猫が食物アレルギーに!症状やキャットフードの選び方は?
食物アレルギーになる猫が増えているようです!症状やキャットフードの選び方をご紹介していきましょう!
1 猫が食物アレルギーになる理由
2 猫の食物アレルギーの症状は?
3 猫が食物アレルギーになったら、キャットフードはどう選ぶ?
近年、飼猫の中に、食物アレルギーを起こす子が増えていると言われています!
そのため、キャットフードを製造している会社などでも、食物アレルギーのある猫に対して、キャットフードの中身を変えて、症状を出している猫も食べられるものを作ってくれているところもあります。
ただ、2014年10月に、アメリカのチャップマン大学で、ペットフードに含まれている肉のDNAテストをしたところ、なんと約40%は、表示偽装の疑いがあったという結果が出たのです(やれやれと言ったところですね、海外のプレミアムキャットフードだからといって、必ずしも安心とは言い切れないところもあります。)
この記事では、食物アレルギーを発症してしまった猫を飼っている飼い主さんへ、一体どんな症状なのか、キャットフードはどうしたらいいのかといった情報をまとめていきます!
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猫が食物アレルギーになる理由
猫の食物アレルギーとは、猫が食材に含まれている特定の成分にアレルギー反応を起こしてしまうことです!
猫が食物アレルギーを発症するの一般的に生後半年ほどからですが、まれに3ヶ月くらいから症状を出し始める子猫もいます!
避妊や去勢手術をした猫は、ホルモンバランスが崩れる子もいて、それが原因となったり、生後1歳になった頃や、3歳頃に発症する場合が多いと言われていますが、様々な年齢で発症しますので、これらはあくまでも目安になります!
アレルギーを引き起こす原因物質のことをアレルゲンと呼びますが、免疫反応が激しくでてしまい、本来なら守る方向で動く免疫反応が、守るべき体へ、害を与えてしまいます。
原因物質となるものは、猫に欠かせないタンパク質や穀物などです!
肉、魚、穀物に含まれているタンパク質や穀物自体が、体内で十分に消化吸収出来なかったり、免疫力が弱くなっているときなどに起こりやすくなると考えられていて、同じ食材を続けてずっと食べ続けることも、猫が食物アレルギーを発症する理由だと考えられています!
食物アレルギーを起こしやすいのは、消化に悪いものや、生まれた後から、計算して食べている量が多いと考えられるタンパク質が原因となる場合もあります。
猫はご存知の通り肉食です、現代の一般的な安いキャットフードなどには、穀物が多く含まれていますが、これを猫は消化しづらいという研究結果も出ています。
もちろん個体差がありますので、全ての猫がこれにアレルギー反応を出すわけではありません。
2015年にドイツのミュンヘンにあるルートヴィヒ・マクシミリアン大学の研究結果によると、猫が食物アレルギーを起こしやすい食材は、次のようなものがあげられました。
● 牛肉・・・14頭(18%)
● 魚・・・13頭(17%)
● 鶏肉・・・4頭(5%)
● 乳製品・・・3頭(4%)
● とうもろこし・・・3頭(4%)
● 小麦・・・3頭(4%)
● ラム肉・・・2頭(3%)
引用 子猫のへや
ただ、この研究に関しては、その後、食材を与えるのをやめたら、症状がどうなったかという確認をしていません。
その他にも、この研究データに関しては不満が残ることもあり、結局は、全ての猫に当てはめることは出来ないので一般化出来ないけれど、参考には出来るという見解を示しています。
猫が食物アレルギーを起こす原因となる食材で、多いと言われているものは、牛肉、乳製品、穀類(小麦・大豆・穀物)、鶏肉、卵、豚肉になっています。
猫が食物アレルギーになる原因は、はっきりと特定されていません。
ヒスタミンを高濃度で摂取したときに、一時的に症状を出す場合があったり、消化管の粘膜に傷が付いてしまっていることで、アレルゲンの異常吸収を引き起こし、発症することもあると言われています。
猫の免疫系が、ある特定の食材を食べると、その成分を異物だと感じ取り、侵入者を攻撃して体内から追いだそうとする働きが、食物アレルギーではないかと考えられています。
食物に含まれるタンパク質なら、なんでも原因物質になるといわれています。
ですから、全てのタンパク質が、食物アレルギーの原因だと考えられ、どのタンパク質に反応するかは、猫によって違います!
一般的には、炭水化物はあまりこの症状に関係していないと考えられていますが、ただ、炭水化物にも、5~10%タンパク質が含まれているので、まったく関係していないと言い切れない面もあるようです!
猫が一体どんな食材に反応して、食物アレルギーを出しているのか特定するためには、猫の食物アレルギーを診断する、唯一の診断方法で、猫に8~12週間以上、低刺激食か除去食を食べさせる方法です!
この食事方法は、猫がそれまで食べたことがない栄養成分が含まれていて、一般的なフードに含まれていない鹿肉や魚、鴨などを使っています。
この食事は、市販の低刺激性療法食を使うか、家庭で手作りをしたものを与えるようにします。
キャットフードに含まれる、合成着色料や人工香料、合成酸化防止剤などを食べ続けたことで、猫の肝臓や腎臓、甲状腺機能などが弱ったことが、免疫力を低下させることが原因となって、食物アレルギーを発症するとも考えられています。
報告された情報の中には、70%の猫が、同じキャットフードや食物を食べ続けたことが原因だったというものもあります。
ですから近年、キャットフードの情報などを見ると、ローテーションでキャットフードを与えるようにしたほうがいいという話をよく見かけるようになったのです(もちろん他の理由もあります)!
牛や魚に反応する猫が多いようです、キャットフードに使われているのもこれらの食材が多いですから、もし、猫が食物アレルギーを発症したら、これまでどんなキャットフードを与えてきたか、じっくりと振り返ってみて、どのタンパク質が多かったか考えて、書き出して理解してみてください。
猫の食物アレルギーの症状は?
では、猫が食物アレルギーになった場合、どんな症状を出すのか見ていきましょう!
● 引っ掻く
● 舐める
● 下痢
● お腹がはったり、鳴ったりする
● 脱毛
● 外耳炎
● 嘔吐
● 皮膚の上で菌が異常に繁殖して膿を出す膿皮症
● かゆがる
物言えぬ猫が、このような症状を出して、不快な思いをしているようなら、獣医にまずは相談することが先決です!
猫が食物アレルギーになったら、キャットフードはどう選ぶ?
それでは、猫が食物アレルギーを発症して、症状を出してしまった場合、一体どんな治療方法があり、キャットフードはどう選んだらいいのか?
まずは治療法ですが、まずは何が原因食材になっているかを、先ほど書いた検査方法でチェックし、その食材を普段の食事から抜いていきます。
中耳炎や膿皮症を発症しているときは、抗生物質、抗真菌薬などの投薬を行います。
アレルギー治療用のキャットフードなどが販売されていますので、そちらを活用されていき、キャットフードを変更しましょう。
猫はどんな食材に反応しているのか分かっている場合は、それが含まれていないキャットフードを与えるようにしてあげてください。
ここからは、どんなキャットフードが、食物アレルギーの猫に配慮したものなのかをご紹介していきましょう!
● ナチュラルバランス・・・グリンピース&ダック ドライフード
こちらもグレインフリー(穀物不使用)で、アレルギー対応成分を除去して作られたキャットフードになります。
我が家の猫は、食物アレルギーではありませんが、この記事の参考になればと考え、こちらのナチュラルバランスのキャットフードを購入してみました。
パッケージに書いてある情報によると、次のような説明がありましたのでシェアしていきます。
★ アレルギー症の原因となる、大豆、卵、乳製品、ひまわり油、小麦、とうもろこし、麦などは一切使用しおりません。
★ 人工の防腐剤、香料、着色料は一切使用しておりません。
★ BHT、BHA、エトキシキンは使用しておりません。
一般的には高価なので、あまりキャットフードに使用されないダックを使っていて、良質なオメガ3、6の脂肪酸を使って、猫の被毛のツヤや、体調管理にも配慮しているフードになっています。
パッケージに使われている特殊バリアフィルムは、真空パックと同じ状態を保て、天然素材を長期的に保存することが出来ることが、科学的に立証されているので、酸化を気にする飼い主にとっても、嬉しい配慮となっています。
ナチュラルバランス CAT グリンピース&ダック 1kg 【あす楽対応】 【全品送料無料】 |
●フォルツァ10・・・アクティブラインハイポアレルジェニックアクティブ
皮膚や被毛の健康維持のための療養食になります。
他に、かゆみ、フケ、皮膚炎、足なめなどをする猫に、個体差がありますが、効果があると言われています。
● Famina社・・・ウルトラハイポ
アトピーや、アレルギー過敏症の猫のための療法食になります。
● アニモンダ社・・・インテグラプロテクトcatセンスティブ
食物に敏感な猫やアレルギー体質の猫のための療養食です
● フォルツァ10・・・ ウェット缶詰 ダイエットシリーズ パテダイエットツナ&ライス(ツナのみもあります)
家畜肉アレルギーやグルテンアレルギーに配慮した、綺麗な海の魚や米を使っています。
水分含有量も多いので、泌尿器疾患にも配慮しています。
● ヒルズ獣医師専用療養食
こちらは米が入っているので、グレインフリー(穀物不使用)ではありません!
● ロイヤルカナン獣医師療養食
食材には、アレルギーになりくく、消化されやすいダックを使っていますが、穀物アレルギーの猫は、グレインフリーではないので使えません。
● ヌーカヌバ獣医師専用療養食
原材料は、チキン、ターキー、鶏内蔵肉などが使われています
● レオ/スペシフィック獣医師専用療養食
米と羊肉に原料を制限して、食物アレルギーの猫に配慮しています。
ヒルズ、ロイヤルカナン、ヌーカヌバ、レオなどは、いわゆるアレルギーの原因だと考えられている成分を使わずに作っているキャットフードになり、嗜好性はあまりなく、食べない猫もいると、困っている飼い主もいます。
2016年現在、様々なペットフード会社が、添加物も一切排除した、嗜好性も高いキャットフードを販売しています。
ナチュラルバランスや、フォルツァ10、アニモンダなどはレベルが高いキャットフードを製造しています。
グレインフリーのキャットフードを作っている会社も増えていて、食物アレルギーに対応しているキャットフードの数も多くなっています。
↓グレインフリーのキャットフードについてはこちら↓
猫によって食べない、好みがうるさい、などと色々と対応が難しい面もある療養食用のキャットフードですが、色々と出ていますので、猫の症状に合わせて、獣医の助言を受けながら、飼い主さんが色々と模索されていってください。
個人的見解として、どのキャットフードがいいのかなと、もし仮に、我が家の猫が食物アレルギーになった場合を想定して、家族と相談してみましたが、このブログで様々なプレミアムキャットフードなどを購入して与えて、記事を作ってご紹介してきた経験などから、ナチュラルバランスはよく作られていると感じられますので、こちらを使うかなという結論になりましたが、個体差がありますので、猫に合わせて選んであげてください。
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今回は、猫が食物アレルギーを起こした場合、どんな症状があり、原因はどんなもので、キャットフードの選び方はどうすればいいのかといった情報をまとめていきました!