猫に危険なアロマオイルと安全なオイルは?お香は大丈夫?
猫にはアロマオイルが危険だと言われていますが、安全なものはあるのでしょうか?
1 アロマオイルとはいったい何?
2 猫にアロマイオルが危険な理由やどんな中毒症状があるの?
3 猫に安全なアロマオイルはあるの?
4 猫に毒性の強いアロマオイルの名前は?
5 アロマディフューザーや加湿器もダメ?
6 お香も危険なの?
2014年7月1日に、我が家の大事な家族となった黒猫のモモさんを保護して、それ以前から使っていたアロマオイルの使用方法を変えたのですが、その理由は、猫にアロマオイルが危険だからです!
まだ、モモを保護した頃は、細かい知識がなかったため、実は体に使うボディーオイルや、お湯につかる時などに、アロマオイルを数滴入れて使っていたのですが、ある日、モモの片目が小さくなっていて、その日は食欲がなく、元気もなくなっていて、なんとなく直感的に、もしかしたらアロマオイルがダメなんじゃないかな?
そうピンときたため、すぐにネットや猫の飼育方法の本などを調べていくと、ビンゴ!
猫にアロマオイルは危険だという情報が出ています!
こちらの書籍でも、犬は使用できるけれど、猫は種類を問わず、エッセンシャルオイルの吸引は有害になる場合があると書かれています!
個人的に、様々な疾患を経験していますので、ホリスティック医療の学びもしてきました、こちらの動物用の書籍も役立つのではないかと思いますので、情報をシェアしておきます!
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モモは、一晩元気の無い様子を見せましたが、幸い翌日にはとても元気になり、この経験から、それまで好んで使っていた、そのアロマオイルを使うのを辞めたのです(使い方については後述します)!
この記事では、なぜ猫にとって、アロマオイルが危険なのか、安全なアロマオイルはあるのだろうかといった情報をまとめていきたいと思います。
アロマオイルとはいったい何?
アロマとは、ラテン語で「芳香、香り」という意味があり、テラピーには、「治療、療法という意味があり、このふたつを組み合わせて作った造語が、アロマテラピーになります!
自然の植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれる成分を使って、香りと植物が持っている力で、心身を癒し、健康&美容に役立てていくというものです。
アロマテラピーは、いわゆる代替医療で、いわゆる西洋医学的な治療を行うときに、それだけでは得られないプラスの働きを補うために使われるものです。
日本でも、一部の医療機関などでは、早くからアロマテラピーを取り入れて、相乗効果を狙った治療を行っているところもありますが、日本ではやはり、家庭などで、一般の人たちがリラックスしたり、美容目的、健康を保つための補助的な役割として使用している人が数多くいます。
アロマテラピーの命名者は、フランスの化学者の「モーリス・ガットフォセ」で、20世紀の初頭に、実験を行っていたのですが、事故でやけどを負ったため、治療するプロセスの中で、ラベンダーを使用したところ、回復にプラスとなったので、興味を持ったというエピソードがあります。
この経験がきっかけとなり、モーリスは、精油の治療効果についての研究に没頭し、この療法に「アロマテラピー」と名付けたのです!
猫に危険だと言われるアロマオイルは、人間にとっては、リラクゼーションやリフレッシュしたいときに役立てることが出来、健康と美を増進し、心身の不調を改善してくれ、心身の恒常性(生物の生理状態が一定になるように調整される性質)の維持&促進をしてくれると考えられています。
一般的には、次のような目的で使用されることが多いのです。
● 芳香浴法・・・ティッシュやハンカチに垂らしてニオイを吸い込んだり、キャンドルや電気製の芳香拡散器を使って部屋の中にニオイを広げていく
● 沐浴法・・・入浴するときに垂らして、皮膚からも成分を体に取り込む
● アロママッサージ・・・自分で、もしくはアロママッサージを行ってくれるお店に足を運んで、体の一部や全身をマッサージしてもらう
その他、吸入法、湿布法などもあり、ニオイを嗅ぐ、皮膚から体内に入れていくという方法で、アロマオイルを健康や美容にプラスに働くように活用していきます。
他には、掃除に使うということも出来るのです!
アロマオイルの入ったキャンドルを部屋で灯して香りを楽しみながら、部屋の浄化をするという方法もあります。
個人的にもこれらの方法や、手作り化粧水や美容オイルなどを作って使っていました。
猫にアロマイオルが危険な理由やどんな中毒症状があるの?
1990年代はじめ頃のことです、ティートゥリーという精油が入ったシャンプーや、ノミを防除するための商品などを、猫に使用した後、具合が悪くなるという様子が見られるようになりました(まさに私が使っていたのはティートゥリーでした・・・汗)。
それだけでなく、アメリカでも、同じ報告が相次ぎ、猫がティートゥリーが配合された製品などを使うことで、中毒症状を起こすことが分かったのです。
先程書いた、モモの片目が小さくなって元気がなくなった理由がこれで判明しました、なぜなら使っていたのはティートゥリーだったからです。
ティートゥリーの、人間に対する効能を簡単にご説明しておきましょう!
人間が使うと、心と体をリフレッシュする作用があり、風邪の予防や、足が蒸れた時などに使え、抗菌や殺菌作用がある精油になります!
1998年になると、より詳しく調べるために、コーネル大学で実験が行われ、3匹の猫に、ティートゥリーが高濃度で配合されている市販のノミ除けを使ったところ、5時間後に、3匹共に中毒症状が現れたのです!
個体によって症状の強さには違いが見られ、次のような症状が現れたのです。
ケース➀の猫・・・脱水症状を起こし、昏睡状態
ケース➁の猫・・・運動失調、低体温、起立不能
ケース➂の猫・・・神経が過敏になり、震える
この猫たちの尿からは、ティートゥリーの構成成分である「テルピネンー4-オール」が検出されたので、この精油が、猫の体内に取り込まれたことが分かったのです。
この実験を行った後、綺麗に皮膚洗浄をして治療をしたのですが、2匹の猫は健康を取り戻したのですが、残念ながら、一匹は亡くなったのです。
アロマテラピーで使われるティートゥリーという精油は、抗菌作用や消臭効果が優れているので、家畜やペットなどのノミやダニの防除用商品や、シャンプーなどに使用されていて、オーストラリアや全米などでは、馬や羊、犬などに使用してきたのです。
この動物たちには、中毒症状は現れないのですが、猫は違うのです!
ご存知の通り、精油は、植物のエキスを、ある特別な方法で抽出していますので、非常に高濃度となっています。
ですから、種類によっては非常に高価で、ローズが高いことはよく知られています。
猫にアロマテラピーが危険な理由は、この愛すべき生き物であるネコ科の動物は、エッセンシャルオイルの成分を、遺伝的に代謝することが出来ない体を持っているからです!
ご存知の通り、猫は肉食動物ですから、お肉がないと生きていけません、そして、肉食の生き物は、肝臓の働きがこの食べ方に合うように作られているのです。
猫の肝臓は、人間や犬と少し違うことが分かったのですが、肝臓といえばデトックス、そう解毒をしてくれる臓器ですが、猫の肝臓には、とても大切な解毒機構の「グルクロン酸転移酵素を、体内で十分に作ることが出来ないのです。
精油が体内に入ると、この部分で解毒するのですが、ないので解毒出来ず、体内に溜まってしまい、悪影響を与えてしまうからなのです。
本来肉食である猫の肝臓は、肉食のための解毒を主に行うよう進化しているため、グルクロン酸転移酵素が退化しているという見方がされています。
すでに書いている通り、精油は、植物のエキスがギュッと凝縮されているので、中毒症状を出しやすいのです。
そして、精油によっては大丈夫であるという情報や、より細かく調べると、ものすごく細かくなってしまうので、分かりやすく説明しますが、現在、日本に存在する猫専門医ですら、出来れば使用するのは控えたほうがいいという説明をされている方もいます。
ですが、「猫の飼い方・しつけ方」という本の著書で、獣医師の青沼陽子さんの書籍によると、使用には十分注意して、薄めて使うようにすればいいという表現がされています。
そして、使っても良い精油、ダメな精油についても情報を書いてありますが、詳しいことを知りたい方は、書籍をご覧いただければと思いますが、個人的には、危険な面が、この記事を書いている2016年3月現在では大きいので、部屋で焚いたり、お風呂に入れたりといった使い方は一切行わないことに決めました。
2016年現在、猫にアロマテラピーで使用するオイルなどを、長期間使ってどんな影響が出たかという研究やデーターは少ないことや、猫と植物毒性に関しては、科学的に解明出来ないことが多いのです。
こればかりは、徹底的に調べて、それでも自分はアロマテラピーを続けるという方もいるでしょうから、ひとりひとりの判断になると思います。
もし、それでも続けたいという方は、猫が入らない部屋で芳香浴を楽しんだあとは、換気をしっかりとするとか、アロマオイルは絶対に猫の手の届かない場所に保管する、といった管理を徹底することなどを行い、猫が精油に触れたり舐めないようにするという方法で、続けていくというやり方もあるようです。
そして、「愛しのペットアロマセラピー」という本に、詳しい情報が載っているようですので、ご紹介しておきます。
ホリスティック医療に興味がある方は、こちらの記事をお役立て頂ければ幸いです。
ある獣医が聞いた話によると、ティートゥリー入のシャンプーを使った猫が、翌日に亡くなったケースや、飼い主がアロマオイル好きで使い続けていた結果、猫が中毒になったというケースも報告されています。
猫に危険なアロマイオルの中毒症状は、次のようなものがあります。
● 口腔粘膜の炎症 ● よだれ ● めまい ● 神経症状 ● 運動失調
● 筋肉の震え ● 下痢 ● 食欲不振 ● 低体温 ● 吐き気
● 目の異常・・・涙流、まぶしがる、発疹、角膜潰瘍、痛がる
● 皮膚の異常・・・赤み、かゆみ、腫れ、股間の炎症、炎症
シンプルに、猫には精油を解毒する酵素がないのなら、個人的には使い方を変えるという選択をしましたが、選ぶのは飼い主一人ひとりの選択ですので、情報だけ、シェアしていきます。
猫に安全なアロマオイルはあるの?
2016年3月現在のところ、猫に危険なアロマオイルについての情報は、どうやら一部の方々にしか広まっていないのが現状のようです!
なんと、獣医の中にも知らない方もいると言われているようですが、さすがに、1990年代初め頃から伝えられてきた情報なので、あれから26年も経っているので、かなり浸透はしているかとは思いますが、こればかりは、やはり猫と暮らす側の人間が、情報を求めていき理解していくしかないのが現状のようです!
ですから、このブログで、初めてアロマテラピーが猫に危険だといいう情報に触れた方もいるかもしれませんので、それでは安全なアロマオイルはあるのかという情報をまとめていきましょう!
結論から言えば、他の精油などに関して、危険か安全なのか、毒性についてはっきりとしたことは、現在ではまだ分かっていません。
しかも、アロマテラピーに使われる精油は、植物=自然が相手なので、毎年同じ状態で生育するわけではなく、気候条件などの生育状況によって、成分が異なってしまうこともあるのです。
個人的に情報を集めて、学び、そして自分なりに分析をして考えたことは、精油は人間が自然から抽出したものですから、この時点で、自然からかけ離れているものになると考えられます。
ということは、例えば自然界で猫は暮らしていて、そうなると普通に植物からアロマテラピーのような香りなどを嗅ぐだろうし、それはどう説明すると問う方がいたとしたら、自然は絶妙なバランスで自然界を統括していますが、人間にそんな技はありませんので、人間が作り出したアロマテラピーの精油は、やはり不自然な産物になると考えられるので、やはり、猫に対して扱うのは、難しいと考えるほうが無難ではないかと考えます!
実は、人間の体に処方するのも、意外と難しいといわれているのがアロマオイルなのです。
そして、自分の体なら、アロマオイルの使い方を誤って、具合が悪くなっても、言葉にして説明したり、なんらかの対処をすることは可能ですが、猫は喋ることが出来ません。
そのようなことを考えると、現在危険であると研究で分かっているのなら、猫を守るために、その考え方を受け入れ、自分の使い方を変えることに決めました。
安全かどうかを判断する基準は、やはり最後は、自分の責任において学びながら働かせる直感力や、感覚が大事だと思います。
今後、この分野の研究が進み、この精油ならば、どうやら猫に安全だという結論が出る可能性もあります。
どう考えるかは個人に任されていると思いますが、はっきりしないのなら、使わないという選択もあると思います。
量子物理学では、全てのものは同じ物質から出来ているといいますが、危険があることが分かっているのなら、この理屈を当てはめるのもまた、おかしな話になります!
状況が変われば、受け取り方や使い方も変わる、そんな柔軟な姿勢で、今後もいろいろなことを学んでいければと、僭越ながら思っています。
そして、ハイドロゾール(芳香蒸留水)なら使用してもいいのではという意見があるようですが、これについてご説明をしていきましょう!
ハイドロゾール(芳香蒸留水)は、エッセンシャルオイルを作るプロセスで得られる副産物で、この中の成分のほとんどは水(蒸留水)なのです。
水以外に、微量の水溶性の芳香成分が入っています、精油を生成するときに、分離しきれなかった精油が微量に残っていることもあります。
ハイドロゾールには、エッセンシャルと同じ強い香りや効能はありません。
何故なら、すでに説明したとおり、ほぼ水だからです。
一般的には、ハイドロゾールは手作り化粧品の基材や、化粧水として使用したり、クリームを使うときに使うもので、ギュッと成分が凝縮した精油ではありません。
猫に毒性の強いアロマオイルの名前は?
各エッセンシャルを構成している成分の中で、リモネン、ピネン、フェノール類、ケトン類の4種は、猫に対して特に毒性が高いといわれています。
これらの成分が入っているアロマオイルは、次のものになります。
● リモネン・・・グレープフルーツ、オレンジスイート、ブラックペッパー、レモン、ベルガモット
● ピネン・・・パイン、フランキンセンス、サイプレス、ユーカリ、ジェニパーベリー
● フェノール類・・・シナモン・リーフ、タイムホワイト、ミルラ、パチュリー、クローブバット
● ケトン類・・・ローズマリー(ケトンタイプ)、ペパーミント
ここに書いている精油の名前は、代表的なものになります、他の精油にも、微量ですけれど、これらの成分が含まれていることがほとんどで、さらにこの4つの成分以外に危険なものはあると考えられています。
そして、アロマキャンドルの使用についてですが、どれだけ精油が含まれているか、その量によって違いがあるかと思います。
安い、効果の無い精油を使って作っている粗悪なキャンドルから、きちんとした精油を使って作ったキャンドルなど、市場には様々な商品が出ていますので、自分が使っているキャンドルに、どれくらいの濃度の精油が含まれているのかによって、違いがあるかと思いますが、こちらも、個人的見解としては、以前は使っていましたが、現在は使いませんが、使用に関しては、考え方は人それぞれです!
現在の人間の知識や経験では、まだまだ理解されていないことが数多くあります。
すでに書いているように、個人的には精油の使用の使い方を変えました。
部屋で焚いたり、お風呂に入れたりしない、猫に危険だと分かっているティートゥリーは使用しない。
現在個人的に使っているのは、エドガー・ケイシーという方がリーディングで作ったレシピで作られたローズ水の化粧水や、自分で作ったアロマオイル入り化粧水、自分の体に塗るローズオイルなどだけを猫がいない場所で使い、手についているものは洗って猫につかないようにしています。
どうするかを選ぶのは家族となったあなたです、この情報のシェアが、なんらかの参考になれば幸いです!
お香も危険なの?
ここからは、お香は猫にとって危険なのかどうかといった情報をまとめていきます!
まず、お香とは一体なにかを理解していきましょう!
一概にお香と表現しても、さまざまな種類のものがあります!
例えば材料、合成香料を使っているとか、どんなもので作られているのかによって効果や効能が変わってくると考えられます!
ということは、できるだけ良い材料で作られた質の高いものを使用したほうが、効能が高くなるという話になります!
そして、猫にとってアロマオイルの精油が危険なわけですから、これが染み込ませてあるお香を使うのは危険があるという話になるのですが、こればかりは使用する人間がどこまで気にするかというところが一番のポイントになると思います。
徹底的に猫に危険なものを排除したい場合、お香自体も使用しないほうが安全だと考えられます。
なぜなら、次のような薬学的な効果があったという情報があるのでこちらをシェアしておきましょう!
なんでも、モルモットにサンダルウッドとラベンダーの香りをかがせたところ、検体の血液からこの成分が検出されたそうです!
意外と知られていないお香の効果とは? | お香専門ページ | ピントル
ということは、体内に蓄積していく可能性があるということですから、精油を使うよりは効果は薄いと思われますが、使用するのは避けたほうが良いという話になります!
お香を炊く目的が、家の中の浄化だという方も多いと思います!
個人的な学び&経験からシェアできる話は、猫がいればそれだけで十分浄化出来ていると考えられます!
なぜなら、風水的にも動き回るものが家の中にいると非常に良いと言われていて、猫が走り回っていればそれだけで十分家の中のエネルギーを浄化してくれると考えられるからです!
我が家の愛猫2匹は、たまに夜中に家中を走り回り、私が寝ているベットの上を飛んでいきながら家中の浄化を寝ている間にやってくれるので、朝起きたときには部屋がえらいことになっているときもありますが(笑)、なんだか家の中がスッキリとしているという感覚を感じます。
しかも我が家は黒猫と黒白猫なので、かなり浄化能力は高いのではと感じます!
精油を使っていないお香なら、成分を注意して見て猫に危険なものが入っていなければ使用できる可能性があるという話になります!
後は、一緒に暮らす人間が、たまに炊くならいいと考えるか、必ず窓を開けて換気しながら月に数回使うなど、危険があるという情報を知った上でどうするか考えるしかありません。
今回は、猫に危険なアロマオイルについて、そして安全なものはあるのかといった情報を中心にまとめていきました!