猫は家族(コラム)-3

猫は家族のコラム、第3弾をお届けします!

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マイケルと名付けられたチンチラの雄猫との暮らしは、家の中に、自然が一匹迷い込んできたようで、なんとも言えない雰囲気が漂っていて、多感な年頃だった私にとっては、世話などはあまりしなかったのですが、居てくれるだけで妙な安心感を感じることが出来たのを、今でもよく覚えています!

 

ご存知の通り、チンチラですから、長毛種です、当時は毎日ブラッシングをしてあげるという知識などもなんにもない超・・・・猫ド素人でもありましたから、たまに、毛先に毛玉が出来てしまい、どうにもこうにもならなくなって、母が時々はさみで切り取ってあげていたりと、今思えば、確かに人間側の私のほうが、猫から見たら「狩りの出来ない未熟な子猫」よりもさらに、未熟な存在だったなと、いまさらながら振り返って、そう実感して苦笑いをしてしまいます(汗)。

時々母が、シャンプーをしたり、猫が通える美容室に連れて行き、フワフワの毛並みで家に戻ってくることもあり、そのときには、あまりにも綺麗でフワフワの姿が羨ましくて、ついついニオイを嗅いでみたり、その美しい被毛をなでてみたりと、かなり自由気ままなつきあい方をしていましたが、猫に対しては、あれくらいでちょうど良かったんだなと、今ならそう思えますが、当時はとにかく、猫が家族として家にいる状況が珍しく、なんだかんだいいながらも、この不思議な生き物との暮らしに、慣れていきつつ、それが当たり前の日常になっていったのです!

マイケルは賢い猫で、当時はマンションの3Fに住んでいたのですが、ベランダから外に出て行ったのに、戻ってくるときには、玄関の前で、誰かがドアを開けてくれるのを待っているという、いったいどうやって、この部屋が自分の住んでいる家なんだと理解したのかすら分からないのですが、そんな様子を見せていたことを、懐かしく思い出します!

幼少時代から多頭飼いをしてきた家族の話によると、どうやら、家のニオイを覚えていて、それで分かると教えてくれました!

学校から戻ると、玄関の前にチョコンと座っている姿が、とても可愛く、ドアを開けてあげると、嬉しそうに入っていく様子がまた、思い出すだけでも、胸きゅんものですが、そんなマイケルとの暮らしが、穏やかに続いていくように思えたある日、以前から懸念はしていたのですが、とうとう大変な自体が、マイケルの体に起こることになります!

以前から、外の野良猫と喧嘩を繰り返していた純血種のチンチラの猫ですから、やはり野生の雄にはかなわなかったようで、ある日、かなりの傷を負って家に戻って来ました!

もちろん、すぐに母親が獣医の元へ連れて行き、様子を診てもらったのですが、傷口から菌が入ったためや、腱を切られたかなにかしたため(この辺りに関しては、まだ子供でしたから、説明をうまく理解出来なかったので、母親も亡くなっている現在では、詳細について細かく説明は出来ません)、なんと、マイケルは後ろ足が使えなくなったのです!

まさか、怪我が原因で、歩けなくなるなんて・・・!

獣医の見解によると、手術をして治すしか方法はないといいます。

そして、ご存知の通り、猫には健康保険が使えませんので、手術費用はかなり高額になるのです!

一旦家に戻ってきたマイケルは、後ろ足が使えないため、移動するのに、ほふく前進するようにしか動けません。

外に出て行くまで、元気に四肢を使って歩き回っていた優雅なチンチラの猫が、ほふく前進をしている姿を見たときの衝撃は、今でも忘れられません!

つづく・・・

元々健康だった猫が、外で喧嘩をして負った傷が原因となって歩けなくなる、自分の無知のせいで、こんな自体を引き起こしたことを、思春期の私は、胸を痛めながら、悩んで悔やんだのです。