猫のマイクロチップが義務化!料金やデメリットは?

猫のマイクロチップが義務化!料金やデメリットは?

1 猫のマイクロチップが義務化になる!

2 どんなデメリットがあるの?がんになるの?

3 料金はどれくらいかかるの?

4 登録の方法

5 まとめ

2022年6月から施行される改正動物愛護法で、犬や猫を販売するときにマイクロチップ装着を義務付ける法案ができました!

この記事では、いろいろな意見のあるマイクロチップについて情報をまとめていきます!

猫のマイクロチップ!デメリットや料金は?GPSはどうなの? - 保護猫モモ&ナナのブログ!

猫のマイクロチップが義務化になる!

f:id:mo88mo:20211102153234j:plain

今回、動物愛護法でブリーダーやペットショップなどを対象にして、生後90日経過した日から30日以内に、環境省で定める基準に適合したマイクロチップの装着が義務付けられることになり、これによって今後犬や猫を購入する人は、所有したときに環境大臣の登録を受ける必要があり、さらにはマイクロチップを埋め込まれている動物を譲り受ける場合登録者の変更届も出さなければならないのです。

こういう法律を作ることで、迷子になったときや災害時にスムーズな身元確認が出来るだけでなく、放棄したり保護された犬や猫が殺処分されないようにする目的などもあるそうです。

海外ではこの法律などがかなり進んでいて、オーストラリアやニュージーランドマイクロチップが埋め込まれていないペットは全面的に輸入が禁止となっていたり、近年ではヨーロッパ、オセアニア、さらにはアジアなどでも義務化が急激に進んでいるのが現状です。

すでに日本では2004年に「犬等の輸出入検疫規則」が改正されて、動物を日本に輸入するときにはISO規格のマイクロチップ装着が義務化されています。

今回は、一般家庭で飼育されるペットたちに対して改正が行われたのです。

ここで勘違いしてはいけないことに、単に埋め込みをすればいいというものではないということです。

飼育する人はそれと同時に、連絡先情報も登録する必要があるのです。

方法については後ほどご紹介します。

そもそも、マイクロチップってどんなものといった疑問がありますよね?

これは、直径が約2ミリ、長さが8~12ミリの円筒形の電子標識機器でチップごとに15桁の番号が登録されているのです!

こんな注射針を使います。

f:id:mo88mo:20211102113611j:plain

専用のリーダーでこの番号を読み取り、登録情報と照合することで、迷子や飼い主と離れ離れになった動物が誰のもとで暮らしていたのかを瞬時に読み取るのです。

環境省発行資料

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/chip.pdf

一度体内に入ったら、脱落したり消えることはほとんどなく、もちろんデーターを書き換えられることもないので証明が確実なものだといえるとのことですが・・・ ちなみに、外部からの衝撃による破損の報告もないとのことですが・・・

けれど、体の中に入れるものなので、デメリットもあるはず、その情報は後述しています。

これまでも、なんども義務化の話が持ち上がってきて、ようやくそれが実現化するということになります!

耐久年数は30年なので、生涯取り替える必要がないのも特徴の一つになります。

環境省の調査では、犬や猫に連絡先などを書いた首輪や名札を装着させている人は84.5%なのにたいして、マイクロチップを選んでいる人は2011年時点ではなんと7.8%にすぎないことが分かったのです。

https://www.env.go.jp/council/14animal/y143-19/mat05.pdf

東日本大震災のときに保護された犬猫が名札をしていたり、犬なら狂犬病注射の済票を付けていた子たちは100%家族の身元が判明したのですが、そうではない子たちはほとんどが家族がわからないということもあり、このときにマイクロチップの重要性が見直されたのだそうです。

我が家のようにすでに猫と暮らしているという方はどうしたらいいのでしょうか?

猫を拾った、譲渡会で譲り受けたという場合と同様に努力義務となっていて強制ではないそうです!

※ 努力義務とはどの程度対応するかは個々に委ねられているという意味になり、これを守らなければ罰則があるというものではありません

どんなデメリットがあるの?がんになるの?

確かに、迷子になったとき、近年特に多い地震や大雨などの災害時などにペットと離れ離れになったときに、マイクロチップの情報が再会出来る可能性を高めてくれることは分かりますが、そもそも体内に電子機器を入れることのデメリットはないのかなと考えてしまいますね。

いろいろと調べていくと、次のデメリットがあることが分かりました!

● 首の後ろに埋め込んだはずなのに腕や関節などに移動してしまうこともあり、猫などが違和感を感じてしまう

● がんができやすくなると言われていますが、これまでマイクロチップを入れたことでがんが形成されたという報告はないと獣医師も話していますけれど・・・

欧米ではチップを入れることでがんが多発していることで訴えられているケースもあるということです。

マイクロチップで犬猫が癌などで多数死亡! 欧米では訴訟等大問題に!翻訳して紹介! | 愛犬問題 犬の身になって考えてみよう - 楽天ブログ

● MRIを撮影するときに邪魔になる場合があり、診断の障害となるときは取り出す必要が出てくることと、取り出さず撮影してしまうとノイズが入り、その影響でマイクロチップの近くにある腫瘍を見逃してしまう恐れがある。

● リーダーが必要となる

f:id:mo88mo:20211102123550j:plain

● 拒否反応や破損が起こる場合もある

● 獣医に挿入してもらうため費用がかかる

● 複数のメーカーが取り扱っているので、保護した施設などがその猫のマイクロチップの読み取り機を用意していないと情報が取り出せない場合があるが、ISO規格のものならどのメーカーのマイクロチップでも読み取りが可能

● 引っ越しするたびに情報の登録変更が必要になる

● 猫は痛みを感じないという報告がありますが、当然体内に異物を入れるのですから人間でも個人差があるように猫も痛いと感じる子もいる可能性がある

● 埋め込みをしたことでアレルギー、てんかんなどの症状が現れたという例もあるようです

● 個人情報が漏れるおそれがある

● 子猫のときに入れると、動きが激しいことが原因となりチップが皮下で固着する前に脱落してしまうことを恐れる獣医が、より深いところに入れてしまい、筋肉や頚椎のそばにある神経に当たる事故が起き、猫が痛みで鳴き続けたり一時的に障害が出たり、チップ摘出後も下半身麻痺が残って立てなくなる事故も起きている

● ブリーダーのもとで生まれて育った動物は、ゲージの中で生活していることが多いため、人慣れしていない、その状態の子犬や子猫に、獣医師が安全にマイクロチップを挿入できるかどうか疑問でもあるという話も出ている(暴れる可能性が高いから)

これに関しては、麻酔を打つという方法があるという説もありますので、どう考えるかは人それぞれでもありますね。

子犬や子猫のマイクロチップ装着に課題 チップの脱落や体にマヒが残る事故も | 犬・猫との幸せな暮らしのためのペット情報サイト「sippo」

ちなみに、麻酔を打つとどんなデメリットがあるのかもご紹介しておきます。

健康な猫でも、麻酔を使うことで死亡のリスクがゼロではないことは分かっています。

マイクロチップを入れるという施術ならば、一般的に局所麻酔を行うと考えられます。

デメリットは痛い、意識があるので暴れてしまい結果的に処置ができない場合もある。

肝臓や心腎臓の損傷や脳や心臓への影響、後遺症(アレルギー・神経障害・脳や目の障害など)も心配されるということです。

猫の麻酔を解説!種類、方法、死亡率や副作用について | ねこちゃんホンポ

こういったことがデメリットになるようですから、体内に入れるという時点で身構えてしまう家族も多いのが現実のようです!

料金はどれくらいかかるの?

それでは、義務化されるマイクロチップを埋めるための料金はいくらくらいかかるのでしょうか?

チップ自体は無料になりますが、埋め込みをするために費用がかかります。

動物病院によって料金には幅があり、5000~10,000円ほどになり、さらに個人情報の登録料が1000円になりますが、オンライン申請だと300円と大幅に安くなるので、ネット経由がお得です!

基本的には麻酔はしませんが、使用する場合別途料金が加算されます!

自治体によっては助成金を出すところもあるので、ご自身が住んでいる地域の自治体に問い合わせなどを行ってみてください。

登録の方法

登録方法ですが、AIPO(動物ID普及推進会議)にデータベースへの登録が必要になります。

基本的には飼い主が行うのですが、病院やペットショップなどで代行してくれる場合もあります。

紙申請の場合は、こちらの申請書を書いて郵便局でお金を支払い、次のものを郵送します。

● 申請書(一枚目を送付、2枚目は控え、3枚目は振込用紙になっています)

● 払い込み書

これを一緒に送付します。

f:id:mo88mo:20211102123808j:plain

送付先は以下になります。

公益社団法人日本獣医師会 マイクロチップデータ登録窓口

〒107-0062

東京都港区南青山1-1-1-新青山ビル西館23階

TEL03-3475-1695

ウェブ上で申請する方はこちらから

マイクロチップ登録申請システム

まとめ

犬や猫のマイクロチップ埋め込みが義務化になるということで記事をまとめましたが、現在すでに一緒に暮らしている方にとっては、努力義務となるのでどうするかはよく情報を吟味しながら自分はどうするかということを真剣に考えるしかないのかなというのが個人的見解になります。

デメリットに関して、いろいろな角度から情報を載せていきました、海外では病気を発症させているということも分かり始めてきたようですから、どうされるかはまさに人それぞれだと考えられますね。

ちなみに我が家で出した答えは、マイクロチップを埋めることはとりあえずせず、良いGPSが出来るのを待っています。

バッテリーや大きさの問題などで、2021年11月現在では使用したいと考えるものもなく、我が家は完全室内飼いなので、仮に災害があった場合、家の中の戸締まりなどをしっかりとやるといった対策をしながら様子を見ることにしています。

今回は、猫のマイクロチップが義務化されるので、料金やデメリットについてご紹介をしていきました!