猫の漢方治療!薬の種類や副作用は?
猫の漢方治療、薬の種類や副作用は大丈夫?
1 猫に漢方治療はできるの?
2 猫の漢方治療に使う薬はどんなものがあるの?
3 猫の漢方治療の薬の副作用は?
4 猫の漢方薬の飲ませ方は?
近年、動物の医療現場では、西洋医学だけでなく東洋医学も活用するところが増えていますが、この記事では、猫と漢方治療、薬や副作用などについての情報をまとめてシェアしていきます!
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猫に漢方治療はできるの?
まずは、猫に漢方治療はできるのかという疑問の答えから紐解いていきましょう!
ズバリ言うわね、出来ます!
しかも、人間用の漢方治療用の薬を製造、販売している「イスラク産業」は、2013年から犬や猫専用の漢方治療の漢方薬を販売しています!
ただし、これは日本ペット中医学研究会主催の、ペット中医学(ペットの漢方)という講座に参加して、一定の中医学の知識がある獣医師を抱えている動物病院に限定販売しているのが特徴で、2013年1月に50病院でスタートさせ、2017年現在、会員数は322病院にまで増えています!
どこの動物病院で扱っているのかは、イスラク産業のこちらのサイトで調べてみてください!
犬猫、ペットの中医学、漢方のことなら|漢方・中医学のイスクラ産業株式会社
実は、猫は犬よりも漢方治療をするために薬を飲ませるのは難しいと言われていますが、服用してくれれば、犬の倍の効果が期待できると言われているのです!
猫が漢方治療を始めたら、だいたい1週間位で効果を実感する人が多いと言われています。
ただ、猫の漢方治療で薬を使う場合、西洋医学の薬も使うミックス治療は、リスクがあるのではといった指摘もされているようですが、実際にそうやって治療をしている猫や犬もいます。
猫の漢方治療に使う薬はどんなものがあるの?
イスラク産業が、現在動物病院へ製造販売している漢方の薬は、用途に応じて13種類を開発しています!
猫に人気なのは、泌尿器の改善に作用するという「通淋(つうりん)」が人気が高い薬だと言われています!
他には、神経根症状の疼痛(とうつう)の緩和には、次の漢方の薬が使われます!
● 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
● 血府逐瘀湯(ケップチクオトウ)/血府逐瘀丸(ケップチクオガン)
● 八味地黄丸(ハチミジオウガン)
● 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
● 疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)
● 独活寄生湯(ドッカツキセイトウ)/独活寄生丸(ドッカツキセイガン)
● 薏苡仁湯(ヨクイニントウ)
● 桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)
ストレス対策や認知症には、次の漢方の薬が漢方治療で使われます!
● 天王補心丹(テンノウホシンタン)/天王補心丸(テンノウホシンガン)
● 八味地黄丸(ハチミジオウガン)
● 加味帰脾湯(カミキヒトウ)
● 抑肝散(ヨクカンサン)
● 加味逍遥散(カミショウヨウサン)
● 黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
● 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
猫の慢性下痢や慢性便秘では、次の漢方の薬が使われます!
● 麻子仁丸(マシニガン)
● 十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)
● 潤腸湯(ジュンチョウトウ)
● 加味逍遥散(カミショウヨウサン)
● 四逆散(シギャクサン)
● 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
近年、皮膚病になる猫も増えています!
この疾患を抱えた場合、漢方治療ではどんな薬を使うのでしょうか?
● 小柴胡湯(ショウサイコトウ)
● 十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
● 消風散(ショウフウサン)
● 黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
● 温清飲(ウンセイイン)
嘔吐や吐き気には、こちらの薬を使います!
● 藿香正気散(カッコウシュキサン)
● 二陳湯(ニチントウ)
● 理中湯(リチュウトウ)
● 半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)
● 五苓散(ゴレイサン)
● 六君子湯(リックンシトウ)
● 抑肝散加陳皮半夏(ヨクサンカチンピハンゲトウ)
他には、どんな症状で、漢方の薬や漢方治療を行うのでしょうか?
◎ 慢性腎不全
◎ 癌
◎ 口内炎
◎ てんかん
◎ 慢性の皮膚疾患
◎ 消化器疾患
◎ 運動器疾患
これらの疾患は、長期戦になることが多いので、漢方治療や薬と併用して治療を行うことで、猫の体のことを考えてあげたり、体力温存のために行ったりするようです。
西洋医学の薬は、副作用があるので、非常に体に負担をかけてしまいます。
他にはアンチエイジング、健康維持、未病のためなどに活用されているようです。
猫の漢方治療で、薬などを処方された場合、以前はペット保険では保険対象外だったのですが、2017年12月現在、一部の漢方薬は保険対象となったものがあるそうですので、ペット保険に入っている方は、保険会社に確認してみると良いのではないでしょうか?
なんでも、慢性腎不全に猫がなってしまうと、正常に機能している腎臓の細胞は少なくなっているので、残った健康な腎臓の細胞を活性化させるたに、漢方治療や薬が有意義になるそうです。
しかも、この病気になった場合、西洋医学的には定期的な点滴治療を行うしかなく、病院へ連れて行く飼い主の時間的&経済的負担、さらには定期的に病院へ行く猫のストレスがかかってしまいますが、漢方治療をして、家で薬を飲ませてあげられれば、これらも改善されるのです!
そして、意外と誤解されているのが、漢方は効き目が遅いという思い込みです!
実はそんなことはなく、急性の場合漢方治療で薬を飲ませることで、数時間から数日で作用することもありますし、慢性でも2~4週間ほどでなんらかの変化が見られるケースもあります!
猫の漢方治療の薬の副作用は?
漢方治療で使われる薬は、副作用があるのでしょうか?
生薬それぞれに副作用があり、漢方治療で使う薬は生薬を組み合わせることで、副作用を軽減する構成になっています!
それでも、やはり漢方治療で使う薬には副作用があるものもあるのです!
例えば、生薬のどれかにアレルギー反応を起こす、さらに、体質に合わないものを与えると、逆の作用を及ぼすなどです。
さらに、長期間服用することで胃腸を壊すこともあったり、体質や病状が変わったのに同じ漢方治療で薬を使い続けると害のある作用が出てきたします。
漢方治療は、体に優しいと思い込むのは危険です!
もちろん、西洋医学の薬よりも副作用や体への負担は強くありませんが、使用方法などを誤ると大変ですから、副作用を出さないためにも、量や用法は守っていくことが大事になります。
副作用はないという間違った刷り込みがある方もいるかと思いますが、元は植物などから作られているので、植物にアレルギー反応を起こす人も居ますから、完璧に安心だと言い切れない面はあることをお伝えしておきます!
猫の漢方薬の飲ませ方は?
ここからは、猫はニオイに敏感なので、なかなか薬や漢方薬などを飲んでくれてないと手こずる方もいるようですから、飲ませ方をご紹介していきましょう!
この動画は、わが家にやってきたハチワレ猫のナナが、生後2ヶ月まで野良猫だったのですが、譲渡会で見つけて連れて帰ったら、なんと便に回虫がいたことが発覚!
すぐに動物病院へ連れていき、診察&お薬を頂いたときのものです。
同居している黒猫モモにも、回虫が移っている可能性があるため、2匹とも投薬することになりました!
もともと、多頭飼いをしていた家で育った、祖父が獣医の家族(赤ちゃんの頃亡くなっています)が、上手に薬を飲ませる様子を撮影していたので、お役立て頂ければ幸いです!
コツは、アゴの両サイドを抑えて口を開き、錠剤を指で押し込み、上に向けたまま口をすぐ閉じることです!
舌に乗せると出してしまうので、喉の奥の方に入れましょう!
そして飲み込むまでしばらく口を閉じ、ごっくんと喉が動いたら離してあげます!
粉状のものは、食事に混ぜて食べてくれるなら、それが一番簡単ですが、なかなか難しい面があるようです!
次のような飲ませ方がありますので、シェアしておきます!
● 猫用チーズ(柔らかいもの)に包んで食べてもらう
● スポイドを使って飲ませる
● 空のカプセルに漢方薬を入れて飲ませる
● 液状でなければ、オブラートに包んで口に放り込む
● 投薬補助食品や、はちみつなどでペースト状にして飲ませる
なかなか漢方のお薬を飲んでくれない、病院の薬を飲んでくれないと奮闘している方が多くいらっしゃるようです。
飲ませ方はいろいろあるようですが、粉状のものなら、カプセルに入れるのが一番簡単になるようです!
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今回は、猫の漢方治療の方法や、薬の種類、副作用についてなどの情報をまとめてシェアしていきました!