エリザベスカラーは猫にストレス!?対策あるのか?
エリザベスカラーを付けられると、猫はストレスを感じるのか?対策などはあるのかといった情報をまとめていきます!
1 エリザベスカラーとは?付ける理由
2 エリザベスカラーは猫にストレスを与えるの?対策は?
3 エリザベスカラーを付けているときに注意してあげることは?
4 エリザベスカラーを付ける獣医と付けない獣医の違いは?
5 エリザベスカラーを手作りする&代用
2016年7月10日に、近所の動物病院が開催した譲渡会で、白黒のハチワレのメス猫ナナと出会い、親子で保護されていた中の、生後2ヶ月だったナナを引き取ってきました。
無事元気に成長してくれ。5ヶ月を過ぎた11月5日に避妊手術を行い、現在抜糸までの間エリザベスカラーを付けて家の中を歩き回っています。
先住猫のモモは、違う獣医に避妊手術をしてもらい、その先生は、エリザベスカラーを使わなかったため、モモに傷口を触らせないように、包帯を巻いたお腹に、人間用の腹巻きを巻いて抜糸まで過ごしていたので、初めてのエリザベスカラー付き猫との暮らしをしていますが、思わずこれを付けている猫はストレスを感じないのか?
と単純に疑問を感じ、この記事をまとめようと思ったのです。
それでは、猫とエリザベスカラーの相性はどうなのか見ていきます!
エリザベスカラーとは?付ける理由は?
エリザベスカラーとは、猫や犬などのペットが怪我をしたり手術をしたときに、傷口などを舐めないように首に付ける襟巻のことをこう呼んでいます。
カラーとはえりのことで、動物がエリザベスカラーを付けた様子が、中世のイングランドの女王のエリザベス一世に似ているので、このような呼び名が付きました!
エリザベスカラーを付けることで、動物の傷や病気の悪化を防ぐ事ができます。
どうしても猫などは特に、傷を舐めてしまうので、こうなるとせっかく治療したのに傷口が開いてしまったりと、大変なことになってしまうので、エリザベスカラーを付けるのですが、どんなときに使用するのか状況をご紹介していきましょう。
● 目や耳をかきむしってしまい傷をつけないようにするため
● 避妊手術など、手術をしたときに傷口を舐めないように保護する目的
● 皮膚病になった動物などが、患部を舐めて悪化したり、外用薬を舐めてしまわないように防衛する
● 治療のためのカテーテルや、点滴の留置針などの器具を動物が勝手に外さないようにするため
● 治療中や爪を切るときに、動物に噛みつかれないようにするため
一般的に、エリザベスカラーの材質はプラスチックで出来ていて、現代ではどんどん進化しているのです。
動物の首に巻き付ける部位は、樹脂などでカバーをしていて、もちろんクッションの役割をしますので、傷つけたりしない作りになっていて、動物の大きさに合わせて様々なサイズがあります。
1960年代で、エドワード・J・シリングによって考案されたのです。
我が家のナナは、生後5ヶ月ですから、獣医にも「ナナちゃんの大きさに合わせたものを作ります」と言われ、手術が終わり、一晩預けて翌日迎えに行ったときには、すでにキャリーバックの中に入っている状態でエリザベスカラーをつけていました。
エリザベスカラーは猫にストレスを与えるの?対策は?
迎えに行ったときに、獣医から言われたことは、エリザベスカラーは抜糸するまで付けていてくださいということでした。
そして、この状態に猫はすぐ慣れるので、気にしなくなりますとも言われました。
手術後付けられて動物病院で一晩過ごしたナナは、獣医が見る限り、上手に寝たりしていたといいますから、すぐに状況には慣れたようです。
しかし、猫はエリザベスカラーにやはりストレスは感じるようで、家に戻っていつも通り遊ぼうと動き回ったときに、どうもギクシャクしてしまい、邪魔そうな様子でした。
視野が狭くなるので、あちこちにぶつかって歩いていて、最初はなかなかバランスを取るのが難しかった様子でしたが、そのうちすぐに慣れてしまい、エリザベスカラーを付けたまま器用にジャンプしたり、走り回って先住猫と遊んだり、上手に水を飲んだり、食事をしたり、トイレに行ったりと、確かに獣医が言うとおり、すぐに慣れたようです。
ただ、1~2日は、外してくれと鳴いたので、少し外したら、自分で抜糸を半分してしまったため、病院に連れていくまで外さないようにしました。
猫によっては、とても嫌がってストレスを感じてしまい、パニックを起こしたり、それが原因で怪我をしてしまう場合もあります。
我が家のナナは、この記事を書いている時点で、エリザベスカラーを付けて5日目ですが、ストレスを感じている様子はなく、自分の体の一部のように上手に受け入れているようです。
非常に嫌がる猫のエリザベスカラーの対策は、次のようなものがあります。
● 服を着せたりして、患部を舐めたり触ったり出来ない状態にしてあげる
● 外してあげるのがベストですが、患部を舐めてしまう場合、ポリエステルなどの柔らかい素材で出来ているものなどや、浮き輪などのようなものに変えてあげる
● 家の中の環境を整え、できるだけエリザベスカラーを付けていても動きやすい、生活しやすい状態にしてあげる(寝床を柔らかくしてあげることで、エリザベスカラーで首が圧迫されることを防ぐことが出来ます)
● 避妊手術などお腹の傷を舐めないようにする場合は、犬用のクークチュールなどを使うのも手です!
● 小さいタイプのエリザベスカラーなど、様々な種類のものがありますので、それらに変えてみる
近年、エリザベスカラーの種類は多様化していて、さらに手作りも出来たり、家にあるもので代用出来るようです、手作りについては後ほど情報をシェアしていきます。
エリザベスカラーを付けているときに注意してあげることは?
エリザベスカラーを付けて家に戻ってきたハチワレ猫のナナを見ていて、ハタと気づいたことがありました。
きちんとごはんが食べられているのかなと思い、器の位置などを食べやすいように変えてあげたりしながら様子を見ていましたので、これを付けているときに注意してあげることを、気づき&学びからシェアしていきます。
● 多頭飼いの場合、他の猫や動物が怪我をしないように気を配ってください
● 食事が出来ているか注意して見てあげて、食べにくそうなら器の位置や高さを変えてあげましょう
● 色付きや柄付きのエリザベスカラーもあるようですが、付けているだけでそれでなくても視野が狭まるので、透明なものを付けるようにしましょう
普段と違う状態で暮らさなければならないため、よく観察してあげて、少しでも快適に過ごせるように気を配ってあげてください。
エリザベスカラーを付ける獣医と付けない獣医の違いは?
すでに書いたように、先住猫の2歳になる黒猫のモモは、避妊手術後は、包帯を巻いてもらっていただけで、エリザベスカラーを付けない状態で家に戻ってきました。
それでは、何故エリザベスカラーを付ける獣医とそうでない獣医がいるのでしょうか?
ちなみに、モモはこの道30年以上のベテラン獣医に手術をしてもらいました。
付ける、付けない獣医の違いですが、もちろん先生の考えや方針もあるのでしょうが、使っている麻酔やメス、縫合糸などが違うことが、理由になるようです。
ナナは、高度医療を扱っている最新の医療を行なう動物病院で手術をしてもらったのですが、モモのときと違い、小さな穴を開けて手術を行う方法で、ほとんど傷も付けない状態で体に負担が少ない手術方法で行われていました。
これらの経験から、エリザベスカラーを付ける獣医とそうでない獣医の良し悪しの違いは特にないのではないかと思われます。
単にモモの獣医は、経験が豊富で、さらに麻酔に工夫をしているようで、術後4時間で家に戻ってこられました。
傷はこちらのほうが大きかったですが、熟練の技を持っていたので、心配することはなかったですし、ナナの獣医も、非常に理路整然とした、きちんと話をしてくれる信頼できる方ですから、エリザベスカラーを付けるから悪い獣医という見方はないなと個人的には思いましたが、病院によりけりですから、こればかりは他の方と経験が違うので一概にどうこう言えないのかなとも思います。
エリザベスカラーを手作りする&代用
個人的には、術後服などが便利でいいと思っていますが、近年では、エリザベスカラーを手作りする人もいるそうですから、どうやって作るのかご紹介していきます。
とっても簡単な方法からご紹介します。
100均で、柔らかい素材の、子供用のシャワーハットとマジックテープを購入し、ボンドか針と糸を使って作っていきます。
まず、シャワーハットの大きさを、付ける動物の首に合う長さに切っていきましょう!
そして、切り口にボンドか針と糸でマジックテープを取り付ければ完成です!
他には、代用で、カップラーメンの容器をよく洗って1日乾かしてニオイを取ってから、動物の首に合わせて底をくり抜いて被ってもらうという作り方もあります。
ただ、カップラーメンの容器は耐久性が悪いそうなので、イマイチと言われています。
我が家は数日後には取ってしまうのでわざわざ手作りまではしませんでしたが、病気や大きな手術をして長い間エリザベスカラーを猫などが付けなければならない場合は、使い勝手の良さそうな、柔らかい手作りを付けてあげたり、アマゾンや楽天などでも売られている、こんなタイプのものなどを使うのも手です!
今回の記事では、エリザベスカラーは猫にストレスなのかな、対策は、手作りの方法などの情報をまとめていきました!