猫カフェの営業時間の規制について!反対と賛成の意見
猫カフェの営業時間の規制についての反対や賛成の意見などについて、いろいろと情報をまとめていきます!
1 猫カフェの歴史
2 猫カフェ営業時間規制とは?
3 反対と賛成意見などについて
まずは、猫カフェの歴史について、これまでの経緯などをまとめていきましょう!
猫カフェの歴史
2016年6月現在では、世界中に広まっている猫カフェですが、一体いつ頃からどこで始まったものなのか、まずは歴史を紐解いていきながら、現在代人気となっている猫カフェについて理解をしていきたいと思います。
このブログでも別の記事で書きましたが、猫カフェは1998年に台湾の台北郊外で、世界で初となる猫カフェ「猫花園」というお店がオープンしたのです!
当時他の店との差別化をしようと、店主が飼っていた5匹の猫を店に連れてきたのが始まりなんだとか!
日本で初の猫カフェは、2004年3月に大阪の天満市でオープンしました!
名前は「猫の時間」、ここはペット美容室が作った猫カフェになります。
「ドオリイズ」という名前のペット美容室が、店外から猫を眺めている人が多いことに気づいたことがきっかけとなりオープンしました!
ここに気づいたところがスゴイですが、さらに行動に起こして猫カフェをオープンしたその行動力も素晴らしいと個人的には思います。
せっかくいいアイデアを思いついても、行動できなければ成功もありません、動くか動かないか、この微々たる差が、人生を変えていくのですが、多くの人は、思いついても行動しないようです。
この猫カフェは、料金時間制にすることを始めたのです。
2005年6月になると、関東地方で初の猫カフェがオープンします!
東京都町田市に「ねこのみせ」が開業し、これが全国メディアに紹介され、猫カフェの存在を多くの人が知るようになっていきました。
なんでもこの店のオーナーは、台湾の猫カフェを訪れ、日本で作ろうと日本の保健所でも許可がおりるように模索しながら作られたそうです。
大阪の店は知らなかったようですが、こちらの猫カフェも時間料金制を導入しました。
2006年10月になると、日本のブリーダーが初めて猫カフェをオープンさせます!
東京の等々力に「RIEN」という名前の猫カフェがオープン、ちなみにこの名前の由来は、歌舞伎の梨園から取ったそうです!
そう、オーナーが歌舞伎好きなのです!
2007年2月になると、初のフランチャイズ店の猫カフェが登場します!
愛知県名古屋市で開業した「猫のまほう」という店ですが、その後一時期は店舗数も増えて順調に拡大するかに見えたのですが、様々なトラブルなどが起こり、こちらのフランチャイズ店は、2012年に廃業してしまいました。
2007年3月になると、東京吉祥寺で「きゃりこ」が開業します!
猫カフェを、ブームにまでした立役者だといわれる店がこちらになります!
同年5月になると、沖縄県伊佐に、初めての里親募集型の保護猫カフェが開業!
野良猫や保護猫、殺処分予定の猫などを引き取り、里親を探す目的で作られたのです。
ですが、こちらは店主の都合で2012年に廃業してしまいますが、その形態を受け継いだのは「猫まるカフェokinawa」でした。
同年7月になると、初めてのペットショップが直営で運営する猫カフェが、大阪豊八にオープンしますが、こちらは劣悪な環境などが発覚し、2013年に廃業しました。
悪質なブリーダーなどによる、かなりひどい状態の猫カフェだったことなどが、カフェの従業員などの告発で分かったそうです!
2007年の秋になると、猫鍋がブームとなり、この年から猫カフェブームが始まり、猫カフェの知名度は、全国レベルであがっていきました!
2008年3月になると、食事などの提供をする猫カフェが登場します!
福岡県に開業したのは「neko cafe keurig 大名店」です!
この店をきっかけとして、食事メニューが豊富な猫カフェが徐々に増えていきました。
こちは里親募集型保護猫カフェでもあったため、九州地方では、この形態の猫カフェが多いと言われています。
同じく3月に、台湾で、日本式の猫カフェ「元気猫主題楽園」が開業!
台湾型の猫カフェは、カフェとしての役割のほうが主なのですが、猫を愛でるというコンセプトで作られたこちらの日本式の猫カフェが、台湾に逆上陸する形になりました。
その後も国内で、次々と様々な猫カフェがオープンしていきました!
2012年5月になると、欧米で初の猫カフェ「Cafe Neko」がオーストリアのウィーンで開業します!
アジア地域で発展していった猫カフェが、ヨーロッパに初進出していったのです。
その後、ロシア、フランスなどへどんどん広がっていき、海外へ猫カフェがどんどん進出していったのです!
このように、悪質な業者などが淘汰されていきながら、まだまだ問題は沢山あるようですが、猫カフェが世界へ広がっていったのです!
猫カフェ営業時間規制とは?
2012年6月になると、環境省が20時以降の犬や猫の展示を禁止することを決めました!
まずは平成27年10月時点での、猫カフェの営業時間の状況を御覧ください
この時点では、営業時間は9時間が圧倒的に多くなっています!
開店時間は、朝の11:00からが一番多くなっています。
そして、各店舗の閉店時間は、規制されているので20:00になっています。
これが、日本で初めて猫カフェが規制対象となった例になりますが、これが決定した理由は、ペットショップで、狭いゲージに入れられたまま、眩しい照明にさらされて、猫が可哀想だという話から、規制が決まったのです。
猫カフェは自由に猫が動き回れるのに、何故この規制に従わなければならないのでしょうか?
実は、販売業だけに適応されるはずの規制が、猫カフェに及んだのは、届け出を展示業にしていることが原因です!
このため、猫カフェも規制対象になってしまいました。
猫カフェを経営している人たちの話によると、猫は自由に店の中で動き回れるし、夜行性の猫はむしろ夜になって活発に活動すると反論したのですが、環境省からは門前払いをくらいます。
2016年4月27日、環境省の諮問機関(しもんきかん)、中央環境審議会の動物愛護部会は、6月以降、夜10時まで猫カフェを営業できる答申案を承認し、猫の労働時間を1日12時間以内に限定する条件を新たに設けただけでなく、11歳以上の高齢猫は、定期的に健康診断を受けさせる配慮求めています。
※ 諮問機関とは国や地方公共団体の意志を決定、表示する権限を持った行政機関である行政庁の諮問(意見を求める)に、学識経験者などが審議したり、調査したりして意見を申し述べる機関のことです。
これまでは、動物愛護法によって、夜8時までに規制されていましたが、これがどうやら解禁されることになりました!
今後は、条件が追加されながら、恒久的に規制が緩和されるのです。
ちなみに、環境省が行った、猫カフェの猫のストレス調査で、午後8時に閉店する店の猫と、10時閉店の猫のストレス度に差はなかったことが分かっているそうです!
そして、今回の規制解禁を機に、悪質な猫カフェ業者の規制をもっとしっかりとやってくださいという声もあがっています!
2016年6月現在、日本の猫カフェ事情はこのような状態ですが、以前はどのような状況だったのか詳しく見ていきたいと思います。
一時期、いわゆる夜の仕事をしている人たちを対象にして、キャバクラのように、夜間に犬や猫の販売を行うペットショップが繁華街に出来、これが、ネオンに照らされた動物が可哀想だということで、問題視されていたのです。
これを規制するために、動物愛護管理法などで、販売時間及び、展示する時間帯を定める法律を作ったことが背景にあり、ペットショップと猫カフェでは事情が違うという面から反論も出たのです。
まずは、動物愛護法について情報をまとめていきます。
昭和48年10月1日に定められたのが、動物愛護法になりますが、動物の虐待などについての法律を定めてものになります。
動物愛護及び、管理を目的として作られた法律になります。
平生24年1月20日に法律が改正され、展示動物は朝8:00~20:00までしか展示出来ないという法律が出来ました!
2年間経過処置をするという取り決めがされ、1歳以上の猫なら22:00までの展示がOKとなったのです!
この2年間で、様々な調査をすることが公表され、結果、この期間では調査時間が足りなかったということで、さらに2年間延長が決定します!
これらは、専門家による、猫のストレス調査や、聞き取り調査などを行い、猫の糞から、コルチゾールがどれくらい出ているかなどの測定をして、動物がストレスを感じている可能性について調査を行い、様々な方向から、動物を愛護するために、どうしたらいいのかを調べていったのです。
2016年5月31日にこれらの経過処置が終了し、6月から、すでに書いている通り、夜間22:00までの猫カフェの営業許可が決定しており、今後は、規制をその都度行いながら、より動物の愛護を大事にしつつ、人間が業務を行えるようにバックアップする体制が整いつつあるのです。
猫の習性をよく理解している方にとっては、夜行性の猫は夜8時以降から活発に動くのに、何故この時間で規制するという怒りの声が上がるのは当然だとは思いますが、人間側の金銭的都合もこの気持には入っているため、やはり、一度冷静になって物事を見つめなおす必要があったという意味においては、法律も、悪いものではないと個人的には思います。
2016年現在、未だ人間の世界でも、人間を殺害するような事件がまだまだある現状の中で、動物愛護という観点から、さらにこの愛すべき生き物たちをどう守っていくかを考えてくれている方々のお気持ちは、個人的に有り難いと感じる面は否めなせん。
業者が、この問題に関して、どう対応するか、人間の真意が問われている面も否定出来ないため、現場では色々な意見があるかと思いますが、やはり、第一に動物の存在を大事にすることが、一番のポイントになるかと、僭越ながらそう感じてしまいます。
2016年現在、猫ブームが世界的にも到来しているからこそ、持ち上がった問題でもあるだけに、人間の意識が、このブームから去っていった後、どうなるのかという面のほうが、個人的に関心がありますが、あなたはどう思いますか?
賛成と反対意見などについて
業者と環境省の間でいろいろとゴタゴタがあったようですが、これらの状況につては様々な意見が出ているようです。
賛成や反対意見などもあり、猫カフェを経営している業者にとっては、利益も必要ですから、この辺りについてやはりシビアな面も否めません。
個人的意見としては、現在猫カフェがブームではありますが、どうしても事情で猫が好きなのだけれど一緒に暮らせない人にとって、癒やしの場になっている猫カフェが、できれば通いやすい時間帯で営業していてくれると助かるのはよく分かりますし、営業時間が少しでも長く取れれば、業者側にとっても利益が出せるので有り難い面は否めません。
賛成意見や反対意見が色々と出ている中で、面白い発想で、意見を出している方がいたので、ご紹介していきます。
例えば、個人商店などで、犬や猫を店先に置いているような店は、規制対象にならないのかというツッコミが入っていて、あはは、と、個人的にはそこですかと、なかなか細かい指摘に笑ってしまいましたが、法律はどうしても一律に決めるため、柔軟性がないのが難点です。
それと同時に、猫カフェの営業時間の規制よりも、その環境の中で、猫が好ましい状況にいるのか、衛生面や飼育設備などについて目を光らせることのほうが、大事なポイントになるのではと、個人的にも考えます。
こちらの記事で書いたような状況の猫カフェが、営業されていることのほうが問題であると考えると、論点がちょっとズレているのではという発想になります。
夜行性であるとかどうかじゃなく、衛生環境や、飼育環境を整える事のほうが、動物愛護という点から見たら、大事なポイントになると、愛猫家なら、そこだろうとツッコミを入れたくなるのではないでしょうか?
ですから、発想を変えて、ネットで収益を上げる方法で、猫カフェの利益を優先させないで、営業するという方法に変えていくというのはいかがでしょうか?
YouTubeや、ブログなどを上手に活用して収入に変えていきながら、出来るだけ猫の負担を減らせるような経営方針へとシフトしていくという考えをしていくのです。
こうすることで、店舗からの収益にこだわる必要なく、お金の入り口が様々なところに出来ますから、カフェの収益がと、ここで立ち止まることはなくなるのでは?
それらの方法については、教えている人もいますから、工夫次第でネットでの収益につなげ、例えばお店で人気の高い猫をブログやYouTubeに登場させて、お店に来られない人などもファンになってもらい、ネットから収益をあげていけば、猫の負担が減らせる、従来の考え方で経営をしようとしているから、規制で息詰まるのではと、考えますが、こればかりは、どうするかは猫カフェを経営している方の考え方によります。
営業時間の規制は解禁されますが、先程書いた方法で利益を得ることを考えていけば、猫カフェの営業時間を、許された時間の中でも、経営者がもっと短くすることも出来ますし、お客様の幅も広げることが出来、色んな面からオファーが来たり、ネットを通じて猫カフェにいる猫の人気が高くなれば、それだけチャンスも収入も増えていくのではないでしょうか?
今回は、猫カフェの営業時間の規制などについての情報や、個人的に思うことなどをまとめていきました!