猫の手作りご飯に必要な栄養素や注意点は?
猫の手作りご飯に必要な栄養素や注意点についてシェア!
1 猫に手作りご飯を作っている理由
2 猫の手作りご飯に必要な栄養素は?
3 具体的な栄養素について
4 作るときの注意点
5 猫に食べさせてはいけないもの
6 手作り猫ごはんを作るときにおすすめな書籍&レシピ
手作り猫ご飯と聞いて、「ハードルが高い」と感じる方も多いと思います!
多くの方は自炊もちょっとという人もいるかと思いますけれど、やってみれば味付けなしなので失敗がなく意外と簡単なんです!
ということで、今回の記事では手作り猫ご飯に必要な栄養素や注意点などについて簡単にまとめていきたいと思います!
猫に手作りご飯を作っている理由
そもそも、我が家が手作り猫ご飯を作っている理由は単純でした!
ちょうど今から5年前の7月1日に黒猫のモモを拾い、大事に育てていた中でキャットフード選びに夢中になっていた夫が、良質な原料を使って作っているフードをいろいろと購入して調べたり使ったりしていたときに、これなら手作りでもいいんじゃないと、あまりにも原材料の質が高かったためそう実感したことが始まりでした!
鶏肉や牛肉、魚などを使い、野菜や果物がたっぷりと入っているキャットフードの原材料を見ていたら、料理好き&トレーニング歴30年の中で培ってきた食事方法の知識を持っている夫が、自分で作ればいいんじゃないとひらめいたという話なのです!
ただ、完全手作りにすると栄養の偏りが心配だったことと、ちょうど時代的に地震などの自然災害が日本を襲っていたことから、もし仮に避難所暮らしになった場合手作りが作れないですから、そのときにキャットフードをあまり与えていなくて食べない猫に育ててしまったときに困るという考えから、夜だけ手作り猫ご飯で、朝はキャットフード与えるという食事方法にたどり着いたのです!
やはり、人間と同じで猫も質の高いブランド鶏肉と普通の鶏肉では食いつきが違います!
そういった発見も手作りをする中でいろいろと理解できたので、最初はちょっと大変かなと思いましたが、モモが生後半年からずっと手作りを続けてきました!
ですから、2019年7月7日現在で4年半もの間続けてきた計算になります。
手作り猫ご飯のおかげか、我が家の愛猫モモとナナは毛艶もよく下痢などもせず、アレルギーもなく、肥満もせず健康で元気に生きています!
これが、我が家が日々手作り猫ご飯を必要な栄養素などの知識や注意点を理解して作り続けてきた理由になります!
人間同様、動物だって健康で長生きしたいと感じているのではないかと個人的には考えていて、栄養素や注意点をしっかりと理解して作り続けることは、自分の体を守るように、大切な愛猫の健康をも守ってやりたいという気持ちで手作り猫ご飯を続けています!
さらに、人間の世界では現代医学に見放された病気を持つ人が、東洋医学的な要素と食事療法によって回復したというケースも数多く見受けられます。
個人的には必要な治療であれば西洋医学もとても大切になってくると思っていますし、東洋医学と上手に組み合わせることで相乗効果を発揮できればいいなと考えていますから、西洋医学を否定しているわけではなく、日々の食事やストレス回避などの知恵を持つことによって病気になりにくい体作りをする努力をすることは、自分の人生や体に責任を持って生きていくという上では大切な選択肢であると考えています。
人生は何が起こっても自分次第であると考えていて、他人のせいにできないのが生きるということなのだと身をもってこれまでの人生で学び、経験を積み重ねてきたので、そいういった面からも猫の体を守るためにも手作り猫ご飯を続けています!
いろいろなことを知り、選択肢を広げることによって猫が病気になるリスクを減らすことも出来ますので、食べることが大好きな人ならば、それは猫も同じだと考えて頂いて、少しでも美味しいものを健康を害さないように与えるという選択肢もありだと、僭越ながらお伝えしたいと思います。
猫の手作りご飯に必要な栄養素は?
それでは、できるだけ分かりやすく必要な栄養素についてまとめていきましょう!
◎ 猫に炭水化物はそれほど必要ありません
◎ 野菜とタンパク質を中心にしましょう
◎ 猫はベジタリアンにはなれませんから、必ずタンパク質を与えるようにしましょう
◎ 猫は体内で植物性食材からは合成できないものがあります、それはタウリン(アミノ酸)、アラキドン酸(脂肪酸)、ビタミンA(ビタミン)などで、これらは動物性食材に多く含まれていますので、お肉や魚が必要です
◎ 猫は肉食です
こちらの記事にリンクしている記事も御役立ていただければ幸いです!
◎ 生卵の白身は猫が過食をすると皮膚炎や結膜炎を引き起こすことがあります、これはビオチンを分解する酵素が含まれているからです。
ゆで卵の白身にすれば酵素が消えるので、与えるなら加熱をしてください。
◎ 猫に必要な摂取量や計算式についてはこちらの記事をどうぞ
◎ 子猫がいる方はこちらの離乳食記事もどうぞ
ものすごく簡単に説明すると、猫に必要な栄養素はズバリタンパク質なので、お肉&魚で、ささみを与えすぎるとリンを多く含んでいるので腎臓に負担をかけてしまいますので、与えすぎない程度に手作り猫ご飯に取り入れるようにしましょう。
我が家では胸肉を中心に与えるようにしていて、ここに砂肝やレバー、軟骨、たまに牛や豚を混ぜることもあります。
やはり、これらの部位を混ぜて与えるほうが食いつきが良く、栄養も偏りにくいと思います。
野生ならばバリバリと骨ごと食べるのですから、肉ばかりではなく軟骨などの部位を入れてバリバリと食べられるようにするとさらに我が家の猫は喜んでくれます!
※ 骨については後ほど注意点をご紹介していますので御役立てください
魚もできるだけ白身魚中心にして青魚はたまに与えるようにしたほうが安全です。
理由はイエローファットという病気になりやすいからです。
詳しい情報はこちらに書いています。
具体的な栄養素について
それではもう少し分かりやすく、具体的に猫に必要な栄養素についてまとめていきましょう!
◎ できる限り水分摂取ができるように、スープや水分豊富な食材などを使っていくようにしていただければと思います。
猫の病気を回避させるための手段として、水分をしっかりと摂取させることが挙げられます!
人間も猫も、体内の老廃物を出すのは尿なので、普段からできる限り猫にも水分を与えることは栄養素としても非常に大切となってくるのです!
せっかく猫に手作りごはんを食べさせるのなら、キャットフードでは摂取できない水分をしっかりと食べてもらえるようにすることは、腎臓を悪くしがちな猫にとってとても重要になってきます!
◎ 猫はアミノ酸からグルコースを合成できるので、炭水化物はなしでも生命機能を維持できるそうですので、それほどこの栄養素は必要としていません。
ただ、猫と一括りにしても人間と同じで炭水化物が大好きな子もいます。
この栄養素を食べても下痢もしない、消化吸収し体内で利用できる子なら心配せずに与えても大丈夫だと言われていますが、ある報告によると猫は一日に体重1gあたり約4gのデンプンしか消化吸収できず、それ以上デンプンが増えると下痢をする子もいますので、与えてみてあなたの愛猫がどのような反応をするかによって利用するかどうかは決めていけば良いと考えられます!
◎ 猫に必要な必須アミノ酸は11種類
● イソロイシン
● ロイシン
● リジン
● メチオニン
● フェニルアラニン
● スレオニン
● トリプトファン
● バリン
● ヒスチジン
● アルギニン
● タウリン
この中でも特にタウリンとアルギニンが不足すると大変なことになりますので、これらの栄養素はしっかりと摂取させるようにしましょう。
タウリンは肉類に入っているので、猫の手作りごはんをつくるときに、肉(鶏の胸肉など)を与えていればまず不足することはないと考えられます!
◎ その他にはビタミン、ミネラル、食物繊維など
すでに書いたように具体的な栄養素はこれらが人間だって重要です、分かりやすく献立を立てるなら、肉か魚、野菜やきのこ類、茹で汁&手作り鶏ガラスープなどを混ぜてあげると良いということです。
猫用の手作り鶏ガラスープの記事はこちらです!
作るときの注意点
ここからは、作るときの注意点をシェアしていきます!
① 調味料はいりません!
動物は人間が使う調味料は必要ありません、塩分過多は特に要注意ですので味付けはしないが鉄則です!
➁ 食材は新鮮で人間が食べるものを使用してください(それを冷凍したものでも可能です)、猫だから腐りかけていてもいいだろうという発想はNGです!
同じ生命ですから尊重して、自分が食べたいと思える食材を使用してあげてください
③ これは我が家のやり方なので参考程度にしていただければと思います、良質なタンパク質(肉、魚)に、野菜3種類ほど合わせてあげると猫も嬉しいです!
④ 我が家は基本的に加熱して与えていますが、夏場は生で食中毒にならないように気をつけてあげてください
猫の手作りご飯は、やってみると茹でて切って混ぜて味付けせずに器に盛ればいいので、人間の食べ物のように味付け失敗したらどうしようという心配がないため、精神的に楽な面があることを再度お伝えしておきます!
⑤ 動物や魚の大きな骨や、硬い骨、鋭い骨には気をつける
これらはのどや消化管に詰まったりする場合がありますし、鋭い骨は消化管を傷つけたり突き刺さってしまう場合がありますので、我が家では肉なら軟骨、魚なら骨をできる限り取り除いてを与えるようにしています。
⑥ 過剰な塩分、香辛料、お菓子やチョコレート、カフェインなどは与えないようにしましょう
要は人間が食べる味付けされたものは与えないほうが安心だということです!
ぜひ、かわいい愛猫のために水分もしっかりと摂取できる手作り猫ご飯にチャレンジしてみてください!
ネコにポテチや唐揚げを与えて良いかという記事もお役立てください!
猫に食べさせてはいけないもの
猫には食べさせてはいけない食べ物がありますので、こちらの記事をお役立ていただければ幸いです!
手作り猫ごはんを作るときにおすすめな書籍&レシピ
ここからは、この記事作りのためや日々の手作り猫ごはんについて学びをさせて頂いてきた、おすすめな書籍をご紹介しておきましょう!
☆ ナチュラル派のための ネコに手づくりごはん by須崎恭彦
こちらは獣医の須崎先生が執筆された、東洋医学の要素も盛り込んでいる分かりやすい書籍となっています。
難しく考えてしまいがちな手作り猫ごはんですが、もっとアバウトにといったアドバイスなどもあるので、初心者の方にはいろいろと学びがある本だとおもいます。
個人的にもさまざまな疾患を自分で完治させていくプロセスで東洋医学を学んで、薬や医者に頼ることなく実践を繰り返して直した経験から、この書籍はかなり分かりやすいと感じました。
☆ てづくり猫ごはん 健康と幸せな毎日のための簡単レシピ60 by小山範子
こちらも分かりやすい書籍だと個人的には思っています。
他にも、手作り猫ごはんに関する書籍は販売されていますので、あなたが分かりやすいなと感じるものを探してみてはいかがでしょうか?
最後に、我が家がこれまで作ってきた手作り猫ご飯のレシピ記事をご紹介しておきますので、お役立ていただければ幸いです!
今夏は、猫の手作りご飯に必要な栄養素や注意点についてまとめてシェアしていきました!