猫が耳をかゆそうにしてる!原因は?

なんだか猫が耳をかゆそうにしているなと感じたら、何が原因でそうなっているのでしょうか?

1 猫の耳のしくみ

2 猫の耳がかゆい原因は?

3 猫の耳がかゆいときの対処方法は?

 

 猫にとって耳は単に音を聞き取るだけの器官ではなく、カラダのバランス(平衡感覚)を司っているのです。

今回の記事では、猫にとって大事な感覚器官の耳について情報をまとめていきます!

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猫の耳のしくみ

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猫の耳は次の3つの部位に分けられています。

★ 外耳

★ 中耳

★ 内耳

そして、外耳は耳介と外耳道に分かれていて、耳介は一般的に私達が耳と呼んでいる部分になります!

耳介の大きさは猫種によって違い、猫はここをよく動かしますが、この動きは音の来る方向に向けてよりしっかりと音を聞こうとしていたり、怒り、不安などを表す働きを持っています。

外耳道は、垂直の穴と水平の穴に区別され、くの字型に折れ曲がっている軟骨で出来ていて、その上を上皮が覆っています。

外耳道の奥には鼓膜があり、形は楕円形で内側に張り出しています。

外から入ってきた音は、まずは耳介で跳ね返って耳の中(外耳道)に入って鼓膜を震わせ、この振動は3つの小さい骨を伝って内耳に届き、それが脳に伝わることで猫は音を聞き取ることが出来ます。

基本的に、人間も他の動物もこの構造に違いはありません!

猫の耳は、人間が聞き取ることの出来ない、とても高い音である4万ヘルツでも聞き取ることが出来ます。

4万ヘルツとは、1秒間に4万回の空気の振動になります。

実は、猫は同時にいくつもの音を聞いたり、同じ場所で出る2つ以上の違う音を別々に聞き分けることも出来ます!

御存知の通り、猫は高いところが好きですから、広い範囲からやってくる音の方向を正確に聞き取る能力があります。

そう、人間よりも猫は耳が進化しているのです!

猫の耳がかゆい原因は?

私達人間よりもはるかに進化した耳を持っている猫が、耳がかゆいという仕草をするときには、どんな原因があるのでしょうか?

★ 外耳炎

シャンプーが原因でなりやすい外耳炎は、猫の耳の穴やその回りに急性か慢性の炎症が起こることがあります。

これが起こる原因はシャンプー以外では、耳垢が溜まって変質してしまい、外耳道の皮膚に刺激を与えることや、湿った垢に細菌が繁殖して2次感染することです。

耳から異臭がしたり、ひどいと膿が出ることがあったり、黒い耳垢が出てきたりします。

症状は他には次のようなものがあります。

● かゆみがある

● 外耳道が赤く充血する

● 悪臭がある粘液性の汚れた浸出液が出る

外耳炎になると、猫はかゆいのでひんぱんに頭を振ったり、柱などに耳をこすりつけたりします。

炎症がひどくなると痛みも出てきますので落ち着きもなくなり、慢性になると耳垂れが出てきます。

耳垂れは、クリーム色、黄褐色、茶褐色、淡黄色、黒褐色、黒色などいろいろです。

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そして、あまり気にならない状態や、発酵臭や腐敗臭などがあるものなど、いろいろな状態になります。

治療は基本的に耳道を洗う、耳垢などを取り除く、細菌感染がある場合は抗生物質や抗真菌剤軟膏などを使います。

外耳炎を予防するために出来ることは、日々猫の耳を観察し、耳道が汚れていたら掃除をして清潔にすることです。

★ 耳ダニ症

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これは放置すると慢性外耳炎になりますから、おかしいなと思ったら獣医の元へ連れていきましょう。

耳がかゆいと猫が訴えていて、この病気が疑われる場合、原因はミミヒゼンダニが寄生することです。

猫はひどくかゆいので、後ろ足で耳を引っかいたり、耳をこすりつけたり、頭を振ったりします。

そのため耳の付け根の毛が抜けたり、引っかき傷が出来たり出血することもあります。

このダニは非常に小さいのです。

治療方法は、耳の中に溜まっている垢を取り除いて清潔にし、ダニの駆除を行います。

かゆいよぉーと、ひどくかゆがるようなら抗炎症剤を使用する場合もあります。

予防方法は、猫の耳を清潔にすることですが、もし多頭飼いの場合、他の猫に感染してしまうのですべて治療が必要になります!

★ 耳の中に異物が入った

外に出ていく猫なら、草むらなどを歩いたときに、耳に異物が入ってしまう場合があります。

植物や小さい虫などが入ってしまうと、猫はかゆいという仕草をして頭を振ったり、興奮してしまうので、タオルに包んで獣医の元へ急いでください!

★ 耳血腫

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これは、耳の血管が破れてしまい、内出血を起こして皮膚と耳介軟骨の間に漿液や血液がたまった状態で、耳が異常に膨らんでしまいます!

痛みはそれほどないのですが、皮膚の炎症がなかなか消えないため、猫はしきりに耳を気にしてかゆい仕草をしたり、後ろ足で引っ掻いたりします。

原因は、猫同士のケンカで耳の内側の血管が切れて血腫が出来る場合や、外耳炎や耳ダニにおかされている猫が、かゆいので頭を振ったり耳を強くこすりつけたりしたことで、血管が切れ血腫が出来てしまいます。

治療方法は、まずは耳ダニなどを駆除し、耳の一番膨らんでいる部分に針を刺してたまった血液や漿液を出します。

他には、次のような病気などが原因となって、猫が耳をかゆいという仕草をする場合があります。

● 内耳炎

● 外傷

● シュードモナス感染性外耳炎

● 耳道にポリープが出来た

● 中耳炎

● 猫ショウヒゼンダニ症

● 耳介の先端部に扁平上皮癌

こちらも、予防は普段から猫の耳をしっかりと観察して清潔にするようにすることです。

 猫の耳がかゆいときの対処方法

猫が耳がかゆいという仕草をするときの原因はこれらのものなので、対処方法はとにかく早く獣医に診察してもらうことです。

それ以上かゆい状態が続けば、猫はストレスを溜めていき、違う病気を発症する可能性も高まりますので、快適な状態になるように治療してあげましょう。

耳がかゆいという仕草をする猫は、多頭飼いをしているときによく見かけましたので、何匹か一緒に暮らしている場合、感染するので十分注意が必要です。

猫にとって耳は音を聞き取るだけでなく、カラダのバランスをとるためにも必要な部位なので大切にしてあげてください。

ときどき、オリーブオイルなどを付けた綿棒で耳道の表面を綺麗にしてあげるなどしてあげ、不潔にしないようにすることが大事なポイントになります!

参考動画です↓

youtu.be

耳の奥の方は素人がやると危険なので、獣医などに任せたほうが安心です!

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猫が耳がかゆいという仕草をしている原因などをまとめていきました!