アビシニアンの性格や病気、子猫の値段は?
アビシニアンの性格や病気、子猫の値段は?
1 アビシニアンの歴史
2 アビシニアンの性格や特徴
3 アビシニアンがかかりやすい病気は?
4 アビシニアンの子猫の値段は?
この記事では、アビシニアンという猫の種類についての情報をまとめていきます。
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アビシニアンの歴史
アビシニアンの基本データ | |
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英表記 | Abyssinian |
誕生国 | エジプトもしくはエチオピア |
誕生年 | 1860年代 |
公認団体 | CFA・TICA |
原種 | 雑種のティクドショートヘア |
毛種 | 中くらいの短毛種 |
毛色 | ルディ、レッド、フォーン、ブルー |
目色 | ゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼル |
平均体重 | オス4.0~4.5kg、メス3.0~3.5kg |
品のある姿をしているアビシニアンの歴史は古いと言われていて、定かではないのですが、古代エジプト壁画に描かれた猫だという説もあります。
1868年に起こったアビシニア戦争が終わった後に、現在のエチオピアから、イギリスに持ち込まれたズーラと名付けられた猫を品種改良して作った種類だと言われています。
アビシニアンは、1896年にイギリスで猫の血統登録団体に登録されたといわれています。
現在のエチオピアは昔アビシニアと呼ばれていたので、この名前が付けられたということですが、歴史が古いだけに、この説も明確な証拠がないと言われています。
他には、東南アジア原産の猫に、イギリスのドメスティックショートヘアを掛けあわせて作ったという説もあります。
20世紀の始めになると、イギリスでアビシニアンは絶滅の危機に瀕してしまいますが、アメリカとフランスが協力してくれたおかげで、1930年代には復活することができたそうです。
1964年に日本でも登録されていて、気品ある姿が人気となっています。
アビシニアンの性格や特徴
アビシニアンの特徴からまずは見ていきましょう。
この種類の猫は、体がほっそりとしたフォーリンタイプであり、筋肉質な体つきをしていて、手足やしっぽは細く長いためエレガントに見え、気品ある美しい体つきをしているのが特徴です。
↓猫の体のタイプに関しては、こちらの記事にわかりやすくまとめてあります。
顔は顎が細くて、逆三角形の顔に、大きな耳とアーモンド型の目、アビシニアンの目の色は、猫の血統書認定団体のCFAではゴールドとグリーンの2色で、TICAではゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼルの4色です(両方ともアメリカの団体)。
目のふちの黒いラインから横に伸びる、クレオパトララインと呼ばれる模様も特徴のひとつとなっています。
毛色はCFAでは4色が登録されていて、「ルディ」(茶色ですが深みがあります)
「レッド」(明るい茶色)
「ブルー」(銀色に見える灰色)
「フォーン」(COCOAの中にミルクがたっぷりと入っているような色)があります
TICAではシルバー、シナモンシルバー、ブルー・シルバー、フォーン・シルバーが登録されているそうです。
一般的にアビシニアンといえばルディが比較的数が多いと言われています。
毛の柄はティックドタビーと呼ばれている模様が有名ですが、毛の一本一本に濃淡な縞模様が入っていて、光の加減によって綺麗で繊細な織物のように見えるのも特徴のひとつです。
アビシニアンは野うさぎの毛の色に似ていたため、イギリスでは、「バーニー(うさぎ)キャット」などと呼ばれたこともあったようです。
神秘的で品の良い高貴な印象を受ける見た目と違い、性格は活発で賢く、ものを覚えるのも早く、好奇心が旺盛なタイプです。
成猫になって成熟していくと、甘えん坊な面が目立ってくるといわれています。
なんでも、猫なのに名前を呼ぶと鳴きながら走って飼い主の元へやってくる子もいるので、犬のような猫と呼ぶ人もいるそうです。
アビシニアンの声は「鈴を転がしたよう」と言われるほど美しいそうですが、非常におしゃべりでもあると言われています。
話しかけると優しい声で応えるため、そこがあまりにも可愛くてたまらないなんていう飼い主さんも多いと言われています。
手入れの方法は短毛種ですから簡単です!
ブラッシングを一日一度、猫なのに水を怖がらないタイプですから、シャワーなどに子猫のときから慣らしておくのもいいのではないでしょうか?
アビシニアンがかかりやすい病気は?
アビシニアンの遺伝疾患として、腎アミロイドーシスという病気にかかりやすいと言われていています。
これは、アミロイドというタンパク質の一種が腎臓に沈着してしまい、腎機能不全を起こす病気です。
この病気になると、猫は大量に水を飲み、沢山尿を出し、元気がなくなり、体重が減ってきます。
むくみや腹水などのネフローゼ症候群などの症状を出すこともあり、膵臓や肝臓にアミロイドが沈着すると、膵臓機能の障害が起こり、消化不良による下痢、それに伴う脱水症状、まれに糖尿病を引き起こすこともあります。
肝臓機能が障害された場合は、出血したり、低タンパク血症などを引き起こすこともあります。
アミロイドが発生する原因ははっきりと解明されたわけではないようですが、先天的ななんらかの要因や、免疫介在性疾患、がんや慢性的な感染症が関わっているのではないかと考えられていますが、これらを持っていない猫にも発症例があるので、はっきりとしたことは分かっていないのです。
原因が分からない以上、明確な予防法もないので、アビシニアンにこの病気が遺伝疾患としてあることが分かっているので、普段から感染症などにかからないように気を配ったり、少しでも気になる症状があれば、獣医に診せたほうが安心です。
他には拡張型心筋症(心臓)や、先天性甲状腺機能低下症(ホルモン疾患)、網膜変性症という病気にかかりやすいこともあると言われています。
拡張型心筋症とは、心筋が薄く伸びてしまい、収縮力が弱まって血液の循環不全を引き起こしてしまう病気です。
タウリンという栄養が不足することも原因のひとつであると言われています。
この病気にかかると、元気がなくなり、食欲が低下していき、血液の循環不全が起こるので、肺に水がたまるので呼吸困難になります。
開口呼吸やうずくまっているような様子を見せたり、運動を嫌がるようにもなります。
心筋症そのものの治療は出来ないので、症状に合わせた治療を行うことになります。
先天性甲状腺機能低下症は、喉にある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱ることです。
原因は、自己免疫疾患、甲状腺が萎縮する、治療の影響などと言われています。
投薬治療と、基礎疾患治療をを行います。
網膜変性症は、視覚障害が起きる病気です。
夜間に目が見えなくなったり、おもちゃでうまく遊べなくなったりしてしまいます。
原因は遺伝性や先天性などであると言われていて、栄養不足や他の目の病気が原因になることもあり、失明する場合があるようです。
遺伝性でこの病気を発症した場合、治療方法はありません。
タウリン欠乏症で起こった場合は、この栄養をしっかりと与えてあげることで、進行を防ぐことが出来るのですが、回復させることは出来ないようです。
これらの病気が、アビシニアンがかかりやすいと言われているものです。
アビシニアンの子猫の値段は?
綺麗な被毛と、品のある姿をしていることから、人気の高い猫でもあるアビシニアンですが、では子猫の値段はいったいどれくらいするのか?
一般的な値段を調べてみましたので、情報をシェアしておきます。
普通にペットとして飼育する場合は、80,000円くらいから販売されているようです。
ブリーディングタイプといって、ブリーダーが繁殖させるために入手するレベルのアビシニアンは、80,000円~15,0000円。
ショーなどに出演させるレベルだと、これ以上の値段設定になっていると言われていて、毛の色などによって価格も変わってくるようです。
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今回は、アビシニアンの性格やかかりやすい病気、子猫の値段などについての情報をまとめていきました。