猫の老化のサインはなに?何歳から気をつければいいの?
1 獣医学上での猫の年齢区分
2 猫の老化の兆候は?
3 どんなところに気をつければいいの?
4 かかりやすい病気は?
5 20歳を超えるとうなる
猫の老化のサインはいったいどんなものがあるのでしょうか?
現代では人間と同じように痴呆症になってしまったり、がんや糖尿病などの難し病気を発症してしまうといわれていますので、老化の兆候などについての情報をシェアしていきたいと思います!
獣医学上での猫の年齢区分
人間と猫では時間という概念で考えて年齢の重ね方に差があることは多くの方がご存知だと思います!
それでは、獣医学上での年齢区分はどうなっているのかざっくりと見ていきましょう!
● 7から10歳・・・中高年期・・・人間の年齢で44~56歳
● 11~14歳・・・高齢期・・・60~72歳
● 15歳以上・・・・老齢期・・・76歳以上
ということは、すでに7歳ごろから猫は老化のサインを出し始めるという話になりますが、人間と同じで個体差が大きいため、必ずこの年令から衰えが始まるというわけではありません。
人間だって20歳なのに老人のような人もいたり、70歳を過ぎているのに心身ともにはつらつとしている人もいるのと同じで、猫も何歳だからどうだと言い切れるとはないようです!
だいたい一般的に11歳くらいから老化現象が顕著に現れやすくなるとは言われていますが、早い猫だと7歳頃とも考えられています。
もちろん、外猫よりも家猫のほうが寿命も長い傾向にありますから、若干差が出てくることは否めません。
夫の実家が猫の多頭飼いをしていたので、子猫から老化した猫までさまざまなタイプを見てきた経験がありますが、年老いていくとやはりいろいろと体に変化が現れてくる姿を見ると同じ生き物なんだと痛感させられた記憶があります。
猫は人間のように見た目にはっきりと老猫といった姿を見せることはありませんが、あきらかに毛艶や動き、行動などに変化が見られたものでした、次の章ではどんな兆候が現れてくるのかをご紹介していきましょう!
猫の老化の兆候は?
活発に動き回っていた愛猫がどんどん歳を重ねて老化していく中で出てくる兆候について見ていきましょう!
① 毛がぱさついてくる
年齢を重ねていくと、猫はグルーミングをする頻度が減ってしまいます。
人間も加齢と共に体内の水分量が減ってしまうのと同じで、猫もどんどん老化していくなかで水分量が減ってしまいます。
グルーミングをする回数が減ると抜け毛を上手に処理できず、人間が意識してブラッシングをしてあげないと毛玉だらけになってしまう場合もあったり、腎臓に障害を持ってしまいやすいので見ていて毛のぱさつきが目立つなぁと感じたら、いちど獣医に相談されると安心です!
② 動かない、寝てばかりいる
③ なんだか怒りっぽくなってよく鳴くようになった
④ 白髪が増えてきた
⑤ 歯が抜けたり口が臭う
⑥ 高いところに登れなくなったり、着地に失敗するようになった
⑦ 食べなくなった
⑧ 目やにが出てきたり、トイレ以外で排泄をする
momosan.hateblo.jp⑨ 呼びかけても反応が鈍い
⑩ 視力が悪くなり、ぶつかって歩くことが増える
猫が老化してきたときの分かりやすい変化は、寝ている時間が増えて動作が鈍くなっていくことです!
そして、高齢になると体温の変化についていけなくなるのです。
若い頃には簡単にジャンプして高いところに登っていたけれど、ジャンプに失敗して落下しやすくもなるので注意が必要となります!
猫は人間や犬に比べると、腎臓の糸球体(血液を濾過して不要なものを尿として取り除くフィルター)の数が少ないので、年老いていくとどうしても腎臓病になりやすいと言われています。
どんなところに気をつければいいの?
どうしても、人間と暮らす猫が増えている現代では目の辺りにしてしまう老化現象、いったいどんなところに気をつけてあげるようにすればいいのでしょうか?
先程書いたように、年齢を重ねると腎臓病を発症しやすくなるので、老化のサインとしてこういった症状が現れる前から塩分の多い食事は与えないように注意をしていくことは大事なポイントになります!
できるかぎり水分摂取できるように工夫をしてあげることも大切ですので、我が家では普段から夜は手作り猫ご飯を与えて大さじ一杯の茹で汁を加えるようにしたり、食材からできる限り水分をとれるようにしています。
カラカラのフードばかりでは、どうしても水分が不足しがちです!
いつも手作りは無理というのなら、カラカラのフードにお湯や無添加の鶏ガラスープを足してあげたり、茹でた鶏肉や魚を混ぜてあげるという工夫をしてあげることもできます。
体温変化についていけなくなるので、湯たんぽやホットカーペットなどをうまく活用してあげて温かい環境を作ってあげてください。
※ ホットカーペットなどを使用するときには低音やけどに注意をしてあげてください!
10歳を過ぎたら老化していくので過食させるのは控えてください。
食べさせすぎると脂肪肝や胆石症になる確率や、他の病気を発症する率が高まりますので、できるだけ少なめの食事量になれさせて、健康診断を受けさせるようにして病気の早期発見などにも気を配っていただければと思います!
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高齢猫はグルーミングに助けが必要となりますので、毎日ブラッシングをしてあげて、鼻や目、お尻を濡らしたタオルなどで拭いてあげましょう。
爪も短くしてあげて、歯の健康にも気を配ってあげてください。
自由度が高い猫を、老化が目立ってきたからと行動の制限をしたりするとストレスとなるので、そちらのほうが猫の健康に問題を発生させてしまいますので、できるだけ好きなように普段と同じように暮らせるように気を配りながら、人間側ができることを手助けしてあげるようにしましょう。
老化は自然現象ですから、目の前の猫の免疫力や生命力を信じて、愛を持って接してあげてください。
人間が高齢者に手を差し伸べて手助けできることをするように、猫が老化のサインを出し始めたら自然にできることをしてあげることがとても大切になるのではないでしょうか?
かかりやすい病気は?
ここからは、老化してきた猫がかかりやすい病気について情報をシェアしていきます!
よく聞かれるとは思いますが、やはり腎臓を悪くすることが多いようです。
猫の腎臓病は命に関わりますので、普段から十分気をつけてあげることが大切になってきます。
腎臓の働きが75%失われてしまうと、老廃物を尿から十分に排泄できなくなるので体内に蓄積していきます。
これがいわゆる腎不全で、こうなっていると水をよく飲むようになったり、トイレにしょっちゅう行ったり、口臭がしてきたり、吐くようになったり口内炎ができたり、貧血を起こしたり痩せてくるという症状が現れてきます。
タンパク質を多く与えるすぎることで体内のミネラルバランスが崩れ、血液の中に有害な老廃物がたまり、腎臓で濾過しきれなくなってしまうのです。
ですから、普段からタンパク質の摂取量に気を配り、ミネラルバランスを調整したり、ある程度の年齢になったら定期的に健康診断をしてあげるなどの気配りをしてあげると安心です!
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他にはどんな病気にかかりやすくなるのでしょうか?
● 骨や関節などの病気
● がん
● 歯周病や口腔関連
● ホルモン系疾患
● 尿結石
● 心臓病
人間の体も老化してきたことで病気にかかりやすくなるものです。
それは動物も同じですから、こういった知識を持って普段から猫の様子を観察しておかしいなと思ったら、診察を受けさせてあげてください。
20歳を超えるとうなる
ここからは、20年以上生きた猫と暮らした経験からこの年令になってくると猫はどうなっていくのかご紹介していきましょう。
ただ、人間も猫も個体差がありますから目安です、我が家にいた猫でこの年令を超えた子がどんな様子だったのかをお伝えしていきます。
一般的な老化現象がやはり目立つようになってはきました。
ただ、その子はベルと名付けられたすごい美人の長毛種猫だったので見た目的には美しい状態をかなり保っていました。
だんだん老衰していき、動きも少なくなっていきましたが、まだ20歳ころでは元気な様子を見せていました。
その後年齢をさらに重ねて衰えが強くなっていき、死ぬ間際になったら介護が必要となり排泄物を垂れ流しにするようになってしまいました。
初めてこれほど長く生きた猫と暮らした私は、猫にも介護が必要なのかと改めて驚いただけでなく、人間と同じ姿を見せる様子を見ながら同じ生命なのだと痛感させられたのです。
今回は、猫の老化のサインについてや、気をつけることなどの情報を経験からもシェアしていきました!