猫に増粘多糖類は大丈夫なの?

人間の世界でも増粘多糖類は摂取しないようになどといった情報が出ていますが、猫には大丈夫なのでしょうか?

1 増粘多糖類とは?

2 猫に増粘多糖類は大丈夫なの?

 

増粘多糖類、この言葉を聞いてピンときた、知っているという方は、かなり食品などの選択をするときにこだわりがある人ではないでしょうか?

今回の記事では、増粘多糖類という、知らない人は知らない、気にしない人はまったく気にしない聞きなれない言葉でもある成分について、猫に与えて大丈夫なのか理解を深めていきましょう!

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増粘多糖類とは?

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それではまず、増粘多糖類とは一体何かシェアしていきましょう!

ご存知の方も多いでしょうが、これは食品添加物になります。

食料品の買い物をするときに、加工食品などの原材料などをチェックされると、多くのものに入ってることが分かります!

単糖とは、それ以上水で分解することが出来ない糖類で、多糖類とは複数の単糖が結合したもののことです。

多糖類の代表的なものは次のものになります。

● デンプン

じゃがいも、とうもろこし、タピオカから抽出される天然デンプンと、これらの天然成分に化学薬品を混ぜて作られた加工デンプンがあります。

冷凍うどんや食パン、洋菓子や水産系練り物、揚げ物の衣や調味料類に使われています。

どんな種類のデンプンがその食品に使われているのかはっきりとしないので、加工でんぷんが小麦を使っているのか、じゃがいもを使っているのか分からない場合、小麦アレルギーを持っている方はメーカーなどに問い合わせをしたほうが安心です

● セルロース

植物繊維のことで、人間の体内では消化出来ないので無害だと言われています。

● アガロース

海藻から抽出されていて、寒天などのゲル化において大きな役割をします。

● カラギーナン

海藻類の一種の紅藻類(こうそうるい)から抽出されていて、アイスクリームやドレッシング、ソースやゼリーなどに使われています

● キチン

アミノ酸からなる多糖類で、節足動物環形動物、軟体動物の支持組織に含まれています。

かまぼこなどの形成に使われていたりします。

● グアーガム

グアー豆の胚乳(正確には子葉)から得られる水溶性の天然多糖類ですが、様々な食品や調味料に使われています。

血糖値抑制作用やコレステロール低下作用、便通の改善などの薬効があるといわれています

● ローカストビーンガム

常緑植物のカロブ樹の種子から得られる多糖類で、主な成分はガラクトマンナンになります。

アイスクリームやゼリーなど主に食品に使用されています。

● ペクチン

野菜や果物、海藻などに含まれている食物繊維の一種で、ゼリー&ジャム、アイスクリームやフルーツソースに含まれています

● ジェランガム

発酵によって得られる天然の多糖類で、メレンゲや加工飲料、かき氷やミルクプリン、あずきバーやノンオイルドレッシングや和風ゼリー、シフォンケーキなど様々なものに使用されていて、安全面に関してはアレルギーなどの実例がないので安全とされています。

● アラビアガム

マメ科アカシア属のアラビアゴムの木の表面から出る分泌物を乾燥させたもので、水に溶ける水溶性の食物繊維になります。

甘いお菓子やキャンディー、炭酸水などに使用されています。

食物として摂取する分には問題がないと言われていますが、吸入してしまうと喘息や鼻炎などのアレルギー症状を起こす可能性が指摘されています。

● キサンタンガム

土に生息している微生物を用いて作られていて、毒性がなく安心だと考えられていて、多くの食品や調味料に入っています

主に、食感やとろみを調整するために使われている粘性の高い多糖類のことです。

2種類以上の多糖類を増粘の目的で使用するときに、増粘多糖類と表示することが出来ます。

食品の他にはシャンプーや歯磨き粉、ボディーシャンプー、洗顔料など、私達の身近に使っているものの多くに使用されています。

そして、増粘多糖類は、主に次の3つの機能を持っています。

➀ ゲル化(剤)・・・液体を固めるときに使用され、例えばゼリーなどで、液体の多糖類を高めて、多糖類の分子同士が絡まり、網目の構造が出来上がることで、液体の逃げ場がなくなり固まる作用を持っています。

➁ 安定化(剤)・・・液体の中に固形物が浮いている状態を保つために使用され、この状態のことを懸濁安定と呼んでいます。

キサンタンガムなどの成分が有名で、ドレッシングなどに入っています。

➂ 増粘(剤)・・・液体にとろみを付けたり、舌触りがまったりとした味だと感じやすくなるように使用されます。

代表的な増粘成分にペクチンがあり、ジャムなどに多く含まれています!

それでは、増粘多糖類が入っている代表的な食品をご紹介していきましょう!

★ 冷凍食品

★ レトルト食品

★ アイスクリームやシャーベットなど

★ ウスターソース&とんかつソース、ドレッシングや焼肉のタレなどの調味料

★ 保存食品(インスタントラーメンや味付けをしていないうどんや春雨など)

他には、グミや菓子パン、乳製品やソフトキャンディー、豆乳や味付きのヨーグルトなどにも入っています!

それでは、増粘多糖類の安全性はどうなっているのでしょうか?

種類によって、安全性に関しては違いがあります。

● デンプン・・・加工デンプンは化学薬品を混ぜているので、危険度が高いと言われています

● ペクチン・・・主に果実の皮に含まれていて、食品添加物として使われているものが、どんな素材から抽出されているのか分かりません、例えば輸入の果物だった場合、日本で危険だといわれる農薬が使われている場合などがあります

● カラギーナン・・・そもそもカラギーナンは人間が消化出来ないと考えられていますが、消化するときに出る分解質が潰瘍や癌を引き起こすという報告もあるといいます

2010年に日本人だけは海苔を消化することが出来、世界のほとんどの人達が出来ないという研究結果が出ました。

ですから、もしかしたら日本人だけはカラギーナンを消化出来る体質である可能性はあるようですが、これらの情報から、小さな子どもや妊婦などは避けたほうがいいと考えらます

● キサンタンガム・・・とうもろこしから抽出されていて、基本的には安全性が高いとは言われていますが、例えばそのとうもろこしが遺伝子組換えだったとしたら、発がん性が高いとも言われていたり、デンプンを含んでいるので、食べ過ぎることで糖尿病、肥満の原因にもなると考えられます。

他にも一部の実験で、被験者が下痢をしたり消化不良を起こしたという結果が出たという情報もあります。

● アラビアガム・・・原料になるアカシアのアカシア科セネガル種は、日本にあるものと同じ植物になるのですが、種類が違うので、日本での生産は難しいのです。

現在、市場に出ているアラビアガムの世界輸出の半分は、スーダン共和国になります。

元は天然樹脂で自然のものですが、摂取しすぎることでもちろん毒性がでてしまいますが、一般的に食品に入っている量を考えると、それらをガバガバと大量に食べることはあまりありえないですし、毒性事態は弱いと言われているので、安全性は高いと言われていますが、すでに書いたとおり、吸入してしまうと喘息や鼻炎を引き起こす場合があります。

もうひとつ、アラビアガムの中に入っている水溶性の食物繊維が、からだが本来なら排出してしまう発がん物質を体に残す効果があると言われていますので、癌になる確率があがるという情報もあります。

● グアーガム・・・これも植物由来ですから、安心ではあると言われていますが、一部の実験で、消化不良などの症状を引き起こしたという結果が出ているので、腸内環境に悪影響を与える恐れがある場合もあるようです。

Improved diabetic control and hypocholesterolaemic effect induced by long-term dietary supplementation with guar gum in type 2 (insulin-independent... - PubMed - NCBI

量を沢山与えることで、猫にも悪影響が出る場合がありますので、これらの増粘多糖類が入っているものを与える頻度を少なくするなどの対処が必要ではないかとも考えられます。

増粘多糖類は、食品添加物として一般的には毒性について問題のないものであると言われていて、これらをどこまで気にされるかは、人それぞれであると考えられます!

 猫に増粘多糖類は大丈夫なの?

それでは、猫に増粘多糖類は大丈夫なのかという情報をシェアしていきましょう。

数日かけていろいろと調べていった結果、個人的に理解出来たことをシェアしていきます!

● いわゆる海外のプレミアムウェットフードの中にも増粘多糖類は使用されていて、表示の仕方がどの増粘多糖類を使用しているかはっきりと書かれているので、安全性を確かめやすい

● 猫の体は人間よりも小さいだけでなく、肝臓や腎臓なども小さいですから、解毒などの視点から考えて、使っているものによりますが、しょっちゅう増粘多糖類が入っている食事やおやつなどを与えるのは、個人的見解ではおすすめ出来ないかなとは思いますが、神経質になりすぎるのも問題ではないかなとも思います。

● 猫のキャットフードやウェットフードのブランドなどをローテーションしながら、増粘多糖類が入っているものばかりを極力与え続けないようにしたほうが無難

● 加工デンプンを使っている場合、即使用を中止したほうが安心です、理由はすでに書いてありますが、化学薬品を使って作っているためです。

人間の食物なら、例えば菓子パンや食パンなどに入っていて、ふっくらとした食感を作り出すために使用されています。

しかも、規制がないので、何に入れても良く、量の規制も人間の世界でもないと言われていますから、当然避けたほうがいいと考えられます。

猫に増粘多糖類は大丈夫なのかという問いかけに対して、個人的に調べて理解できたことは、すでに書いたように、猫の体は小さいので、どの原料を使っているかによりますが、しょっちゅう与えるのはやめたほうが無難であり、さらに絶対に避けるべき加工デンプンなどが入っているものは、絶対に避けたほうがいい、さらにはそれ以外に関しては、ひどく神経質になりすぎる必要はないかと思いますが、心配ならばご自身で徹底的に調べて、どうするかを決めるのが大事なポイントになるかと思います。

人間の体も出来る限り添加物を入れないほうが健康度が高まるという説や、添加物が入ってから格段に人間の寿命が伸びて、亡くなった後もすぐに腐敗しなくなったという意見もあります。

ご自身が納得されるように情報を受け取りながら、後は自分で調べてどうするか決めるという姿勢が大事になるかと思います。

我が家は、猫にウェットフードをたまに与えることがあります、その中に増粘多糖類が入っていて、キサンタンガムなどがよく使われているのですが、これを月に1回など与えるくらいなら個人的には神経質になりすぎることはないと判断していますが、出来る限り添加物を与えたくないという気持ちは強いので、今後は出来る限り入っていないウェットフードを選ぶようにしていきたいと思っています。

なぜなら、自然界で生きている場合、そもそも増粘多糖類など猫は身体に入れないので、より自然に近い状態のほうが健康度が高まる可能性があると個人的には考えるからです!

ちなみに、ジウィピークのウェットフードは、増粘多糖類として、食品のひよこ豆や寒天を使っていますので、安心度は高いかと思います!

↓ジウィピークについてはこちらを参考に♪

momosan.hateblo.jp

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今回は、猫に増粘多糖類は大丈夫なのかといった心配な気持ちを持っている方へ、情報をシェアしていきました!