ペルシャ猫とチンチラの違いは?
ペルシャ猫とチンチラの違いは?
1 ペルシャ猫とは?
2 チンチラとは?
3 ペルシャ猫とチンチラの違いは何?
ずいぶん昔から人気の高い猫の種類にペルシャ猫がいますが、同じ長毛種(毛が長い種類)にチンチラがいて、この2種類の猫の違いが分かりにくいという方もいるようです。
今回の記事では、ペルシャ猫とチンチラの違いについて分かりやすく情報をまとめていきたいと思います。
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ペルシャ猫とは?
まずはペルシャ猫の特徴などについて見ていきましょう!
古くからショーキャットして人気の高い長毛種の猫で16世紀後半にイタリアに渡来してきた種類です。
19世紀の終わりにアメリカに渡り、その独特の様子が、この国のブリーダーの興味をかきたてました!
この国で、盛んに議論を交わしながら交配を行い、改良していったことで、ショーでの活躍に繋がっていったと言われています!
ペルシャ猫の特徴は、低い鼻、そして目が離れているところ、体つきはズングリムックリしていて足が短く、横顔から見ると、おでこや鼻、そして顎が一直線にならんでいます。
ペルシャ猫独特の低い鼻はピークフェイスと呼ばれてて、要するに何かに激突してぐしゃっと潰れたように見えるので、「ゲキメン」「えぐれ顔」と呼ぶ方もいるようです。
実はペルシャネコには、ピークフェイスとドールフェイスという顔つきがあり、ドールフェイスのほうは、チンチラという種類の猫のような綺麗な顔立ちをしている子のことを指しています。
実はピークフェイスが増えたことで、不健康なペルシャ猫が増えたと言われています。
実はこのクシャっと極端に潰れた鼻を持った子は、愛嬌はあると言われているのですが、次のような弊害が生きる中で出て来るといわれています!
● 鼻腔が短くて狭いので呼吸がしずらい
● かみ合わせが悪い子は、歯周病などになりやすい
● 目が出っ張っているので、食事をするときにこちらが器についてしまい食べづらい&うまく食べられない
● 鼻涙管が狭いので、涙が出てきた時に鼻に流れないで目に溜まりっぱなしになりやすい
● 口の中の空間が狭いので、舌がしまいずらい
鼻が低いので涙が出やすく、呼吸器系の病気になりやすい傾向があると言われています。
涙が出やすいので、こまめに目やにを取らないと、目頭の下の毛が変色してしまうこともありますので、気をつけてあげましょう。
ペルシャ猫の最大の特徴といえば美しい長い毛ですが、首や耳、しっぽに飾り毛が多くあり、なんともいえない風格が漂っています。
ずんぐりとした体格は太っているわけではなく筋肉質であるからですが、肥満には気をつけてあげたい種類の猫です。
性格はとにかく温厚で、神経質になったりわがままを言ったりしないと言われているだけでなく、オスは発情期でも声をあげないこともあるほど大人しいといわれています。
ペルシャ猫は長い密集した被毛を持つので、自ら毛づくろいをして綺麗に毛並みを保つことが難しいと言われていますので、一緒に暮らしている方は、こまめにブラッシングをしてあげてください。
チンチラとは?
それではチンチラはどんな猫なのか見ていきましょう。
チンチラは、原産国はイギリスで、スモークとペルシャ猫(シルバータビー)を人為的に交配させて生まれた種類の猫になります。
スモークとは、猫の毛色のひとつで、毛の先端から1/2~3/4に色がついて、根本が白くなっている被毛のことをいいます。
名前はチンチラと呼ばれていますが、ペルシャ猫の毛色のひとつとされていて、特に分類されていないのです。
黒くて大きなアイラインに縁取られた大きくて丸い目を持っていて、顔立ちは綺麗です。
なんでも、このアイラインの入り方から、女性がメイクをするときに参考になるという話も出ているんだとか!
確かに、綺麗に縁取られたアイランが、目をパチクリと可愛らしく見せてくれていますね!
チンチラペルシャとも呼ばれるこの種類の猫が登場したのは、1882年のイギリスです。
ブルーのペルシャ猫と、雑種の猫を交配させてた「チニー」と名付けられた猫を、さらにシルバータビーの猫と交配させて生まれた子猫の中に、「銀の子羊」と名付けられて、シルバースモークの毛色のオス猫がいたのですが、これが現在のチンチラの始まりだといわれています。
アメリカでこの毛色が大人気となり、血統として独立させようと、CFAというアメリカ最大の血統登録団体に申請したのですが、ペルシャ猫と見分けるのは毛色以外特に特徴がないことから、この申請は見送られてしまいました。
これを独立して認めているのは、南アフリカなどのごく一部の血統団体だけになっています。
ただ、キャットショーに出場するときには、ペルシャの中のチンチラ部門というカテゴリーで登場しています。
ふさふさした豊かな毛が特徴でもあるチンチラの毛は、ペルシャよりも軽いといわれています。
こちらも足は短めで、体型は体長が短い中型のコビータイプ、顔立ちはドールフェイスと呼ばれていて、丸い目と低い鼻ですが、ペルシャのように押しつぶされたような顔立ちではありません。
性格は上品で落ち着きがあり、非常におとなしいのが特徴です!
大人の猫に成長すると、あまり遊ぼうとはしなくなり、どちらかというとおとなしくしながらリラックスして過ごすことを好みます。
チンチラと一緒に暮らした経験を持っていますが、確かに非常に大人しい猫だった記憶があります。
一匹で独立して毛づくろいをしながらゆっくりと過ごす姿は、本当に優雅でもありましあ。
チンチラペルシャの毛色は主に4種類で、ブルー、シルバー、シルバーゴールデン、ブルーゴールデンとなっています。
遺伝的な病気として、多発性のう胞腎という病気になりやすい猫の種類として知られていますが、、もし生まれてきたチンチラの両親のどちらかがこれを発症している場合、半分の50%の確率でその子もこの病気にかかるといわれています、そしてこの病気は進行してしまうと腎不全で亡くなってしまう、現在では治療法がないものだといわれています。
他には、チンチラは体質的にシュウ酸カルシウムが原因となって起こる「尿石」が出来やすいと言われていますので、水を飲めるように工夫してあげて、普段から尿の色や量には注意してあげてください。
遺伝的に起こりやすい、他の病気は次のようなものがあります。
● 脂漏性湿疹
● 皮膚糸状菌症
● 白内障
● 流涙症
● 眼瞼内反症
● 肥大型心筋症
目やにや涙などはこまめに拭きとってあげ、皮膚病に早く気づくためにも、ブラッシングなどのお手入れをこまめにやってあげてください。
ペルシャ猫とチンチラの違いは?
すでに書いているとおり、ペルシャから人為的に交配させて生み出されたのがチンチラですから、この2匹は同じ種類ということになります。
では、違いは一体どんなところがあるのか?
まず顔立ちがペルシャ猫はピークフェイスといって、すでに説明したとおり、押しつぶされたような顔立ちの子が多いこと。
チンチラはドールフェイスといって、綺麗な顔立ちをしているところです。
そして、チンチラのほうが眼の色が緑かブルー系で、アイラインがペルシャ猫よりもよりくっきりと強く描かれているところ。
他には、毛入っているシェード(影)と呼ばれる分量が、ペルシャ猫は毛の1/3部分まであるのですが、チンチラは、1/8まで入り、ペルシャよりも毛色が明るい色合いとなっているところです!
すでに書いてありますが、ペルシャ猫よりもチンチラの毛のほうが軽いのも違いとなっています!
そしてペルシャ猫とチンチラの性格や行動は、元々同じ種類ですからとても似ていて、先ほど書いたように。おとなしくて静かな性格をしていて、あまり活発に動かないため、肥満になりやすい傾向がありますから、食事管理には気を配ってあげてください。
このように、ペルシャ猫とチンチラの違いは、顔立ちや毛の色合いなどに特徴の違いが見られます。
個人的に分かりやすくペルシャ猫とチンチラの違いを表現してみると、次のような感じなのかなと思います。
ペルシャ猫・・・ブサ可愛いくてずんぐりむっくりとした体型
チンチラ・・・バランスのいい綺麗な顔立ちで目が大きく、筋肉質な体つき
どちらもゴージャスな被毛が特徴です!
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今回はペルシャ猫とチンチラの違いについて、分かりやすく情報をまとめていきました。