猫の鼻水や鼻詰まりは病気?原因や治し方は?

猫の鼻水、鼻詰まりの原因や治し方、何の病気なの?

1 猫の鼻水、鼻詰まりの原因は?病気なの?

2 猫の鼻水、鼻詰まりの治し方

3 猫の鼻水、鼻詰まりの予防法は?

4 抗生物質を使うことの悪影響

 

2017年も残すところ、2ヶ月ちょっととなっていますが、そろそろ寒さも段々強くなってきています!

人間も、冬になってくると風邪を引いたり、鼻水、鼻詰まりを起こしてしまいますが、猫にとってはどんな原因や治し方があるのか見ていきましょう!

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猫の鼻水、鼻詰まりの原因は?病気なの?

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猫は犬に比べると、呼吸器感染症にかかることが多い動物だと、動物病院では認識をしているようですが、鼻は外の空気にさらされるので、ウィルスや細菌、真菌などの病原体に侵されやすい場所だと考えられます!

身体の抵抗力が弱い猫ならなおさら、呼吸器に感染する病気は慢性化しやすくなります!

特に乾燥した時期になると、猫は喉や鼻をいため、呼吸器の病気になりがちです。

理由は、猫には呼吸器の感染症がよくあり、免疫を弱める、いくつかのウィルスの感染が猫の世界で起こっているからだと推測されています。

ナイーブな鼻、呼吸器系を持っている猫にとって、鼻炎や鼻詰まりは意外と身近な症状であるようです!

まずは、鼻炎や鼻詰まりの原因を探っていきましょう!

そもそも、猫の鼻炎や鼻詰まりってどんな状態のことなのでしょうか?

これは、猫の鼻の粘膜に炎症が起こっている状態になり、原因はウィルスや細菌、真菌といった感染アレルギーが原因となります!

鼻水がひどくなると、猫は食欲不振になったり、呼吸困難を起こす場合もあります!

くしゃみをする場合もあり、鼻水を出したり、鼻のまわりが汚れてしまったりします。

鼻水や鼻詰まりが重くなると、粘り気のある膿のようなものに変化しますが、こうなると猫は口呼吸をするようになってしまいます。

鼻水などのトラブルで、ニオイに敏感な猫の鼻がイマイチこのニオイを感じなくなると、猫は食欲をなくしてしまいます。

原因は猫風邪や、ウィルス感染で、次の病気が関係します!

● 猫カリシウイルス感染症

● ネコ伝染性鼻器官炎(猫ヘルペスウィルス)

● 猫クラミジア感染症(細菌による感染症

上部気道感染症の90%以上が、この2つの感染症が占めています!

真菌感染による鼻水、鼻詰まりは、次の病気が原因となっている場合が多いようです!

● クリプトコッカス症

こちらの病気は、多くは猫免疫不全ウィルス感染症や、猫白血病ウィルス感染症などで、身体の免疫力が下がってしまったときに発症します!

また、猫が乾燥した場所にいることで、鼻水や鼻詰まりなどの鼻炎を起こすこともあり、これは夏でも可能性がありますので、室内飼いの場合は、部屋の中を乾燥させ過ぎないようにしたほうが安心です!

また、鼻炎を引き起こすものには、人間が使っている漂白剤やカビ取り剤、更にはタバコなどの煙、薬品、ガス、異物の吸引なども関係する場合もありますので、猫と一緒に暮らしている人は、これらを猫が近づける場所に気軽に置いておかないようにしましょう。

近年は、おなじ哺乳類の猫が、人間と同じでハウスダストや花粉症、イエダニなどの虫が原因となってアレルギーを起こし、鼻炎や鼻水、鼻詰まりを起こすケースも見られるようになってきました。

虫歯や、鼻の中に出来ものが出来たということで鼻水や鼻詰まりを起こしている場合もあり、驚きますが、こういったことも原因になるようです!

これらを気にせず放置すると、猫が蓄膿症になってしまう可能性もありますので、十分注意していきましょう。

猫の鼻の奥は、、副鼻腔という空洞になっています。

鼻の粘膜はその奥まで続いていて、そこが炎症すると、副鼻腔炎になり、蓄膿症になってしまいます。

猫が副鼻腔炎になると、単なる鼻炎のときよりも鼻水やくしゃみなどの症状が激しくなってしまいますので、鼻詰まりや鼻水が重くなるので、猫は呼吸がしにくくなり、あえぐような呼吸をするようになってしまうこともあります。

一見、鼻水が出ているだけ、鼻詰まりっぽいという症状を出しているだけに見えても、どこまで症状が進んでいるかによって治療法も変わってしまいます。

猫の鼻水、鼻詰まりの治し方

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病気がどこまで重くなっているのかによって、鼻水や鼻詰まりの治し方は違ってきます!

これらの診断は、病気の予後にも関係するため、獣医も慎重に判断する必要があります。

単なる鼻水、鼻詰まりなのか、ウィルスや真菌感染が関係しているのか、アレルギーなのかを見極めるために、血液検査が必要な場合もあります。

腫瘍や外傷が原因となっている場合もあります。

猫の鼻水、鼻詰まりの治し方は、病院では主に抗生物質を使用します。

猫の症状が重い場合は時間がかかり、軽い場合は数日で完治します。

鼻の洗浄をする必要があるケースもあり、病気の状態によって治療法や治し方はいろいろです。

状態によっては、注射を打つ場合もあり、これはインターフェロンという薬液で、1954年にウィルスの増殖を抑える働きがあるということで、長野泰一博士らによって発見されました!

これは、もともと動物の体内で、ウィルスの増殖を抑えるために作られるタンパク質で、抗ウィルス作用や抗がん作用、免疫系に働きかけます。

猫が鼻水や鼻詰まりになっていて、その原因が猫ヘルペスウィルス感染症、猫カリシウイルス感染症の場合は有効に働きます!

インターフェロンは、ウィルスを殺してしまうのではなく、身体の細胞にウィルスが存在出来ないようにする薬液です!

ヘルペスウィルス感染症なら3日間、猫カリシウイルス感染症なら隔日で1週間使用することが推奨されています!

毎年、猫用のワクチンを必ず打っている猫なら、インターフェロン注射ではなく、インターフェロンが入っている点眼薬だけでも大丈夫な場合もあります。

インターフェロンを注射したら、だいたい15分ほどで体外へ出ていってしまいます!

それまでに、どれだけのレセプターにうまく着地出来るかが効果の違いを決めます。

※ レセプターとは、細胞外からやってくる、さまざまなシグナル分子を、選択的に受容するタンパク質で、細胞に存在しています。

6時間ほどで効果が現れはじめ、5日程度で抗ウィルス作用が現れはじめます。

猫がどの程度の症状を持っていて、何回打っていて、投与量はどれくらいかによって効果に違いが出てきます!

実は、猫風邪は一度感染するとウィルスが体内にずっと残ってしまい、いわゆるキャリアとなってしまうのですが、免疫が低下すると再発してしまいます!

動物病院の獣医さんによっては、猫の鼻詰まりや鼻水の治し方に、漢方薬を取り入れるところもあり、葛根湯は、人間も風邪のひきはじめに飲むと良いと言われていますが、場合によっては動物病院で、これらの症状の治し方として使っている病院もあるようです!

ホメオパシーのレメディーで、猫の鼻炎などを治療するところもあります!

猫は、9つの命があるといわれるほど自然治癒力の高い生き物だと言われていますが、近年、猫の病気も増えています。

これは、やはり人間が自分たちから見て良かれと思っていることをやっている、それらになんらかの原因が隠れている場合が多いのではないかと、個人的に国から難病指定をされている症状やその他の疾患を、自然とのバランスを欠いたことに気づき、医師の元へ通わず、薬を飲まずに治してきた経験からも、そう考える面があります。

漢方やホメオパシーなどは、全体を見るという診断方法をとります、なんらかのバランスを崩してしまった猫が、ある症状を発症しているのなら、その原因となることを推測しながら、漢方薬やレメディーを処方して治療するので、身体への負担は薬を使うよりかなり軽減されます。

2017年現在では、人間の世界でも、西洋医学と東洋医学が融合していたり、それ以上の科学の発展で、いろんな新しい治療法も出てきていますので、獣医に相談しながら、完治出来るようにしてあげてください!

結局、薬は対処療法になりますので、猫が免疫力をつけて、それらのウィルスに負けない体力を維持し続けて体質改善していくほうが、薬などでの治療を続けるよりは身体への負担は少なくなると考えられますが、治療法を選ぶのは家族となった方ですから、情報を集め、獣医にも聞いてみて、さらにセカンド・オピニオンなども受けてみながら、相性のいい方法で治し方を模索してあげてください。

猫の鼻水、鼻詰まりは何の病気が関係しているの?

 ここからは、改めて猫の鼻水や鼻詰まりの原因&何の病気が関係しているのかをまとめていきます!

まず、東洋医学的な見解では、冷え(寒さ)が関係しているという見立てをしますので、漢方薬を処方する場合、温める作用があるものを中心に処方します。

そう、東洋医学的には、身体の冷えが原因となっている、病気の理由という捉え方をします!

他には、中医学的にみると、ウィルス、花粉症などのアレルゲン、身体を守るバリア機能の低下、ストレスがあり、身体の気の巡りが悪くなった、食べ物の不摂生で胃腸の機能が低下した、加齢なども原因として考えていきます!

冷えの場合の治し方には、次の漢方を用いる場合があります。

● 葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうきゅうしんい)

● 小青竜湯エキス(しょうせいりゅうとう)

西洋医学的には、次の病気が関係していると考えています!

● 鼻炎

● 副鼻腔炎

● ウィルス性呼吸器感染症

● クリプトコッカス症

● 猫カリシウイルス感染症

● 猫伝染性鼻気管炎

● 猫クラミジア感染症

鼻水、鼻詰まりひとつとっても、多くの面から見ていかないとならないのが、猫のさまざまな症状なので、対処療法も安心ですが、身体の負担を考えると、他の方法を模索するのも手です!

抗生物質を使うことの悪影響

抗生物質を投与することによって、多くの感染症が治療可能ではあります。

そして、敗血症や髄膜炎など、多くのケースで命を救うことも可能です。

そもそも、抗生物質とは一体なんでしょうか?

細菌の増殖を抑える薬で、多くの種類があります!

そして、なるべくなら使わないほうがいい薬になります。

何故なら、耐菌性の問題があり、これを使い続けていると、効きにくい菌が増えて蔓延してしまいます。

ペットの自然療法辞典という書籍にも、「抗生物質の過剰使用によって慢性の感染症が起こることがあり、これを使い続けることで、免疫系を弱めることがあります」と書かれています。

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最もよく使われている抗生物質は、ペニシリン系の抗生物質になります。

副作用は次のものがあると言われています。

☆ 下痢や嘔吐

☆ 食欲不振

☆ ふるえや吐き気

☆ よだれが増える

胃腸に障害が起こることも多く、一緒に胃腸薬を処方されることもあります!

抗生物質を与えて下痢を起こすのは、ピンポイントで悪い菌だけを殺すことが出来ないので、腸の中の善玉菌まで退治してしまうため、腸内細菌のバランスを崩すからです!

なにはともあれ、個体差があり、まったく平気な猫もいますが、薬には副作用があるため、できれば対処療法も必要な場合の緊急用と考え、日頃から免疫力を高めるような食事内容や生活環境を整えることが大事なポイントにもなると考えられますが、あなたはどう思いますか?

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今回は、猫の鼻水や鼻詰まりは病気なのか?原因や治し方についてまとめてシェアしていきました!