって育てなければなりませんから、人工哺乳と排泄の世話をする、体温を維持するための保温が重要となります。
猫の赤ちゃんは、母猫が側にいると、体にくっついて眠ります。
生後間もない子猫がやってきた場合、育て方は、まずはダンボールなどにタオルや冬なら毛布などを敷いてあげて、寝床を作ってあげてください。
そして猫用の哺乳瓶やミルクも用意しましょう。
生後1週間以内の猫はまだ、自分で体温調整が出来ませんので育て方で重要なのは、寝床の温度を30~35度に保つことが大切です!
ペットボトルにお湯を入れたものや湯たんぽ、さらにカイロをタオルで包む(子猫があつすぎないように配慮してあげてください)、あれば猫用のヒーターなどを使って、温かい状態を保ってあげてください。
室温は24~25度くらいが、育て方を考えた場合、子猫にとっては理想的だといわれています。
とくに冬場に生後1週間ほどの子猫を拾った場合は、体温調整が出来ない時期はかなり慎重になって、温度管理をしてあげないと、3ヶ月に満たない子猫はまだまだか弱いため、命を落としてしまう危険がありますので、育て方には十分注意してあげてください。
寝床に敷いたタオルや敷物などは、汚れたら変えてあげたほうがいいですが、そうではない場合は、自分のニオイがついているので、猫は安心して寝られるため、とくに粗相したということなどがないのなら、頻繁にこれを変えるのは、避けたほうがいいかと思います。
3ヶ月になるまでやってあげることは?
生後一ヶ月までは、子猫用ミルクを与えてあげ、育て方としては、ミルクを飲ませる前と後に、濡らしたガーゼやタオル、ティッシュなどでおしりの肛門あたりを、とんとんと刺激してあげてください。
排泄がまだ自分でちゃんと出来ない時期なので、母猫がいればここを舐めて刺激してあげるのですが、人間しかいない場合は、このようにして、排泄の手伝いをしてあげます。
子猫のときの排尿は、基本的にはじんわりと出る程度ですが、我が家の保護猫は、数日で家に慣れると、ミルクをよく飲んだので、じゃぁーっと排尿した時もありますので、ケースバイケースだと思いますが、ティッシュくらいで十分だと考えて大丈夫です。
排便は一日一回ほどです、子猫が3日以上排便しない場合は、病院に連れて行って獣医に診てもらってください。
赤ちゃん猫は1日20時間ほど眠っていますから、温かくしてあげて、哺乳と排泄の世話以外は、ゆっくりと寝かせてあげましょう。
人工哺乳の方法
ミルクは缶などに書かれた分量を温めたお湯(適温は35~40度)に溶かして、哺乳瓶で与えます。
生後4~5日までは、3時間毎に与えるのが目安となりますが、その後は成長によって減らしていきます、1日に与える回数については、次の情報を参考にされてください。
● 生後1~4日・・・8回 ● 生後5~11日・・・6回
● 生後12~17日・・・6回 ● 生後18~24日・・・4回
● 生後25~30日・・・4回
生後日数 | 標準体重 | 1回のミルクの量 | 1日の標準量 | 1日に与える回数 |
---|---|---|---|---|
1~5日 | 130グラム | 約2グラム | 10~12グラム | 5回~6回 |
6日~10日 | 180グラム | 約2グラム | 10~12グラム | 5回~6回 |
11日~15日 | 230グラム | 約4グラム | 16~20グラム | 4回~5回 |
16日~20日 | 280グラム | 約4グラム | 16~20グラム | 4回~5回 |
21日~25日 | 330グラム | 約6グラム | 24~30グラム | 4回~5回 |
26日~30日 | 390グラム | 約8グラム | 24~32グラム | 3回~4回 |
31日~35日 | 450グラム | 約8グラム | 24~32グラム | 3回~4回 |
*あくまでも標準で、個体差がありますので目安程度とお考え下さい。
あまりにも小さすぎて、自力で哺乳瓶を吸えない子猫なら、スポイドを使って舌にたらしてあげるなどの工夫をしながら飲ませるといいですよ。
ミルクを吸えるようになれば、哺乳瓶でしっかりと栄養補給をしてあげてください。
哺乳瓶の乳首を少し十字に切っておくと、吸いやすくなりますが、やりすぎて穴が大きくなると、ミルクがどばっと出てきてむせてしまう原因になりますから、このあたりは、慎重に穴をあけるようにしてください。
育て方としては、ミルクを与えるときには、器官に入らないように、無理に飲ませたりしないように気をつけてください。
子猫を横にさせて、斜め上から乳首を口にもっていき、猫が飲みやすいような体勢でゆっくりと、その子のペースで飲めるように配慮してあげましょう。
哺乳瓶から口を離して、子猫のおなかがパンパンになっていたら、十分な量を飲んだと判断できます。肩に乗せて、背中を優しくポンポンと叩くと、飲み過ぎたミルクを吐くこともありますが、これは余分な量を自分の体で覚えて調整しているために起こるので、病気などの心配はありませんので、大丈夫です。
飲み過ぎで下痢をしている場合は、回数は減らさずに、量を調整してください。
小さいときから、トイレはすぐに覚えてしまうので、トイレトレーニングはほとんどの猫で必要ないと思いますが、まれに覚えない子もいるといいますから、その場合、なんだかトイレに行きたそうな様子を見せたら、すぐにトイレに入れてしまえば大丈夫です。
我が家の保護猫は、2度ほどは、まだ小さいときに、トイレがわからなくて、肛門を刺激している最中にじゃーっと尿をしたことがありますが、すぐにトイレを覚えたので、躾けた記憶もありません。
ちなみに、我が家にやってきた時は生後1週間~10日ほどだとすでにご説明しているのですが、もしこれくらいの子猫とご縁があった場合、夜寝る時などは近くに寝かせ、夜中も3時間おきに、鳴いたらミルクを与えることを忘れないようにしてください。
眠いですが、命を守れるのはご縁があった飼い主さんだけですから、大変だと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
正直、子供がいる母親を、かなり尊敬できる経験となり、個人的には実母に心から手を合わせたりしました。
子猫はあっという間に成長します、ほんのちょっとの期間です、睡眠不足にはなるかと思いますが、命を守ってあげてくださいね!
生後一ヶ月くらいから離乳食が始まります!
*簡単な離乳食の作り方を動画で作成しました、参考になれば幸いです。
だいたい、生後30~45日(生後1ヶ月前後、早い子なら、3週間ほどで与える場合もあります)になったら、成長の様子を見ていきながら、育て方を変えていきますので、離乳食を始めてください。
子猫用のウエットタイプの離乳食もペットショップに売られてますので、それを使うのもいいですが、我が家では、予め離乳後に与える子猫用のドライキャットフードを、事前に準備してお湯や温めたミルクでふやかして与えていました。
とても栄養が必要な時期ですので、栄養価が高く、出来る範囲で高品質のキャットフードを与えて下さい。
生後60日ほどで、離乳食から子猫用フードに変えていくのが一般的ですが、我が家は、1、2度ほどふやかしたキャットフード(子猫用)を与えただけで、すぐにカリカリと音を立てて、子猫用のキャットフードを食べました。
ですから、離乳食期間というのはほぼありませんでしたので、育て方は猫によって違いがありますので、参考程度にされてください。
一日に与える量ですが、4~5回ですが、食べない子もいて、大変なこともあるかと思います、その時には次のような対処法をとってみてください。
● 指に離乳食をつけてみて、舐めさせながら栄養を摂取させる
● 味つけ、風味をつけて与えてみる
● 冷たくなっていないか確認して、温かいものを与えるようにする
● 我が家の猫は1、2度離乳食を食べただけで、あとはすぐにキャットフードをカリカリ食べていたので、こちらを与えて様子を見てみる
● とりあえずミルクを飲ませる
● 柔らかくした鶏肉やマグロなどを細かくして、離乳食に混ぜてみる
食べてくれないと心配になりますから、ついつい指で口に押し込んでしまうこともあるかと思います、離乳食、カリカリ、缶詰などの食事を並べて置いて、好みのものを選択出来るようにしてあげるのも手です。
我が家のエピソードを一つシェアしたいと思います!まだ生後3週間~1ヶ月になろうとしている時期で、そろそろ離乳食かなと話していた、まだミルクを飲んでいた頃のことです、ある日、人間が食べるためにメバチマグロの刺し身を出していたところ、トコトコ寄ってきて、くれと言っているように鳴くので、試しにちょっと目の前に差し出したところ、なんと、まだ離乳食も食べていないのに、ぺろりと刺し身を平らげたのに驚き、大丈夫かな?と心配したのですが、下痢もせず満足そうにスヤスヤと眠ってしまいました・・・(汗)。
次の日も下痢もせず元気で、その後離乳食はほぼスルーしてカリカリをいい音をさせて食べる姿が可愛いかったのですが、あっという間に成長してしまいました、育て方は基本的なことは抑えておけばいいと思いますが、それほど神経質になることはないと、経験からも思います。
そして、離乳食くらいになると、子猫はどんどん成長する時期になりますから、沢山食物を欲しがる子もいるかと思いますが、基本的には欲しがるだけ与えても大丈夫ですが、下痢をしたりするようなら、量を調整した方がいいでしょう。
体重を測ってみましょう!
子猫が元気にすくすくと成長している場合は、一日約5~10gほど体重が増加していきます。
1週間で100gほど増えていきますので、体重を測ってみるといいでしょう。
ちなみに、我が家の保護猫は、保護した時に測った体重は、なんと180gでした。
コンビニのおにぎりが110g前後だといわれていますから、1個半ほどの重さしかなかったということになります。!
その後順調に成長しましたが、もともとメス猫で、食事もそれほど多く食べないので、ほっそりとした猫らしい体をしているので、現在では、痩せすぎてもいないけれど、太り過ぎでもない、ちょうどいい体型をしているので、動画などで大きくなった姿をご覧いただければと思います。
赤ちゃん猫の成長
生後一週間までは、視覚や聴覚がなく、お乳を飲んで排泄する以外は、ほぼ寝て過ごしています!
子猫は、生後一週間でへその緒が取れます。
1週間たったくらいから目が開きますが、まだまだうすぼんやりしていて、2週間くらいになるとはっきりと見えるようになり、1~2週間で自分で動き回れるようになります。
2~3週間経つと、耳が聞こえるようになり、乳歯も生えてきて、いわゆる子猫らしい体つきや顔に変化していき、どんどん自分で歩き回れるようになります。
生後4週間ほどになると、自分で排泄出来るようになり、離乳食も食べられるようになってきます。
生後2ヶ月頃になると、乳歯が生えそろい、目が成猫の色になり、最初のワクチンを打つなら、この時期だといわれています。
生後2ヶ月で人間の年齢に換算すると3歳、3ヶ月で5歳ですが、幼猫期でもありますから、まだまだ遊びたい盛りのかわいい時期でもあります。
これくらいになると、自分でグルーミングを始め、体重も1~1・5kgほどになり大きく成長していきます。
子猫の社会期
生後3~8週間(2ヶ月頃)になると、人間社会で無事に一生を過ごすのに重要な時期になるといわれています。
この時期の子猫は好奇心旺盛ですから、やたらといろいろなものに興味を示すだけではなく、新しいものや経験を受け入れながら、その柔らかい感性にどんどん吸収していくといわれています。
ちょうど社会期に慣れてくる後半の8週間くらいになると、子猫は人間との信頼関係や有効性がはっきりとしてくるといわれています!
生まれてから10週目頃になると、その子一匹ずつの性格などがほとんど決まると考えられているようですが、基本的なものはこれで分かると思います。
これくらいになると、人間社会に簡単に慣らすことが出来るようになるといわれていますので、飼い主がなでたり抱き上げたりしながら、一緒に遊びながら慣れさせていくと、人間の社会に適応した、落ち着いた性格の子に育つと考えられています。
この時期は、目の前の子猫の性格を把握するのに大切な時期となります。
そして、社会期に人間や他の動物と接触する機会が少ない子猫は、恐怖心や警戒心が強くなり、どちらかというと神経質になるといわれています。
できるだけこの時期に、様々な人や動物などと接触させ、様々な経験をさせることは重要になるといわれています。
将来的に他の猫や動物、人間の赤ちゃん、他の家族などと同居する予定がある人などは、この時期の子猫に様々な経験をさせて慣らしていくことが大事です!
いつ頃から人間と接触しているとなつきやすいの?
猫は生まれつき人間と親密なわけではありません!
生まれてからすぐに、人間と親密になることを学ぶ動物ですから、ここは誤解しないようにしておきましょう。
動物学者が、ある実験を行ったのですが、生後3週間、7週間、14週間で人間に触れられる猫のグループに分けて、どんな風に人間に慣れていくのかというものです。
早くから人間に触れられていた、生後3週目の猫は、14週目になると、嬉しそうに人間の隣に座ったそうです。
ですが、人間との接触が7週目からだった猫は、人間の膝から30秒で飛び降り、14週目から人間と関わった猫は、すぐではないにしても、15秒も膝の上にいることが出来なかったのです!
そして、それぞれの猫が、飼い主がいる隣の部屋に行く機会を与えられた実験では、生後3週目から人間と接触していた猫だけが、確実に飼い主の元へ行き、他の猫は、人間を怖がってはいないし、側に行くものもいたのですが、3週目から人間と接触している猫に比べると、あまり親密度は高くないという結果となったのです!
これらの実験などから、どうやら猫は犬よりも、早くから人間について学ぶ必要があるという結果が分かったということです。
個人的経験ですが、我が家にやってきた保護猫は生後約1週間~10日ほどでした。
夏だったので、なんとか死なせずにすんで、2015年8月28日にこの記事を書いている現在、1歳と2ヶ月ほど経ちましたが、なんとか元気に成長してくれました。
多頭飼いをしてきた家族の経験などや、今回、生後1週間~10日で私達の元へやってきたモモという猫とを比較すると、やはり親密度はまったく違い、何度かこのブログの記事でもシェアした情報ですが、母猫のおっぱいをまだ欲しがる年齢のときに人間の手で育てていたので、寝るときは、家族の脇の下にぴったりとくっついてすやすや寝ていたため、どうやら私達を「きょうだい」と認識しているようで、眠たくなると、一緒に寝よう、遊ぼうなどとわめき、寝かせろ攻撃をするときもあり、変わった子だねといいながら、この動物学者が語る実験の話を知り、なるほど、早い時期に人間と接触していると、親密度が全く違うのだと理解出来、猫の人間への馴染みは、早いほうがいいのだなと、学びや経験両方から理解することが出来ました。
ただこれらは、あくまでも動物学者の実験結果と、私達の経験ですから、様々なタイプの猫がいますから、これらが関係ないという猫もいると思いますので、参考程度に情報を受け取ってください。
*関連記事も参考にしてみてください、ミルクの作り方の動画もあります。
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この記事では、子猫の育て方、1週間から3ヶ月はどうするの?という情報をまとめていきました。