猫の寿命が伸びる!?腎臓病が克服できる可能性が!
猫にとって避けて通れない病気が腎臓病だといわれてきましたが、なんとこれを克服する道が発見され、寿命が伸びると言われるようになっています、情報をシェアしていきます!
1 猫の腎臓病とは?
2 猫の腎臓病が治る道とは?
3 猫がネズミを食べてきた理由
4 猫の寿命はどれくらい伸びる可能性があるのか?
猫好き、そして猫にとっても朗報が入ってきました!
年々、猫の寿命は伸びているのですが、長生きをすると多くの猫が罹患すると言われてきた慢性腎不全、シニア猫はほとんどがこの病気にかかり、亡くなってしまうと言われてきました!
これが治る道が見つかったという情報の前に、猫の天敵とも言える腎臓病は、一体どんな原因で発症し、症状が現れるのかを見ていきましょう!
毎日沢山のクリックありがとうございます。人気ブログランキングへ
猫の腎臓病とは?
泌尿器系の病気である慢性腎不全ですが、猫はもともと腎臓や尿路などの尿を作って出す器官がとても病気になりやすいと言われてきました!
とくに5~6歳を過ぎたほとんどの猫は、たとえ症状が出てこなくても、腎臓がいたんでいると言われてきました。
しかも、腎臓は肝腎要と呼ばれるくらい、健康に関与している臓器でもありますから、ここが壊れると、猫も大変な状態になります。
さらに、一度壊れるともとの健康な状態には戻らないといわれてきました。
御存知の通り、腎臓は血液の中の老廃物を処理し、体内の水分やミネラル量を調整する役割もしています!
腎臓の老廃物を処理するためのしくみで、もっとも大切な役割をしているのが腎臓のなかにあるネフロンと呼ばれる器官です。
このネフロンがしっかりと仕事をすることが出来るためには、腎臓を通る血管の血圧が、一定の水準に保たれていないとなりません。
ですから、腎臓の入り口には血圧を保つ装置があります!
猫などの哺乳類動物のメスは、太くて短い尿道を持っていて、オスは細くて長い尿道を持っています!
それでは、猫が慢性腎臓病などの腎臓の病気を発症しやすい原因は一体なんでしょうか?
はっきりとしたことは分かっていないのですが、ネフロンの数が少ないためだと考えられています!
イヌは腎臓のなかに約40万個のネフロンを持っています、人間は100万個以上持っているのに対して、猫は20万個しかありません。
猫の腎臓が健康なときは、ネフロンは全体の30%しか使われていません。
ネフロンは壊れると再生しないため、数に余裕を持って存在しているのです!
猫のネフロンの60%以上が壊れる、もしくは機能が落ちると腎不全などの症状が現れ始めるのです。
猫の最大の死因の一つである慢性腎臓病ですが、これは、腎臓の組織の大部分がこわれて、腎臓が十分に働くなった状態です!
組織は壊れると治療しても元にもどりません、症状は少しずつ進んでいき、なかなか症状が現れないと言われています。
大抵が多飲多尿期に入っているか、尿毒症になっているところまで進んでいる状態で、動物病院へやってくる猫がほとんどだといわれています!
腎臓の病気である慢性腎不全になると、次のような症状が現れてきます。
● すでに書いたように多飲多尿
● 食欲が落ちて痩せてくる
● 貧血気味になる
● 繰り返し吐いて体温が低くなる
治療を行っても、もとに戻らないので治療は次のようなものをします。
● 残った腎臓の細胞を、それ以上壊さないようにする
● 残り少ない腎臓の機能を効果的に発揮させるようにする
猫の腎臓病が治る道とは?
一度発症してしまうとどうしようもなかった猫の腎臓の病気が、治る道が発見されたというニュースが流れたのは、2016年10月のことです!
一体どんな内容なのか、情報をしっかりとシェアしていきましょう!
東京大学の大学院、医学系研究科疾患生命工学センターの宮崎徹教授(疾患生命科学)らの研究チームが、人やマウスが急性腎不全になったときには、血液中に固まって浮遊しているタンパク質である「AIM」が活性化して、ゴミの排除に関わって腎機能を回復させるのですが、猫の体内では、急性腎不全になっても、AIMが働かないことを発見しました!
この発見のお陰で、このタンパク質の働きを利用した薬の開発が進められていて、猫だけでなく人間への応用も期待されているのです!
宮崎徹教授は、他の動物から採取したAIMを培養して猫に投与したそうですが、見事に猫の尿管のつまりを解消したのです!
これで、腎不全を予防することが出来ることを発見、今回の研究のように、他の動物のAMIを猫に投与すれば、猫が腎不全になる確率ががくんと減るのです!
これで、猫の寿命は10年伸びることは決して夢ではないと宮崎教授は話しているのです。
この薬の開発はすでに始まっていて、教授によると2019年に実用化されることを目標にしているそうです!
この記事を書いているのが、2017年になったばかりの1月4日ですから、あと2年で実用化出来るとなると、今後それでなくても猫の生きる環境がどんどん良くなり、猫ブームの到来で、この愛すべき生き物を大事にしてくれる人間が増え続けているので、10年どころか、もしかしたらもっと猫の寿命が伸びる可能性があるのです!
しかも、今回の研究では、詳細に状況を確認するため、AIMをマウス型から猫型に変えた、AIMネコ化マウスを作製して急性腎不全にを起こす実験を行ったのです。
この結果ですが、残念ながらAIMネコ化マウスの腎臓は回復することがなく、悪化し続けて多くが死んでしまうという結果になりました。
急性腎不全のAIMネコ化マウスに、マウスのAIMを整脈注射すると致死率は100%から、なんと20%に劇的に改善されたのです!
定期的に、シニア猫に猫以外のAIMを投与することで、腎臓を健康に保つことが出来る可能性が出てきたので、慢性腎不全のリスクを低下させて寿命を伸ばすことが出来る道が発見されました!
この研究結果は、2016年10月12日に、英国科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版で発表しました!
猫がネズミを食べてきた理由
ここからは、歴史の中で猫がネズミを食べてきた理由について改めて情報をまとめていきながら、この研究結果から、新しい見解をまとめていきたいと思います。
そもそも、人間が穀物を保存する倉庫などを持つようになったことで、これを食べ散らかすネズミに困っていたところ、猫が駆除してくれたことが、人間と猫が共存する世になったきっかけだと考えられています。
そして、野良猫がネズミを食べるときは、骨まで食べるそうです。
さらに、もともと肉食の猫にとって、草食動物のネズミは、野菜を補うことが出来る最高の獲物でもあると考えられています。
ネズミが食べて消化していない野菜や穀物を、ネズミの体をまるまる1匹食べることで補え、さらに骨からはカルシウムなども摂取できます。
タンパク質やミネラル、ビタミンをしっかりとネズミから摂取できるだけでなく、穀物や野菜などを消化する消化酵素を猫はもともと持っていないと考えられていて、現在グレインフリーのプレミアム・キャットフードなどが数多く販売されていますが、ネズミを1匹食べることで、野菜や穀物の消化酵素を持っているネズミが体内であらかじめこれらを消化してくれているので、効率的に猫はこれらの栄養を摂取できるのです!
自然界はまさに天才、本能で食べる猫の生き様は、生命という力強い力に守られてきたとも考えられます。
さらに、今回宮崎教授たちの研究で、マウスのAIMを猫に投与することで、腎臓病が回復したということですから、自然界の猫は、これらの機能すら知って食べていたと考えると、まさに自然のバランスは絶妙だと感心を通り越して驚愕してしまいます!
自らの持病ともいえる腎臓病になりやすい体質に対して、猫は本能でネズミを食べることは、自分の健康にとってかなり大事な要素を持っていることを知っていたとしか思えません!
猫がネズミを食べてきた理由をまとめると、自らが生き延びるための栄養を持っていたからだけでなく、自分が持っていない消化酵素の代わりとなり、さらに腎臓病予防のためのタンパク質を持っていたからという話しになります!
猫の寿命はどれくらい伸びる可能性があるのか?
ここからは、個人的見解になりますが、猫の寿命はどれくらい伸びる可能性があるのかを探ってみたいと思います。
それでなくても、2017年現在、腎不全になってしまうと言われているけれど、猫の寿命は確実に伸びているのが現状でもあります。
ちなみに、世界中を見て、ギネス記録で一番長生きしたと言われている猫は、アメリカのテキサス州で暮らしていたクリームパフという、日本語ではシュークリームという名前のメス猫で、38歳と3日生きたのです!
一般的には15歳が平均寿命といわれていて、これは年々記録を伸ばし続けているのです!
これらのことや、今回研究チームが開発している薬が実用化されると、教授は10年は伸びると話していますが、個人的にはもっと長生きする猫も出てくるのではないかと予想されます。
ちなみに、クリームパフは、日々次のような食事を与えられていたのに、この年令まで生きたといいますから、生き物の体は不思議です!
クリームたっぷりのコーヒー、そしてブロッコリー、アスパラガス、ベーコンです!
コーヒーはほとんど汗をかかない猫にとっては、代謝が難しいので有害であると言われています。
まさに定説や、常識などはまったく通用しない食事をさせていたにも関わらず、これだけ長く生きていたというのも驚きです。
現在、プレミアム・キャットフードなどが数多く販売されていて、我が家も手づくり猫ごはんだとか、これらのキャットフードを与えていますが、食事内容が良く、ストレスの少ない家猫として生活でき、さらに最も厄介だといわれた腎臓の病気を治す薬が実用化されるとなると、驚くほど長生きをする猫が世界中に存在するようになってもおかしくはありません!
その分、人間の寿命も伸びると言われるようにもなっていますので、生まれた人間の赤ちゃんに同じく同じ年に生まれた子猫と共存させて、赤ちゃんが40歳になっても、まだ猫が生きているという現実を見られる日が、もうそこまで来ている可能性は、誰にも否定できないのかもしれません!
↓お役に立てたのならポチッと♪
今回は、猫の寿命が伸びると言われる研究発表が行われ、腎臓の病気が克服できる可能性が出てきたという情報をまとめていきました!