スコティッシュフォールドの性格や値段!病気になりやすいの?

スコティッシュフォールドの性格や値段!病気になりやすいの?

1 スコティッシュフォールドってどんな猫?

2 スコティッシュフォールドがなりやすい病気とは

3 スコティッシュフォールドの子猫の値段は?

 

日本でも大人気の猫の種類であるスコティッシュフォールド

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YモバイルのCMなどにも登場している、動物ブロダクションに所属する「春馬くん」も同じスコティッシュフォールドという種類の猫で、カワイイと大人気でもありますが、純血種の中でも、ちょっと病気になりやすい猫でもあるので、この種類の猫について、この記事では様々な情報をまとめていきたいと思います。

スコティッシュフォールドってどんな猫?

スコティッシュフォールドの基本データ
英表記 Scottish Fold
誕生国 スコットランド
誕生年 1961年、CFA認定は1977年
公認団体 CFA・TICA
原種 雑種
毛種 長毛種・短毛種
毛色 ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、タビー、など全ての毛色
目色 被毛の色と準ずる
平均体重 オス4~6kg、メス3.5~4kg

YouTubeで世界中の大人気猫となった、一般家庭で飼われている「まるくん」という猫もスコティッシュフォールドですが、この種類は一体どんな猫なのか?

スコティッシュフォールドという猫の歴史をたどると、スコットランドの農場で生まれ、「スージー」と名付けられた一匹のメス猫にたどり着くといわれています!

1961年に、羊飼いのウィリアム・ロスが、テイサイドと呼ばれる地域の農場で生まれた真っ白い子猫を発見し、猫が住んでいた納屋の持ち主から、このメス猫を譲ってもらい、「スージー」と名づけて大切に育て始めました!

真っ白な皮毛を持っていて、しっかりとした体格をしている、性格は賢くて愛らしく、人懐っこかったといわれるスージーは、ウィリアム・ロスが発見したときに、なんと!耳が折れ曲がっていたのです!

不思議な形に耳が折れているこの猫を、ウィリアム・ロスはブリティッシュショートヘアーと交配させ、1963年に子猫を誕生させました!

スージーから産まれた子猫もまた、母親と同じように耳が折れていました!

これを見て、ウィリアム・ロスは折れ耳猫の繁殖を始めることを思いついたのです!

1966年にウィリアム・ロスはGCCF(イギリスの猫種の血統登録団体)に登録をして、スージーの産んだ、母親と同じで真っ白いメス猫を土台として折れ耳種の繁殖を本格化して、折れ耳種猫の品種確立を目指したのです!

この繁殖には、遺伝学の研究者のパット・ターナーから助力をしてもらい、繁殖をしていったのです!

GCCFは、スコティッシュフォールドという品種の繁殖や確立に、最初はとても協力的だったのですが、この種類の猫に骨格や聴覚の異常が数多く見つかるようになったため、1971年に一度、スコティッシュフォールドの登録と繁殖を中止するように指示を出しました!

イギリスでの繁殖が中止されてしまったスコティッシュフォールドは、アメリカに持ち込まれ、この国で繁殖が行われることになりました!

スコティッシュフォールドの遺伝疾患や繁殖確立の研究がその後も続けられ、1970年代後半になると、交配させるときに、ブリティッシュショートヘアアメリカンショートヘアーエキゾチックショートヘアーという種類の猫であれば、スコティッシュフォールドの個性を保ちつつ、遺伝疾患の影響が抑えられることが分かってきました!

1977年CFA(アメリカの猫愛好家協会)に登録され猫種として認定されました。

このように、ブリティッシュショートヘアはまだ歴史が浅いことや、遺伝疾患が出てくる影響があるため、先ほど書いた種類の猫との交配のみが、これらの団体から認められているのです!

最初は、耳が折れているので、垂れ耳うさぎ(lop eared rabbit)の様子にちなんで、「ラップ」と呼ばれていたのですが、その後「折りたたまれた」という意味の「フォールド(fold)」という名前に変わったということです!

スコティッシュフォールドには短毛種と長毛種がいて、長毛種は、1980年代半ば頃に、CFAに認定されています。

*長毛種のスコティッシュフォールド

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*短毛種のスコティッシュフォールド

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FIFE(スゥエーデンの愛猫協会)やGCCFでは骨軟骨異形性の結果で耳が折れ曲がってしまっている種類を、標準として認定は出来ないという理由で、スコティッシュフォールドを認定していません。

スコティッシュフォールドはがっしりとした体格をしているのが特徴です!

これはセミコビーと呼ばれる体格で、短毛種、長毛種どちらも被毛は密生していて、かなり弾力があり、毛の触り心地はシルクのようだと言われています。

↓ボディタイプについてはこちらを参考にされて下さい

momosan.hateblo.jp

最大の特徴は、あの可愛らしく折れた耳です!

生まれたときには、どの子もみんな耳が立っているのですが、生後3週間~1ヶ月頃から耳が折れ曲がってきます!

遺伝的に、耳が折れ曲がるのは、全体の3割ほどしかおらず、現在までの研究によると、この耳が折れ曲がっているのは、遺伝的な突然変異であるということが分かっています!

優性遺伝でこの耳が折れ曲がっている子が出てくることが分かっていて、3つの折れかたに分けられるのです。

● ひとつ目の折り目・・・シングルフォール

● ピッタリとした折り目・・・ダブルフォール

● 三重の折り目・・・トリプルフォール

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環境や体質によって、徐々に耳が立ってしまう子もいるといわれています。

この、スコティッシュフォールドの耳の特徴は、他の猫にはないとても便利な特質があるのですが、それは耳の伝染病を罹患しにくいことです!

そして、スコティッシュフォールドには長毛種と短毛種がいる理由は、元になった真っ白い母猫のスージーが、長毛種だったからや、最初の頃に交配をさせていたのが、ペルシャだったことなども関係しているようです。

長毛種の遺伝子は劣勢なので、短毛種よりも数が少なく、「出会えれば幸運」と言われるほど希少であるといわれています。

特徴的な顔立ち、折れ耳などを見た人たちから、フクロウに例えられることがあったり、「ティディベア」「帽子をかぶっている」などという別名を付けらています。

折れ耳にならなかったスコティッシュフォールドの耳は、「立ち耳」と呼ばれていて、一般の猫よりも小さい、三角系の耳になります。

性格はのんびりとした穏やかな性質を持っていて、愛嬌があって甘えん坊でもあるといわれています。

鳴き声も小さく、人間ともよく遊ぶタイプの猫です!

ご存知のとおり、スコティッシュフォールドは「スコ座り」と呼ばれる、人間のような座り方をする独特な猫なのですが、この姿がカワイイと、評判でもあります。

これは、腰や股関節の形成不全があるため、出来る座り方だといわれています。

一般の猫がする、香箱座りは不得意とするスコティッシュフォールドが多いと言われています。

そして、スコティッシュフォールドは、短毛、長毛どちらも、かなり多くの毛色とパターンがあります。

黒、白、レッド、ブルー、クリーム、そしてシェイテッドやタビー、これらの毛色にさらにホワイトが組み合わさっている子もいます。

公認はされていませんが、手足や鼻先にポイントが入る子もいます。

飼い方のポイントは、長毛種はしっかりとブラッシングをしてあげることと、折れ耳タイプの子は、不衛生になりがちなので、しっかりと耳掃除をしてあげることです!

スコティッシュフォールドがなりやすい病気は?

骨格に障害を持つことがあり、関節異常を特徴としているこの障害は、耳が折れた個体同士の交配をすると起こることが分かっていますので、健康なスコティッシュフォールドを誕生させるためには、耳がまっすぐな猫が不可欠となっています。

もちろん、垂れ耳以外の猫との交配でも、これらの異常を持ったスコティッシュフォールドが生まれる可能性のあります。

同じ型の個体同士を合わせて、この障害を持つ猫が生まれた場合、生後4ヶ月頃から6ヶ月にかけてこの障害が見られるようになり、これは一種の奇形です。

そもそも、耳が折り曲がるという現象は、軟骨形成がうまく出来ないという遺伝子の異常なのです。

スコ座りが出来るのも、この軟骨が柔らかいことが原因です。

スコティッシュフォールドの遺伝子疾患「遺伝性骨形成異常症」は、成長するプロセスで骨が変形する、この種類の猫特有の骨の病気です!

遺伝性の病気は、生後3ヶ月~2年くらいの間に発症するといわれていて、軟骨が増殖してコブのようになったりします。

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症状は次のようなものがあります。

● 骨や関節の異常や変形、痛みなどが出てきます

● 多くが、骨や軟骨が作られる成長期に発症しますが、成猫になってから出てくる場合もあります。

● 一般的には、成長期が過ぎれば症状は止まるのですが、中には生涯ずっと進行していく子もいます。

● 成長期を過ぎても、変形した骨は元に戻りません

● しっぽ、脊髄、四肢へと進行していきます

● 心臓や内臓疾患などを遺伝的に発生する場合もあります。

● かなり重度の子は、関節の変形で歩けなくなり、痛みも相当出ると言われています。

● 強い痛みで、泣き叫ぶ子もいるようです。

治療する場合は、鎮痛剤を使って痛みを軽減しますが、完治は望めないといわれています。

近年、放射線治療なども進んでいて、これらを使った治療方法もされています。

関節用のサプリメントを使うこともあるようですが、効果は分かりません。

この病気を発症させた場合、予後は不良であると言われています。

絶対にスコティッシュフォールド同士の交配をさせないようにして、飼う場合は、避妊手術などをしてください。

イギリスでは、この種類の猫の交配は法律で禁止されていて、アメリカでは、先程も書いたように、ブリティッシュショートヘアと、アメリカンショートヘアーとの交配のみでの繁殖が続けられていて、日本ではまだ法的な整備がされていないのが現状です。

いろいろと調べていくと、やはり現在アメリカで猫専門の獣医の勉強をされた、南部美香獣医は、「スコティッシュフォールドの繁殖はやめたほうがいい」と警告しています。

現在日本でも人気が高く、日本では、この種類の猫が持っている、致死性遺伝子の、深い知識のないブリーダーが繁殖を続けている場合も多いようですが、カワイイ=売れるという理由で、このような先天的な病気が出てくる可能性が高い猫を、きちんとした知識や、遺伝情報に配慮した繁殖をしていない人たちが増やしているのは、人間のエゴ以外のなにものでもないと思います。

なんでも、スコティッシュ・フォールドという種類は、この品種が持っている致死性遺伝の、深い知識と、遺伝子情報に配慮して交配させた子であれば、丈夫で長生きが出来、さらには老化もあまり目立たない個体へと、成長できることが知られています!

今現在、繁殖で産まれてきたスコティッシュフォールドは、大切にしてあげることが重要だと思いますが、今後はカワイイ、売れる、という理由での、遺伝情報に配慮のない繁殖は、個人的にやめたほうがいいと、ここではっきりと意見を述べたいと思います。

飼い主さんもいたたまれない気持ちで見守っているようですし、獣医さんも現場で懸命に治療を続けてくれているようですが、そもそも遺伝疾患があると分かっているのですから、命をお金と天秤にかけている場合ではありません。

他には、垂れ耳なので、外耳炎などの耳の病気にかかりやすい猫だということも分かっていて、これは、耳が垂れているので、耳の中の風通しが悪くなり湿度が高くなり、細菌感染しやすいので起こります。

肥大性心筋症にもかかりやすいと言われてい、これは心臓の筋肉が肥大する病気で、後ろ足の麻痺や、食欲がなく元気がなくなるなどの症状も出てきます。

尿路結石症も他の猫同様に、スコティッシュフォールドがかかりやすい病気だといわれています。

これは、腎臓、尿管、尿道、膀胱などのどこかに結石、結晶が出てきしまい尿道に詰まる病気です!

どちらかというと、体が弱い種類であるスコティッシュフォールド、確かにカワイイですが、猫の健康や幸せを考えたら、個人的には繁殖はストップしたほうがいいと、はっきりと言いたい!

現代では、ある獣医大と共同プロジェクトで研究を重ね、スコティッシュフォールドの骨の変形での痛みなどを取り除く手術などが開発されていて、これらの技術がどんどん進んでいると言われていて、手術に成功して、コブなどが綺麗に取り除かれて痛みなども消すことが出来たという獣医の報告などもあります。

そして、ある獣医によりますと、スコティッシュフォールドは骨の奇形だけではなく、現在研究中であるようですが、鼻血をよく出すようです。

個人的に沢山の猫と暮らしてきましたが、鼻血を出した猫など見たことがありませんが、原因は分かっていないのですが、鼻血を出す子が多いといわれているようです!

原因のひとつに、鼻甲介という、鼻の中の構造が、先天的に異常を起こしていることが多いため、刺激とか感染などにとても弱く、構造上もろくなっているからだと考えられていて、鼻血だけではなく、小さな頃からくしゃみや鼻水などを多く出す子がいるといわれています(マンチカンもこのような症状を出す子がいるようです)。

鼻血を出した時に考えられる病気は次のようなものがあるようです。

● 猫のクリプトコッカス症  ● 猫の副鼻腔炎

クリプトコッカス症は、カビの一種であるクリプトコッカスに感染して起こる病気なのですが、人畜共通感染症(ズーノーシス)の一種で、犬や人にも感染します!

ネコエイズなどに感染したり免疫が弱っているときなどに発症しやすくなるといわれています。

副鼻腔炎は、鼻の副鼻腔が炎症を起こして、鼻炎のような症状が出てくる病気です。

鼻炎よりも症状が重くて、粘り気のある膿のような鼻水やくしゃみを出したり、蓄膿症になる可能性もありますので、十分注意が必要です!

スコティッシュフォールドは鼻が低いので、くしゃみなどをすると鼻腔内の圧を高くするため、鼻血が出やすくなるといわれています。

鼻血の原因は、他にもあるようですので情報をまとめておきます。

● 歯石や歯槽膿漏から起こる鼻炎を伴う出血

● 猫ウイルス性鼻気管炎などの、上部呼吸器感染症が悪化して蓄膿症になった

● 鼻腔内に腫瘍がある

● 鼻の軟骨が曲がっている

● スコティッシュフォールドは奇形が多いので、鼻の奥の軟骨が粘膜にあたって切れやすい作りになっている可能性もある

● 鼻の器官が細い

● 血液凝固異常

● 感染症が原因

など、いろいろと考えられるようですが、多くの獣医が、やはり奇形となんらかの関係があるのではという見解を示しているようです。

 他にスコティッシュフォールドが発症しやすい病気に、多発性嚢胞腎症があります。

これは、猫が成長するプロセスで、腎臓の中に液体の入った袋(嚢胞)が沢山出来て、そのひとつひとつが大きくなっていく病気です!

嚢胞が増えると腎臓自体が大きくなっていき、腎機能に負担がかかり、腎機能障害が出てきます。

最後には慢性腎不全になってしまう病気なので、注意が必要です!

スコティッシュフォールドの鼻血には、対処療法しかありません。

止血剤を飲ませてコントロールするのが一般的です。

スコティッシュフォールドの子猫の値段は?

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ここまで記事をまとめて、この値段のところを書くのは、個人的にもやもやしますが、知りたい方のためにも、情報はきっちりとまとめていきたいと思います。

実はこのスコティッシュフォールドは、値段はピンきりと言われていて、10万円~40万円と幅広い値段設定がされています。

これは、耳が折れているとかロングかショート、両親の血統などによって見た目も変わってくるため、やはり丸顔で耳がしっかりと折れ曲がっている、純血種としてはかなりしっかりとした血統であれば、値段も跳ね上がるようです。

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この記事では、スコティッシュフォールドについてや、先天性やかかりやすい病気、値段についてまとめていきました。